欧米の主流メディアが「ウクライナは負けている」と一斉に報じ始めたぞ

Homoatrox, CC0, via Wikimedia Commons

ウクライナはもう勝てるとは思えない

6月に反乱を起こしたものの、失敗に終わったワグネル隊長のエフゲニー・プリゴジン氏の死は、多少なりともロシアを混乱に追い込んだのでしょうか。

現在のウクライナ戦争の状況について日本のメディアがどう伝えているのか、どうせ欧米メディアのコピーだろうと思ってあまり見ていないのですが、その欧米主流メディアでは、最近ウクライナが不利とする論調が目立ってきています。

少し前にツイッターXにも投稿しましたが、ウクライナを支援する米国の議員連盟「ウクライナ・コーカス」の共同議長の1人、アンディ・ハリス下院議員(マサチューセッツ州選出・共和党)は8月15日に、

「単刀直入に言えば失敗した。もう勝てるとは思えない」と述べ、新たな米国からの資金援助を「支持しない。我々にそんな大金はない」と述べました。

さらに、「現実的に和平交渉を呼びかける時が来たと思う。ゼレンスキー大統領がそれを望んでいないことは知っている。しかしゼレンスキー大統領は、私たちの助けがなければ、絶望的に戦争に負けるだろう。私たちの助けがあっても、彼は勝てない。今は膠着状態だ」

と述べて、もはやウクライナにとって戦況が絶望的であることを示唆しました。

ハリス議員の母親はウクライナ人で、第二次世界大戦後に東ヨーロッパから逃れてきた移民らしいので、かなりの親ウクライナ派と思われ、これまで積極的にウクライナ支援を行ってきた彼にここまで言わせるのは、相当厳しい状況であることを想像させます。

ウクライナは選択肢を失った

実際に戦況はどうなっていると伝えているのでしょう。

ワシントンポストは8月20日に、「ウクライナは重要な領土を奪還する選択肢を失っている」という記事を報じました。

それによると、ウクライナが6月から始めた反攻はすでに失速しており、ロシア本土へのドローン攻撃の被害は最小限にとどまっているという。むしろロシアは6,000機のドローンを製造して対抗しているとのこと。

ウクライナはNATOの兵器を使用することに限りがあるため、自分のところのドローンに頼らざるを得ないんだとか。

米情報機関は「ウクライナは攻勢の主要目標を達成できないだろう」と述べているという。

欧米とウクライナ側は「着実に成果を上げている」と主張しているものの、実際にはほとんど前進できていないと伝えています。

歩兵前進に切り替えた

ウォール・ストリート・ジャーナルは23日、「ウクライナのリセット」とする記事を掲載しました。それによるとウクライナ軍は”徒歩”での前進を強いられていると伝えています。

反攻が始まってから、ウクライナ軍はロシア軍の猛攻に遭い、NATO同盟国から供給された戦車・装甲車・ヘリコプターなどによる前進に苦労してきたという。

例えばブラッドレー戦車で前進したウクライナ軍の第2中隊は、戦況による混乱や暗視装置の不足で道に迷い、またある地雷除去車は、ウクライナが配備した地雷によって自爆したとか。

長い隊列を率いていたウクライナ戦車隊の先頭車両は、ロシア軍の対戦車ミサイルによって爆破されて動けなくなり、後続の車両がミサイル・ロケット砲の攻撃を受けたという。

やむなく6月下旬に戦術を変え、小部隊での歩兵前進を開始したとのこと。

一度に数百ヤード(数百m)ずつ戦闘し、時々成功したものの、歩兵部隊は灼熱の中で脱水症状を起こしたり、敵の塹壕に出会ったりしたという。

モチベーションを失っている

エコノミストは、ウクライナ全体に暗いムードが漂っていると伝えています

大統領府のセルヒイ・レシチェンコ報道官によると、ウクライナの指導者達は、約束された西側の軍備がまだ届いていないものがあるため、動揺してモチベーションを失っていると述べています。

レオパルド戦車は約束された数百両のうち、まだ60両しか受け取っていないという。また戦闘機の不足による制空権の問題があり、そのため反攻をできる限り遅らせることになった。

さらに来年のアメリカ大統領選挙で、ドナルド・トランプ氏が再選するかもしれないという見通しも、ウクライナの不安に拍車をかけているという。

なにが不安なんでしょうかね。トランプ氏はウクライナ戦争を止めると言い、無駄な命を失わせないと言ってただけですが。

それとも、このまま戦争がしたいんでしょうか。

ウクライナの反攻が遅れるほどプーチンが喜ぶ

ブルームバーグは、ウクライナの反攻が遅れれば遅れるほど、プーチン大統領を喜ばせることになると書いています。

季節的にこれから雨期と寒気が到来するため、これ以上大きな行動を起こす可能性が狭まっているという。

西側諸国が、これまでの支援レベルをこのまま続けることは難しいだろうとみられており、特に弾薬の在庫が枯渇していて、米国とヨーロッパでは2024年の後半まで生産が増強されないと伝えています。

さらにF-16戦闘機の到着も来年になりそうだという。

またヨーロッパだけではウクライナの支援をするだけの十分な軍事力が無いため、アメリカの支援は不可欠だとする一方、秋から始まる米議会での資金援助法案をめぐる争いは厳しくなるとしています。

今できることはこの戦争を終わらせることだ

退役したダグラス・マクレガー陸軍大佐が先日タッカー・カールソン氏のツイッターXの対談に出演し、ウクライナ戦争について話をしました。

まずカールソン氏が、ウクライナ戦争についてメディアが伝えてきたことは「全てウソだ」と主張しました。

「ロシア軍は無能」「ウクライナは民主主義国家だ」「プーチンはヒトラーで、世界を征服しようとしている」「ありがたいことに、ウクライナ人は勝っている」・・・これらは全て虚偽であり、ウクライナ軍は大敗していると述べました。

一方マクレガー大佐によると、ロシアはウクライナにNATO軍がいることを決して容認せず、今できることは「この戦争を終わらせることだ」と述べました。

そしてこのままロシアとの戦争を進めればアメリカにも及ぶだろう、との見解を示し、「米軍はアメリカ国民が信じているよりもはるかに弱い」と述べています。

「もしわれわれが西ウクライナに介入すれば、ロシアはその準備を整えるだろう。私たちはロシア軍と戦う準備ができていないため、私たちにとってもNATOにとっても壊滅的な結果を招くだろう」

さらにゼレンスキー大統領について、

「ゼレンスキーとその周りの取り巻きたちは、基本的にこの戦争を最後まで戦い抜くとコミットしている。そして彼らはフロリダやベニスやキプロス辺りに隠居し、我々から援助された資金からネコババした金を回収することを望んでいる。おそらくウクライナは世界で最も腐敗した場所の一つだ」

誰も幸せになっていない

上に挙げた欧米メディアのウクライナ不利とする報道は、もしかしたらロシアを油断させる陽動作戦かもしれないので見守る必要があるのでは。

一方ゼレンスキー大統領は、相変わらず米国やヨーロッパからの財政支援が必要だと述べ、ウクライナの大統領選挙についても資金援助の必要性を主張しました。

戦争が始まって以来、米国をはじめとする西側諸国はウクライナに数十億ドルの資金援助を行ってきたが、ゼレンスキー氏は、ウクライナがこれまでに受け取った資金はほとんどが武器に使われているため、選挙には新たな資金が必要になるだろうと述べました。

えらく他人依存ですが、そもそもウクライナ戦争はプーチンを怒らせるために西側諸国が仕掛けたという説も根強く、だとすればどっちもどっちだなという気もしますが。

ともかくたくさんの命が奪われ、今のところ誰も幸せになってないわけですし、日本も含めて各国がこの戦争のためにインフレやエネルギー費の高騰に悩まされているので、嫌な世の中になってしまいました。

やっぱり戦争をやりたい人たちはいるんだなという感じです。

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