またもやトランプが起訴――ところが2024大統領選ライバルが司法省を逆提訴

トランプ起訴

現地8月1日、やっぱりトランプ氏が起訴されました。アーチャー証言のタイミング狙ってくるだろうなと思ってましたが、もはやお家芸ですね。

まあ民主党としてはトランプの支持率が落ちないどころか自分とこの大将があれなんで、こっちから攻めるしかないって感じかもしれませんが。

トランプ氏は「2020年の大統領選挙を覆えそうとした」として、司法省から起訴されました。司法省は、トランプ氏が故意に選挙に勝ったという虚偽の主張を広め、「故意に虚偽の主張を正当であるかのように見せ、不信と怒りの強烈な国民的雰囲気を作り出し、選挙管理に対する国民の信頼を損なわせるために」広め続けたと主張しています。

今回、ジャック・スミス特別検察官が起訴を主導しました。司法省はハンター・バイデンの調査には特別検察官を任命しないくせに、トランプ氏に対してはすぐに任命するというダブスタが得意技です。

裁くのは左派判事

起訴状によるトランプ氏の訴因は以下の4つです。

1.合衆国法典第18編第371条(米国詐取の共謀)
2.合衆国法典第18編第1512条(k)(公務執行妨害の共謀)
3.合衆国法律集第18編第1512条(c)(2)、2項(公務執行妨害および妨害未遂)
4.合衆国法典第18編第241条(権利に対する共謀罪)

この件を裁く判事はターニャ・チュトカン連邦判事で、2014年にオバマ大統領に任命されています。チュトカン判事は、2008~2012年の間にオバマ大統領の選挙キャンペーンなどオバマ陣営に4300ドルを献金している左派判事です。

またこの判事は、1月6日の国会議事堂暴動に関連するいくつかの裁判を担当したことがあり、起訴した検察の勧告よりも長い判決を下すことで知られているという。つまりトランプ氏にとってはかなりの強敵ということになり、もはや公正な裁判は望むべくもないかもしれません。

それ以前に、そもそもワシントンDCで起訴されているってことは、それだけでトランプ氏には不利なのは明白なので、まあ言われているように政治的な起訴ということでしょう。

専門家によると、今回の起訴状にも決定的な証拠が示されていないと言われているので、陪審員裁判の一審では有罪になったとしても、控訴審や再審ではどうかなって感じかもしれません。

司法省を訴えた人物

そんな中で、興味深い動きをした人物がいるので取り上げておきます。

現在すでに2024年の大統領選挙に向けて民主党・共和党とも候補者選びが始まっていますが、トランプ氏はもちろん共和党の候補の一人であり、現時点で筆頭であることに変わりありません。

次点がフロリダ州のロン・デサンティス知事で、本来ならトランプ氏を追い詰めるべき立場なのですが、今のところ評判は芳しくありません。むしろトランプ氏との差は開きつつあります。

原因は選挙戦のやり方がうまくいってなかったようで、すでに選挙スタッフの3分の1が解雇されたと報じられました。これから立て直しが図られるというが、果たして巻き返せるのか。

それに加え、3位の人物が健闘しており、デサンティス氏との差が迫ってきているのです。その3位にいるのが、今回興味深い動きをしたビベック・ラマスワミ氏です。

ラマスワミ氏は自ら共和党候補=つまりトランプ氏のライバルでありながら、今回のトランプ起訴の件で司法省を訴えたのです。

情報公開請求

ラマスワミ氏は8月1日、トランプ起訴について詳細を求める情報公開請求を行い、それに伴って司法省を提訴しました。

ラマスワミ氏のチームは、トランプ起訴に関して司法省が保有しているあらゆる記録の提出を求めており、またメリック・ガーランド司法長官とジャック・スミス特別検察官を非難しています。

その中で、トランプ氏に対する起訴状は「関連する事実や法律を選択的に省略している」と述べ、「腐敗した連邦検察は、トランプを排除するという使命を達成するまでやめないだろう」と主張しました。

私の陣営は、前例のない元米大統領とバイデンの不利な対立候補の起訴について、ホワイトハウスがメリック・ガーランドとジャック・スミスに何を伝えたかを明らかにするため、情報公開法(FOIA)の要求を提出したところだ。

すべてのアメリカ人は知る権利がある。私は明日午前10時30分(米国東部時間)にマイアミで記者会見を開き、この件と別の発表について話す。

捕らわれたメディアが仕事をしないのであれば、この国の真のリーダーが代わりに仕事をする必要がある。私はこの選挙に勝つために出馬する。トランプが出馬を見送れば、私にとっては楽になるが、それはこの国にとって正しい答えではない。常にアメリカ・ファーストだ。

ビベック・ラマスワミとは

さらにラマスワミ氏は、もし自分が大統領に選ばれたら「トランプ氏を恩赦する」と公約しています。

現在37歳とまだ若いラマスワミ氏は、インド系移民の両親の元に生まれ、ハーバード・カレッジ(ハーバード大学の学部課程)で生物学の学士号を取得後、イェール大学ロースクールで法学博士号を取得しています。

ヘッジファンドに勤めた後、2014年にバイオテクノロジーの会社を設立し、2022年には「反ESG」の投資会社ストライブ・アセット・マネジメントを共同設立した、なかなか気骨のあるアンチWokeの人物です。

だがしかし。

ラマスワミ氏は、大学院時代に「ポール&デイジー・ソロス・フェローシップ・フォー・ニューアメリカンズ」というフェローシップの奨学生だったことや、オハイオ州のCOVID-19対策チームとの関わりが記されたWikipediaの項目を、編集者に金を払って削除させており、これにより保守派ウケが良くなるように仕向けた疑いが持たれています。

読んでピンと来た人もいると思いますが、「ポール&デイジー・ソロス・フェローシップ・フォー・ニューアメリカンズ」はポール・ソロス氏とデイジー・ソロス氏によって設立された移民向けの奨学金団体で、ポール氏とデイジー氏はもちろん左翼の親玉ジョージ・ソロス氏の親族(兄夫婦)です。

とはいえポール氏は、弟ほど政治的ではないと言われていますが、やはり「ソロス」の名は保守派にとって相当なアレルギーなはずなので、ラマスワミ氏にしてみれば避けたかったのではと察します。

世界経済フォーラムともやり合う

ラマスワミ氏は、あの世界経済フォーラム(WEF)にもケンカを売ったことがあります。

何度か書きましたが世界経済フォーラムといえば、今の世の中をリセットして新たな社会構造を作る「グレート・リセット」をアジェンダに掲げ、LGBT多様性・気候変動・昆虫(コオロギ)食・ITによる国民一括管理などを提唱するグローバリスト左派団体です。

以前、世界経済フォーラムが「ヤング・グローバル・リーダー」としてラマスワミ氏を許可なく勝手にWebサイトに掲載したために削除を求めたところ、拒否されたとして今年4月にオハイオ州の裁判所に提訴しました。

ラマスワミ氏は、WEFがWebサイトに同氏を無断で載せたことで、さも関係があるかのように錯覚させ、評判を傷つけたとして2500ドルの損害賠償を求めました。

「こいつらは多くの間違ったことをする組織であり、私は公に反対してきたし、責任を負うべきだと信じている。世界経済フォーラムは過激な世界観を持っており、アメリカの建国の理念を否定している。私は”グローバル市民”になることに興味はない。私はアメリカ人だ。」

けっきょく世界経済フォーラムはラマスワミ氏に謝罪し、二度とこのような事が起きないよう約束したことで和解に至ってます。

これは政治利用された起訴だ

ラマスワミ氏はFOXニュースに出演し、「私は今、共和党予備選で3位につけている。ドナルド・トランプが競争からいなくなれば、私にとっては楽になる」としながらも、

「だからこそ、トランプに対抗する私たちは、このような政治利用された起訴に対して強い姿勢を示すことが重要だと思う」と主張しました。

その上で「今日、バイデンとメリック・ガーランドがジャック・スミスに語ったことの真相を突き止めようと、先の情報公開請求に続き、実際に司法省に対して訴訟を起こしたのだ」と述べました。

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