プーチン大統領、プリゴジン氏の死について「機内で泥酔し、ハイになり、手榴弾で遊んだ」

Sergey Klimkin, CC0, via Wikimedia Commons

プーチン大統領「ハイになっていた」

ロシアのウラジミール・プーチン大統領が、ワグナー(ワグネル)・グループのリーダー、エフゲニー・プリゴジン氏の乗った飛行機が墜落した理由について語りました。

プリゴジン氏は、ロシア軍に対するクーデターが頓挫し、ワグナー部隊がロストフを掌握してモスクワに向かって進撃したわずか2ヵ月後の8月23日、彼の乗った飛行機が墜落して死亡したと伝えられました。

このときの映像はネットに流され、世界中の人が見たと思います。

多くのメディアは、プリゴジン氏の死は対空ミサイルもしくは仕掛け爆弾の爆発によるもの、と伝えていました。

これについてプーチン大統領は、10月6日にロシアのソチで行われたバルダイ・クラブの年次総会で、プリゴジン氏と彼の部下たちはおそらく酔っ払っていたか、ハイになって手榴弾で遊んでいたのだろうと語りました。

飛行機に外部からの衝撃はない

プーチン大統領は「墜落事故で死亡した人々の遺体から手榴弾の破片が発見された」といい、「飛行機に外部からの衝撃があった形跡はない」と付け加えました。

その上で、プリゴジン氏の飛行機が墜落したのは、ワグナーの指導部が飲酒やハイになって、飛行中に手榴弾を仕掛けたからだと主張しました。

しかし墜落現場で回収された遺体の血液検査が行われなかったといい、捜査当局に対して遺憾の意を表明しています。

そしてサンクトペテルブルクにあるワグナー・グループの事務所を捜索した結果、「1000万ドルの現金だけでなく、5kgのコカインが見つかった」といい、捜査当局はそのような検査をすべきだったと述べました。

ロシアは暗殺を否定

ワグナーの幹部達が乗った飛行機「エンブラエル SA レガシー600 プライベートジェット」は、乗員乗客合わせて10人が死亡しました。

米国の情報筋は、機内に仕掛けられた爆弾が空中で爆発した可能性が高いと推測しているという。

これとは別にロシアによる撃墜説もあり、これは6月のワグナーの反乱に対する「復讐」としてプーチンか軍が命じた可能性があるとの説を唱えています。

これに対してロシア側は「絶対的な嘘」だと否定しています。

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