ボーイングの内部告発者が遺体で発見――告発したことで報復を受けた訴訟の真っ最中だった

ドアが吹っ飛んだボーイング737 MAX/National Transportation Safety Board, Public domain, via Wikimedia Commons

ボーイングの内部告発者が遺体で発見

ボーイング社の内部告発者が遺体で発見されました。

この内部告発者=ジョン・バーネット氏(62)はボーイング社に30年以上勤務し、2017年に健康上の理由で退職したという。

亡くなる数日前にバーネット氏は、ボーイング社に対する内部告発訴訟における証拠を提出していたとのこと。

バーネット氏はこの件に関連する法的事情聴取のためサウスカロライナ州チャールストンに滞在していたという。その前の週にボーイングの弁護士から質問を受けていた。

彼は3月9日土曜日にさらなる尋問を受けることになっていたが、その場に現れなかった。

その日の午前10時、バーネット氏の友人からホテルへ安否確認を求める連絡があり、従業員が彼の部屋のドアをノックしたが、応答がなかったという。

スタッフがホテルの駐車場で彼のオレンジ色のダッジ・ラムを探したところ、運転席で右手に拳銃を持ったバーネット氏が死亡しているのを発見した。

バーネット氏は右手指を引き金にかけたままで、右こめかみ付近に銃創を負っていたとのこと。死因は自傷行為によるもので、警察が捜査中だという。

さらに、助手席には「メモによく似た白い紙片」が見えるところに転がっていたとのこと。このメモの内容はまだ明らかにされていません。

「ボーイングの酸素システムの4分の1が欠陥品だ」

バーネット氏は2010年からサウスカロライナ州ノースチャールストンにあるボーイングの工場で品質管理者として勤務していた。この工場は、世界中の長距離路線で広く使用されている最新鋭の近代的旅客機、「787ドリームライナー」の製造に携わっている2つの工場のうちの1つだという。

しかしバーネット氏によれば、新型機を生産ラインから引き渡そうと急ぐあまり、組み立て工程が急がされ、安全性が損なわれたと内部告発をした。

それによると787ドリームライナーは、突然の減圧に見舞われた場合、酸素がない状態になる可能性があると主張していました。酸素システムの4分の1が欠陥品で、必要なときに作動しない可能性があるというのです。

減圧があった場合、呼吸用マスクが天井から落下し、ガスボンベから酸素が供給されます。このシステムがなければ、高度35,000ft(10,600m)では、1分以内に意識を失うと言われている。そうなると脳に酸素が供給されなくなり、脳へのダメージや死もあり得るとのこと。

実際に2018年4月、サウスウエスト航空の航空機で損傷したエンジンの破片が当たり、窓が吹き飛んだ事故があった。窓の横に座っていた乗客の1人が重傷を負い、後に死亡しました。

内部告発したことで会社から報復を受けた

またバーネット氏によれば、ボーイングのある工場では、欠陥部品が製造ラインで意図的に飛行機に取り付けられていたと主張した。これも新型機を生産ラインから出荷しようとするプレッシャーから急ぐあまり、組み立て工程が急がされ、安全性が損なわれたという。

バーネット氏はまた、ボーイング社は組み立て工程で部品を追跡するための独自の手順を守らず、多くの不良品が「紛失」したと述べている。

バーネット氏はボーイング社に対して法的措置をとったが、報復を受けていたと主張していました。

それによると彼が内部告発したことで、会社側から人格が否定され、それでキャリアに支障をきたし、最終的に退職に至ったと非難していました。

ボーイング社はこれを否定し、「安全、品質、誠実さはボーイングの価値観の核心である」と主張しているとか。

弁護士「自殺の兆候はなく、元気だった」

その日ホテルの従業員は、午前9時30分ごろにホテルの外壁工事をしていたときに音を聞いたと捜査当局に語っています。

また監視カメラの映像には、3月8日の朝バーネット氏がホテルを出るところも映っているが、警報が鳴ったのはその24時間後だったという。

チャールストン警察のアンソニー・ギブソン巡査部長は声明の中で、「警察はこの事件を積極的に捜査しており、バーネット氏の死を取り巻く状況をさらに明らかにする可能性のある追加調査結果とともに、正式な死因を待っているところだ」と述べました。

バーネット氏の代理人弁護士であるロバート・タークウィッツ氏とブライアン・ノウルズ氏は、バーネット氏が自ら命を絶つという兆候はなかったと主張している。

「ジョンは内部告発報復訴訟の宣誓証言の真っ最中で、いよいよ終わりに近づいていた。彼はとても元気で、人生のこの局面を過去のものにして前に進むことを本当に楽しみにしていました。彼が自ら命を絶つような兆候はまったく見られなかった。誰も信じられません。」

相次ぐボーイングの事故

生前バーネット氏はこう言っていたという。

「私が懸念しているのは737と787です。これらのプログラムは、品質は間接費であり付加価値ではないという理論を本当に受け入れているからです。この2つのプログラムは、プロセスから品質を取り除くことに本当に力を入れている。」

今年1月5日に、アラスカ航空のボーイング737 MAXのドアが飛行中に吹っ飛ぶという事故が起こった。

バーネット氏はTMZに出演し、ドアのヒンジの問題について解説したという。「ドアプラグの吹き飛びに見られることは、私が他の機体で見てきたことと同じだ。仕事が適切に完了せず、検査の手順が削除され、問題が無視されている。」

米国家運輸安全委員会の予備報告書によると、ドアを確実に固定するための4本のキーボルトが取り付けられていなかったことが示唆されたという。

3月8日にはユナイテッド航空のボーイング737 MAXがヒューストン空港で着陸中にメインギアが倒れる事故が発生した。

3月11日にも、ラタム航空のシドニー発オークランド行きのボーイング787型機で機体が強い動きを起こす技術的問題が発生し、50人が負傷する事故も起きた。

乗客によると、「今まで経験したことのないような揺れで、人々は座席から放り出され、飛行機の屋根の上にぶつかり、通路に投げ出された」

FAAの監査で数十カ所の問題が見つかった

上記アラスカ航空の事故の後、FAAが行ったボーイング737 MAXに関する監査で、数十カ所の問題が見つかったという。

FAAは89件の製品監査を実施したが、ボーイングは33の監査に不合格だったとのこと。

さらにFAAは、737 MAXの機体を製造しているスピリット・エアロシステムズ社の調査のために、13の製品監査を行っており、そのうち6件は合格、7件は不合格であったという。

飛行機は水瓶座時代のキーワード

バーネット氏の死については、今後の情報を待つしかないでしょう。しかし内部告発の訴訟の手続きの最中に自殺するというのはあり得るのか。

思い起こせば今年正月に羽田空港で、日本航空のJAL516便と、離陸のため待機していた海上保安庁の航空機が衝突するという事故が起こった。

水瓶座時代は飛行機がキーワードの一つになるので、飛行機トラブルは水瓶座時代がいよいよ始まる暗示だと言っていい。

なので今後、飛行機を利用する人は注意をしてほしいと思う。

そんな中で航空機会社に内部告発者が出てきたのはいかにも時代を象徴してるし、このタイミングだからこそと言えるのでは。私は3年以上前から「今後はリークが多くなる」と書いてきた。

しかし今回それが死という結末を迎えたのは残念だ。いかにも水瓶座の情報開示に対する山羊座の抵抗という図式で、今の時代の象徴的な事象と言えるでしょう。

そういえば2014年3月8日に突然消息を絶ったマレーシア航空370便もまだ見つかっていない謎のままですが、フジツボに機体のものらしき何かが付着していたとのニュースを最近読んだ。あの事故も搭乗者239人全員が死亡されたと発表されたが遺族は悶々としているだろう。

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2023年4月1日
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