ロバート・F・ケネディJr.が語ったこと――JFK暗殺、ウクライナ、バイオ研究所、ファウチ

RFK Jr.のインタビュー

ロバート・F・ケネディJr.(RFK Jr.)氏が、元FOXニュースのタッカー・カールソン氏のインタビューに応じました。

FOXニュースの冠番組が高視聴率だったカールソン氏ですが、同局から理不尽な追い出しを食らって以来、ツイッターXに活動の場を移しており、ここでも人気を博しています。つい最近も1月6日国会議事堂乱入事件の時の議事堂警察署長にインタビューし、さまざまなことが語られ物議になりました。

そんな中、現地8月14日に投稿された「エピソード16」ではRFK Jr.が登場し、叔父ジョン・F・ケネディの暗殺、ウクライナ、バイオ研究所、ファウチ博士などについて長時間語りました。

RFK Jr.は2024年大統領選挙の民主党予備選に出馬していますが、民主党はほぼ無視しており、左派メディアからもそっぽを向かれています。それどころか批判さえされており、陰謀論者と罵られています。

その理由はこのインタビュー内容を見れば一目瞭然です。

民主党としては陰謀を暴露するRFK Jr.のような人物を推すわけにはいかないでしょうし、その民主党の意向に沿った左派メディアも同じです。

さて何が語られたのか。

シークレットサービスを拒否された

まずはじめにRFK Jr.は、大統領選に出馬しているにもかかわらず、バイデン政権からシークレットサービスの警護を付けるのを拒否された件について聞かれ、語り始めました。

大統領候補者は誰であれ、どんな理由であれ、シークレット・サービスの警護を受ける権利があるため、今年5月にシークレット・サービスの警護を申請したものの、RFK Jr.陣営は拒否されたという。

RFK Jr.は、オバマ前大統領は選挙の550日以上前から警護が付き、叔父のJFKも選挙の450日以上前に警護を受けた事を例に挙げ、

「DNC(民主党全国委員会)は強硬手段に出ていると思う」と語りました。

これによってRFK Jr.は自腹で警護を付けなければならず、民主党は彼を経済的に困窮させようとしていると言われています。

彼の叔父であるJFKは暗殺されているのです。

RFK Jr.によれば長年中傷されているといい、今でも暗殺予告のような嫌がらせを受け取るという。

ウクライナについて

RFK Jr.「ウクライナ戦争に関して言えば、我々は嘘をつかれているということだ」

カールソン「どういう意味で?」

RFK Jr.「まあ、つまり、我々は最初から騙されていたんだ。戦争には言いようのない悪者がいて、世界征服やアメリカへのテロ攻撃を計画している。ウクライナ戦争の背景はもっと複雑だ。アメリカは、特にホワイトハウスのネオコンたちは、2001年以来、ウクライナにNATOを置くと言ってきた。」

RFK Jr.は、NATOの東方への動きが「ロシアの怒りを買った」と説明しました。

2014年のウクライナのマイダン革命の際、ビクトリア・ヌーランド米国務次官補とディープ・ステートのネオコンが、いかにして戦争を引き起こしたかについて語りました。

ヌーランド氏が当時のウクライナのヴィクトル・ヤヌコビッチ政権を潰そうとしていたことは、以前このブログでも書いたように証拠の音声テープが証明しています。↓

『バイデン暗躍?』2014年リークされた音声データが、米国によるウクライナのクーデターを示唆

2022年3月8日

それに米国際開発庁(USAID)が50億ドルの資金を提供したことで、「ウクライナで最初に民主的に選ばれた政権に対するクーデターにつながった」と述べました。

RFK Jr.「USAIDとCIAは本当に民主主義をやっているわけではないのだ。CIAは1947年から1999年の間に83の外国政府を転覆させている。これは地球上の政府の3分の1であり、そのほとんどが民主主義国家だ」

アメリカの介入

RFK Jr.はさらに、ウクライナ危機に平和をもたらすために2014年9月5日に調印された「ミンスク合意」について掘り下げました。

「彼らはすでに平和条約を結んでいた。ゼレンスキーが出馬し、それに署名すると言って70%の票を集めたのだ。ウクライナ全土はそのままで、ロシア系民族を保護しただけだ」

しかし、その後のアメリカの行動がこの和平イニシアチブを台無しにした可能性に言及しました。

2022年にロシアがウクライナに軍事侵攻したとき、「彼らは4万の軍隊しか送ってこなかった」と述べ、「彼らは明らかに国を奪おうとはしていなかった。(プーチンは)交渉のテーブルにつかせたかっただけだ」

2022年3月にゼレンスキーとプーチンは和平協定に合意し、ミンスク合意に基づいて「ロシアは軍隊の撤退を開始した」が、

4月に「バイデン大統領はボリス・ジョンソンを送り込み、合意を台無しにしたんだ」と言い、それによって「35万人のウクライナの子供たちと4、5万人のロシア人が死んだ」

同月、「米国のロイド・オースティン国防長官は”この戦争における我々の目的は、ロシア軍を疲弊させ、世界のどこででも戦える能力を低下させることだ”と述べた」そして「バイデンは”我々の目的はロシアの政権交代だ”と言った」

さらに、

「元将軍や国防総省の連中を見てみると、レイセオン、ジェネラル・ダイナミクス、ボーイング、ロッキードで働いている。つまり彼らは将軍でありながら、実際には戦争で儲ける軍事請負会社のために働いているんだ」

「そして、これらの軍事請負業者は3つの企業に所有されている。ブラックロック、ステート・ストリート、バンガードです」――ちなみにこれらの3社は投資ファンドです。

ウクライナのバイオ研究所、ファウチ博士

RFK Jr.「ウクライナにバイオ研究所があるのは、生物兵器を開発しているからだ。恐ろしいものを作ることができる」

「愛国者法が2001年に生物兵器の軍拡競争を再開したとき、国防総省は生物兵器に多くの資金を投入し始めた。ジュネーブ条約に違反すれば、絞首刑になるからだ。愛国者法の規定が抜け穴として通用するかどうかもわからなかった」

そのため、国防総省は生物兵器プログラムを保健社会福祉省(HHS)とアンソニー・ファウチが運営する国立感染症研究所に委託した、とRFK Jr.はいう。

「アンソニー・ファウチは生物兵器開発の全責任を負い、そのため国防総省から68%の昇給を得た」

「ファウチはBSL-3(バイオセイフティレベル3)やBSL-4の研究室を全国に作った。2014年には3つの研究所から3匹の病原菌が漏れ出した。天然痘やその他の悪い微生物だ」

「300人の科学者がオバマ大統領に手紙を書き、アンソニー・ファウチが世界的なパンデミックを引き起こすような微生物を作ろうとしているので、閉鎖してくださいと直訴した。そこでオバマ大統領は、ファウチの最悪の実験を停止する文書に署名したのです。そのほとんどはガルベストン大学とノースカロライナ大学で、ラルフ・バリックという科学者によって行われていたのです」

ファウチは海外に移した

「その文書に従う代わりに、ファウチは彼の活動を海外に移したのだ。そのほとんどは人民解放軍が運営する武漢の研究所に行き着き、その多くはウクライナに渡った」

RFK Jr.によれば、そのほとんどは国防総省(DoD)とUSAIDから資金提供を受けていたという。

こうしてNIHの資金で開発された特定のコロナ・ウイルス技術を研究していた人々は、武漢研究所の(コウモリ女として有名な)石正麗とその助手のベン・フー、そして他の数人の科学者のグループに教えたという。

ベン・フーはその後、仲間の研究者2人とともに病気になり、2019年の11月にCOVID-19の症状で入院することになった。

「COVID-19の広がりは、主に武漢線から空港に向かう地下鉄路線をたどっている」とRFK Jr.は述べています。

「最初の感染者はすべてその地下鉄沿線にいた。つまり、ベン・フーと他の2人の研究者は感染性コロナ生物兵器の研究をしていて、病気になり、それに気づかなかった。つまり、彼らは毎日地下鉄に乗り、実際に症状が出る前に人々を感染させていた。おそらくそれが原因だろう。しかし、誰も知らない」

ジョン・F・ケネディ暗殺

1963年11月22日、テキサス州ダラスで叔父のJFKが暗殺されたとき、RFK Jr.は9歳だったという。現在69歳の彼は、CIAがJFKの死に関与していたと主張しました。

「それに関与していた特定の人たちは、当時CIA最大の拠点であったマイアミ支局にほとんどすべて関係していた。基本的にはキューバ支局だった。その支局に関わっていたのは、ビル・ハーヴェイやデヴィッド・アトリー・フィリップスといった人々で、彼は明らかに叔父の暗殺に関与していた。彼はCIAのリー・ハーヴェイ・オズワルドのハンドラーだった」

RFK Jr.によると、そのCIAのほとんどの人間は共産主義のキューバと関係があり、ピッグス湾事件へのJFKの対応や、キューバ・ミサイル危機の後、旧ソ連の指導者ニキータ・フルシチョフと親交を深めたことで叔父に腹を立てていた、と主張しました。

JFK大統領とCIAの対立は、ピッグス湾侵攻が失敗した後、キューバへの米軍派遣を求めるCIAの要求を拒否したことから始まったという。その後、JFKは「CIAを千々に分裂させ、風に撒き散らす」と誓い、マイアミ沖でのCIAの活動を取り締まったとのこと。

RFK Jr.とカールソン氏は、バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領がJFK暗殺に関するすべての機密文書を解除しなかったことを批判しましたた。

1992年のジョン・F・ケネディ暗殺記録収集法は、2017年10月までにすべての文書を機密解除することを義務付けています。

バイデン大統領は12月にJFK文書の全面公開を許可する大統領令を出しましたが、現在、文書の一部は非公開となっています。

アメリカの不都合

なおこれはRFK Jr.氏の主張であり、信じるか信じないかはあなた次第です。

JFK暗殺に関しては私も最近いろいろ調べてますが、やはりオズワルドの単独犯行説はどうなの?って気がします。そのオズワルドも2日後に殺されることになった。

JFKがフルシチョフと通じていたことや、米軍のベトナム撤退を主導した事など、当時の時代背景やJFK発言の記録を見ても、CIAや軍や軍産複合体と対立していたのは明白でしょう。

ビッグス湾事件を主導したCIAのダレス長官はJFKに首を切られてますし、JFK死後にウォーレン委員会に選ばれているのは意味がわからないというか、ある目的があったとするのが一番辻褄が合ってしまう。

いずれにしても、RFK Jr.の父(JFKの弟ロバート・F・ケネディ)もJFK暗殺の5年後に暗殺されているので、何か不穏なものを感じざるを得ないわけですが。

というわけでRFK Jr.のインタビューをお伝えしました。

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