ブルース・リーの死因に新たな証拠か?
このあたりから起こる事は、今後ちょっと大きな問題になるかもしれません。キューバなどすでに物議になり始めているものもありますが、他も大きな問題になる可能性を持っています。そんな中でスタートするオリンピックですが。
さて話は変わりますが、故ブルース・リーにドラッグ依存の証拠が出てきて話題になっています。これも過去のぶり返しですね。
Bruce Lee's Handwritten Letters Suggest He Secretly Abused Drugs https://t.co/OVfaFq6vYG pic.twitter.com/jNbLhRqTHS
— TODAY (@TODAYonline) July 13, 2021
以前取り上げましたが、ブルース・リーは1973年に死因不明で32才で亡くなっています。7月20日は彼の命日です。
親友の俳優にドラッグについて手紙でやり取り
もともとフリーマーケットで発見されたものの中から、鑑定によってブルース・リー本人の筆跡だと確認された手紙がヘリテージ・オークションに出品され、その中にショッキングな内容が書かれていました。
ヘリテージ・オークションには、俳優ロバート(ボブ)・ベイカーが所有していたブルース・リーのコレクションが出品されており、その中に本人の手紙が40通以上含まれています。
手紙の内容は二人の関係についてや、映画の計画、怪我についてなどさまざまな会話が記されているとのことですが、その中にマリファナ・コカイン・LSD(ACID)などについても数多くの記述があるようです。
リーは手紙の中でドラッグのことを「holy stuff(聖なるもの)」「スーパードゥーパー」「Mピル」「Hオイル」「Coke(Coca Cola)」などさまざまな呼称を使っています。
さらに「Cokeを大量に)」「ACIDかなりの量を」などと注文したり、本で読んだという「サイロシビン(=マジックマッシュルーム)」について問い合わせたりしているようです。
さらに妻リンダ氏の手紙もあり、送付方法・代金についてなどをフォローする内容や、中身の容量をチェックすることなども書かれているとのことです。
他の手紙では「テレサ」というリーの愛人についても記述があるもよう。
ロバート・ベイカーについて
「ボブ」とも呼ばれていたロバート・ベイカーは、1964年に行われた「ワン・インチ・パンチ」というデモイベントにボランティアとして参加したときにブルース・リーと知り合ったようです。
後に二人は親友になり、1972年の香港映画『ドラゴン怒りの鉄拳』でベイカーは敵のペトロフ役を演じました。
ちなみにベイカーは『ドラゴンへの道』『燃えよドラゴン』に出演したボブ・ウォールとちょっと似ており間違われることがありますが、全くの別人です。ボブという愛称がややこしくさせているかもしれません。
ベイカーは1993年に、52才という若さで心臓発作で亡くなっているようです。(ボブ・ウォールの方はこれを書いている現在まだ健在)
マリファナ愛好者だったのは知られていた?
2019年に出版されたブルース・リーの伝記『Bruce Lee: A Life』の筆者で武道ライターのマシュー・ポリー氏によると、リーがマリファナを使用していたのは関係者の間で知られていることだったようです。
リーは「意識レベルが上がる」という理由で、マリファナやハシシを摂取することを好んでいたといいます。
またポリー氏によると、ベイカーは「マリファナを提供していただけ」とリーの周囲から思われていたようです。しかし今回の手紙で、それ以上の関係だったことが明らかになりました。
香港の麻薬取締りは非常に厳しかったようですが、リーは「Wu Ngan(ウー・ンガン)」という宛名で、ドラッグを本や服の間に隠して送るという方法を提案しています。ウー・ンガンは『ドラゴンへの道』に出演したリーの友人です。
手紙の内容
「短時間でしたが、マジで楽しい集まりでした。あの”聖なるもの”に再び感謝です。」
「・・・ところで香港に戻る前に、君と一緒にあの”聖なるもの”をやりたいんだけど、どう?」
「4月1日に香港に向かう予定です。その前に”聖なるもの”をゲットしておきたいと思ってるんだけど、何かいいやり方はないか考えてください。」
「取り急ぎ、素晴らしいプレゼントのお礼を書きました。とても楽しませてもらいました。ところで、また来ることがあれば、1インチのボード以上のMピルをゲットしてください。これはとても素晴らしい体験を与えてくれる。(ジェームス)コバーンも気に入ったようです。手に入れたら彼にも分けてあげよう。」
「リンダに”ブツ”のことは忘れるようあなたに伝えてくれと言ったのですが、なぜならトレーニングには必要ないからです。試してみて”上がった”と感じたのですが、過剰摂取は私のジークンドーの道には合いませんでした。」
「・・・まだこちらでの生活に慣れようとしている途中です。ところで相談だけど、cokeを送ってくれませんか?そのことで連絡をください。」
「2度目の発送について確認したいことがあります。もう発送してくれていると思いますが、まだ到着していません。輸送中に何も問題なければいいのですが。すでに発送してあるかチェックしてください。お金については、郵便為替が手に入り次第、至急送ります。」
「Coca Colaをエアメールで送ってください。あなたも私も心から感じられるような。パッケージは装って、いつもの手順Wu Nganで。いい品質を!」
死の直前
そして最後の時が迫ってきます。
「昨日、あなたから要求された追加をリンダが送金したことをお知らせします。私はハードな1日を送りました。実に辛かった。あなたとあなたの家族を大事にしてください。ところで、お願いした1オンスのオイルを待ってます。なるべく早く送ってください。」
「・・・グラムで計れる測量器を買いました。ブルースが買えると思ったCの分の500ドルを同封しました。私が計量しますが、質と量はブルース自身が判断します。1オンスのHオイルなどを他と一緒により多く送ってくれることを望みます。」
「みなさんお元気ですか?全てが順調にいくよう願っています。リスクを冒して最後の荷物を発送してくれたBevにありがとうと伝えてください。ブルースがCを使っているのを心配しないで。彼は過剰摂取ではない。」
この手紙から1ヶ月も経たない5月10日に、ブルース・リーは1回目の意識不明に陥り病院に搬送されました。このときは数日で回復しています。
その約2ヶ月後の7月20日、リーは頭痛を訴えて鎮痛剤を服用すると、そのまま昏睡状態に陥ったと伝えられています。すぐに病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
時代背景もあったか
ブルース・リーの死因は公式にはずっと不明のままでしたが、ドラッグの影響というのは当時から噂レベルで囁かれていたようです。もちろんこの手紙でそれが確定したということではありません。
奇しくも今になってショッキングな情報が出てきてファンを混乱させていますが、1960年代後半~70年代にかけてはヒッピーカルチャーの流れがあり、ドラッグに対して今とは違った状況だったという時代的側面は当然考慮に入れるべきです。
それでもブルース・リーが後世に残した影響は計り知れないものがあり、特に格闘やアクション映画に関しては現在にも引き継がれています。決して忘れ去られるものではないと思います。
最後に
2019年公開のクエンティン・タランティーノ監督・脚本の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でブルース・リー役が出てきます。
この演出について、娘のシャノン・リーが「父を傲慢な男のように描いている」とクレームをつけたのが最近話題になりました。つまり死後48年経った今でも話題になる人だと言うことです。
妻のリンダ・リーはまだ生きていますから、何らかのコメントが出るのか期待したいです。
ではこの辺で失礼します。
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