また3つのでっち上げが発覚――トランプを貶めるための大ウソがめくられる

Arlington National Cemetery, Public domain, via Wikimedia Commons

トランプを貶めるでっち上げ

2021年1月6日の国会議事堂乱入事件でまた”でっち上げ”がめくられました。3つあるので順を追って書きます。

まず最初に、2020年の大統領選挙を覆そうとした容疑で、2023年8月にドナルド・トランプ氏を含む19名がジョージア州で起訴されたのはご存じの通りです。

起訴したのはジョージア州フルトン郡のファニ・ウィリス地方検事で、その後彼女に不倫疑惑と公金チューチューの疑いが浮上したため、現在判事の審査を受け、下手したら失脚する可能性があることは以前書きました。

トランプを起訴した不倫検事ファニ・ウィリス、マジで失脚するかもしれない件

2024年2月16日

ただ仮にこれでウィリス検事が失脚したとしても、他の検事に引き継がれるだけでトランプ起訴は消えるわけではありません。

しかしこのたび、起訴そのものを揺るがす可能性のあるネタがぶっ込まれました。

それによるとトランプ氏を起訴する証拠となった電話録音が、違法に録音されていたものであるという。

もし違法に収集された証拠であった場合、法廷においては認められないという規定があることから、この起訴そのものが揺るがされる可能性がある。

ラフェンスペルガーへの電話

1月30日に発売されたジャーナリストのマイク・イシコフ氏とダニエル・クレイドマン氏による共著『Find Me the Vote』によると、この電話は違法に録音されたものだと認めているという。

著者のイシコフ氏は、ロシアとトランプ氏が共謀したというロシアゲートをでっち上げた人物であり、もう1人のクレイドマン氏はYahooニュースの編集長であるため、反トランプの可能性がある。

ただ米Amazonではこれを書いている現在250人以上が評価しており、★4.4と高評価になっています。

この本では、ウィリス検事の父親が極左活動家だったことや、その父親に育てられたことが書かれているようですが、それはさておき。

トランプ起訴の元となったのは、2020年大統領選挙後の2021年1月2日にトランプ大統領がジョージア州のブラッド・ラフェンスペルガー州務長官にかけた電話です。

この電話でトランプ大統領は、ラフェンスペルガー州務長官に圧力をかけて選挙を覆せと圧力をかけた、と翌3日にワシントンポストが報じたことで、最終的にトランプ弾劾裁判にまで発展しました。

ウィリス検事はこの電話録音を元に、2020年の大統領選挙を覆そうとするトランプ氏の取り組みについて犯罪捜査を開始していました。

違法な録音

本によるとこの電話は、ラフェンスペルガー州務長官のスタッフであるジョーダン・フックス氏が録音していたと述べている。

しかしフックス氏はこのときジョージア州にはおらず、フロリダ州にいたという。

これが問題なのです。フロリダ州では通話当事者全員が録音に同意しない限り、通話を録音することは違法なのだそう。

実際にフックス氏は録音の同意を求めていないし、その返事も受けていなかった。

それだけでなく電話の後、フックス氏はすぐにそれをワシントンポストにリークし、数時間後にワシントンポストがそれを報じた。

フックス氏は、フロリダ州が電話の録音に二者の同意が必要な州であることを、事後になって知ったという。そのためラフェンスペルガー氏の事務所の弁護士は1月6日委員会に対し、彼女を証人として召喚しないよう要請し、委員会もそれを認めた。

しかし、ファニ・ウィリス検事が招集したジョージア州特別大陪審では、フックス氏に免責を与えて証人として採用し、録音を証拠として承認した。

違法に入手された証拠は法廷で不受理

実は以前から共和党は、電話はフックス氏が録音したものであり、彼女がその時フロリダ州にいたことを疑っていたという。

というのもフックス氏はFacebookの投稿で、電話のあった時間帯にフロリダに家族を訪ねていたと投稿していたからです。

ウィリス検事は、この捜査はすべて録音された電話の結果であると繰り返し述べているという。

しかしそれが違法に入手された証拠の場合、法廷においてその証拠を不受理とすることができるとされており、この起訴自体が根底から揺らぐ可能性があります。

しかもこの本には、1月6日委員会のリズ・チェイニー委員長がファニ・ウィリスの検察チームと緊密な協力関係を築いていたと書かれているとのこと。

チェイニー氏は、フックス氏を1月6日委員会の証人として認めなかったことを知っているはずです。しかしウィリス検事に協力した。

リズ・チェイニー氏は、次に書くもう一つのでっち上げに加担している。

リズ・チェイニーのでっち上げ

言うまでもなくリズ・チェイニー氏はディック・チェイニー元副大統領の長女です。

ディック・チェイニー氏はジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領を務めました。(ちなみにパパ・ブッシュ政権では国防長官を務めた)

ディック・チェイニー氏はアメリカ新世紀プロジェクトのメンバーであり、ネオコン政治家の主要な一人とされている。2020年の選挙を覆そうとするトランプ氏の試みには、歴代国防長官10人の共同声明に名を連ねました。

そんなネオコン父を持つリズ・チェイニー氏は現在、1月6日国会議事堂事件で「証拠を隠滅した」として吊るし上げられているのです。

リズ・チェイニー氏は以前、1月6日の抗議デモで国会議事堂を警備しなかったとして、トランプ大統領を弾劾し、有罪にしようとしました。

しかしトランプ大統領のチームは当時、1月6日に予定されていた集会の安全を守るために1万人の軍隊を提案していたと主張した。

フェデラリストが入手した記録によれば、リズ・チェイニー氏はこの主張を裏付ける「証拠はない」とでっち上げていたことがわかりました。

実際に1月6日委員会が実施した初期のインタビューには、そのような証拠が含まれていた。それにはチェイニー氏も同席していたが、これまで公開されることはなかったという。

トランプ側は州兵の増員を要請していた

2022年1月28日に行われたアンソニー・オルナート副参謀長のインタビューで、ホワイトハウス首席補佐官だったマーク・メドウズ氏がワシントンDCのミュリエル・バウザー市長に、市を守るために必要なだけの州兵を要請するよう伝えた、と語っているという。

さらにメドウズ氏は、トランプ大統領が2021年1月6日に予定されている市民集会の平和を守るために1万人が必要だと示唆したことを証言したとのこと。

またオルナート氏は、クリストファー・ミラー国防長官代理の支援展開の遅さに対するホワイトハウスの不満についても述べていた。

リズ・チェイニー氏が率いる1月6日委員会は、このインタビューの内容を正確に説明しなかっただけでなく、その記録を一般に公開しなかったという。

それだけでなく、オナート氏について批判的な記事や陰謀論まで発表し始めたのです。

さらに1月6日委員会の最終報告の中では、もう一つのでっち上げが捏造されていた。

「トランプが体当たりした」という大ウソ

1月6日委員会の最終報告書では、トランプ大統領が「自分もデモに参加しようとして」シークレットサービス捜査官に体当たりしたと報告していた。

これはマーク・メドウズ氏の補佐官だったキャシディ・ハッチンソン氏が証言したものです。

当時ハッチンソン氏の証言はTVでライブ放映もされて全米で大きな注目を集め、複数のメディアが「爆発的なものだ」と報じた。

ハッチンソン氏は1月6日委員会で、トランプ大統領が専用車だったSUVのハンドルに突進し、シークレットサービスの主任捜査官と肉体的にぶつかり合ったと「聞いた」と、宣誓の上で証言していました。

それによるとトランプ大統領は集会後に大統領専用SUVに乗り込み、支持者たちが国会議事堂まで行進する中、議事堂まで車で行こうとしたところ、シークレットサービスのロバート・エンゲル捜査官が、「危険すぎるからホワイトハウスに戻る」と告げたと証言した。

ハッチンソン氏は、オルナート氏が「トランプ氏が怒って車のハンドルを握ろうとし、エンゲル捜査官の鎖骨に突進したと言っていた」と証言した。

しかしこれは大ウソだったことがバレた。

ハッチンソンの話は誰も裏付けていない

同席したホワイトハウスの職員4人による未公表の証言は、キャシディ・ハッチンソンと下院の暴動調査委員会の主張と真っ向から矛盾することを明らかにしているという。

「ホワイトハウスの職員は、トランプ大統領がSUVのハンドルに突進したというハッチンソンのセンセーショナルな話を誰も裏付けていない」

当のオルナート氏自身が、トランプ氏がその日、国会議事堂に行きたがっていたという話は聞かなかったと証言したという。

「いや、知らなかった。というか、そんなことは起こり得なかったと思う。誰もそんなことに備えていなかった。」

「普通なら、誰かがこんなことを耳にしたとか報告するものだが、私はそんなことを聞いたことがない」

さらに最終報告によれば、ハッチンソン氏の証言はこの日トランプ大統領と一緒にいたシークレットサービスの捜査官によっても否定されているとのこと。

ハッチソンさん、宣誓証言でウソをつくと偽証罪に問われますよ。

1月6日委員会の報告書全文→https://cha.house.gov/_cache/files/d/9/d96ba6ce-03fb-4fc8-a4a7-5b5daf19d064/4F510144C1F427873D3298D955C8E19F.initial-findings-report.pdf

全てがでっち上げ

「トランプがー」を主導してきたソースが、徐々にめくれてきている。ほとんどは反トランプの左翼や民主党によって作り上げられたでっち上げだった。

アメリカという国はこういうことを平気でやるんだな、と今さらながらに思わされる。そしてバレても罰せられない。

ロシアゲートしかり、1月6日国会議事堂乱入事件しかり、選挙出馬資格しかり、ついでにハンター・バイデンのラップトップしかり。

私は以前から、ここ数年間トランプ氏を苦しめてきたホロスコープのネガティブな状況は、徐々に抜け出しつつあると書いてきた。

その通りにトランプ氏は今復活している。そればかりかトランプ氏を貶めてきた陰謀は、その馬脚を現しはじめたのです。

ただ残念ながら彼らは好き勝手やっても法的に追求されない。今の司法省である限りそれは行われないのです。

もしトランプ氏が大統領選挙で勝っても、ワシントンDCの血を入れ替えない限りそれはまた起こる可能性があります。

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2023年4月1日
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