習近平、米国に「中国は台湾を奪取する」と宣言していた――「台湾の独立を支持するな」と警告

The White House, Public domain, via Wikimedia Commons

習近平「台湾を奪取する」

NBCニュースがスクープしています。

先ごろ中国の習近平国家主席が、サンフランシスコで行われたジョー・バイデン大統領との首脳会談の中で、中国政府は台湾を統一するつもりだと語ったという。

ただし、そのタイミングはまだ決まっていないようです。

3人の米政府高官(現・元)の話によると、中国は「武力ではなく平和的に台湾を奪取する」ことを望んでいると語っていたとのこと。

「武力ではなく」・・・これはホンネなのか。

さらに中国側は、米国に「台湾の独立を支持しない」という公式声明を出すよう迫ったという。

しかし米国はこの要請を拒否したとのこと。

そのタイミングは

その時期について以前、米空軍のマイク・ミニハン将軍は2025年に起こると予想し、部下の司令官らに準備をするよう指示しました。

ミニハン将軍によればその理由は、2024年に米国大統領選挙があり、台湾でも選挙があるため、両国の注意が削がれ、中国が台湾の奪取に動き出すチャンスになるからだ、としています。↓

米空軍大将「2025年に中国と戦争になる」として準備を命令――たつき諒も2025年に災難があると予言

2023年1月30日

またCIAのウィリアム・バーンズ長官は、「2027年までに中国が台湾に侵攻する」と評価しました。↓

米軍がスパイ気球を撃墜、2機目が発見、中国は報復を予告――気球騒動これまでのまとめ

2023年2月5日

米中首脳会議で習近平氏はこれらの予想についても触れたといい、この予想は間違っている、時期は定まっていないと語ったという。

ちなみに台湾の総統選挙は1月13日、米国の大統領選挙は11月5日に行われる予定です。

間近に迫る台湾総統選挙

その台湾の総統選は3候補の争いで、

・民進党(与党)→頼清徳(らい せいとく)副総統
・国民党(最大野党)→侯友宜(こう ゆうぎ)新北市長
・台湾民衆党→柯文哲(か ぶんてつ)前台北市長

この選挙は台湾と中国の今後の関係を左右する上で、重要なものになると言われています。

・中国との交流路線→侯、柯
・台湾独立→頼

という構図のようです。

台湾メディアの美麗島電子報が20日に公表した世論調査では、頼氏35.2%、侯氏30.6%、柯氏19.6%となっているとのこと。

台湾・総統選で初の政見発表会 3候補、対中姿勢など激論 /産経新聞

報告書「中国は米国選挙へ介入した」

また中国は、「米国の選挙に介入していた」という米情報機関の報告が出ています。それによると、反中国の候補者をネガキャンし、親中派を当選させることを目論んでいたという。

12月18日に国家情報長官室(ODNI)が発表した報告書によると、「2020年以降、中国共産党の高官たちは、米国の政策や世論に影響を与え、中国に有利になるよう努力を強化する広範な指令を出している。」とレポートしています。

INTELLIGENCE COMMUNITY ASSESSMENT OF FOREIGN THREATS TO THE 2022 U.S. ELECTIONS /ODNI

それによると、中国は認証されていないアカウントを使って、上院議員候補などを秘密裏に誹謗中傷しネガキャンしたという。

さらに「2021年、北京は特定の議員を特定し、反中国的な意見を持つ議員を罰し、中国を支持していると思われる議員には報酬を与えた。」と報告されている。つまり賄賂です。

また中国資本のSNSアプリ「TikTok」の名前を挙げ、2022年8月頃に同アプリでの英語によるメッセージング活動が「米国の政治家と米国の国内問題に焦点を当てるようになった」と報告されました。

中国の影響力工作はさまざまなところに及んでいる。

米国は台湾の独立を支持しない

習主席は2035年までに中国経済の規模を倍増させる目標だという。

しかしエバーグランデ(恒大集団)など不動産業界の破綻による中国経済の不透明さを、どう回復させるのか。専門家の中には経済立て直しを理由に、軍事衝突に懐疑的な意見もあるとか。

一方バイデン大統領は以前、中国が台湾を侵略した場合、「米軍は台湾を守る」と発言したが、ホワイトハウスはその発言を撤回しました。

CNNのタウンホールイベントで中国からの攻撃に対して米国は台湾を擁護するのか、との記者からの質問に対しバイデンは、「イエスだ。そう約束している」と述べました。

しかしホワイトハウスの報道官はその後、米国は「われわれの政策にいかなる変更も発表していないし、変更もない」と述べ、暗にバイデンの発言を撤回しました。

というのも2022年5月、米国務省は「台湾の独立を支持しない」と述べ、これまでの姿勢を一変していたからです。

中国は完全にロックオンした

いずれにしても習近平氏側が米中首脳会談の場でこのような発言をしたということは、公に報じられることも視野に入れていたでしょう。

つまり軍事侵攻かどうかは別にして、中国はいずれ台湾を手に入れるつもりであるというのを事実上認めたということになる。さらに、中国を支持する声明を出せと米国に要請までしている。これはもう明確にターゲット化しているということです。

ODNIの報告が事実であれば、そのために米国政府に親中派を増やそうと着々と工作を進めているようですし、そうなると逆に米国からすれば中国の暴走を抑えられなくなる。

トランプ政権は中国を完全に抑えたが、バイデン政権はそれをしない。だからこのような事になる。

いずれにしても日本にも影響あることなので、我々も注意が必要です。

バイデン政権になって、もう平和は望むべくもないでしょう。でもこれはバイデン一人のせいじゃないのは明らかです。

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