米エネルギー省「コロナは武漢研究所から漏れた可能性が高い」
燻っていたコロナウィルスCOVID-19の発生起源について、米エネルギー省(DOE)が武漢ウィルス研究所がら漏れ出した可能性が高いとする報告を提出しました。
これは現地2月26日にウォールストリート・ジャーナルが報じたもので、ホワイトハウスと議会の主要なメンバーに提供された機密情報報告書の中で、DOEは「コロナパンデミックの発生は研究所からの漏洩による可能性が最も高い」と結論づけているとのこと。
これまでDOEはパンデミックの起源についてハッキリした見解を持っていませんでしたが、新しい情報を収集した結果このような結論に至ったという。
しかしウィルスが意図的にバラ撒かれたのか、事故だったかについては言及されていないようです。
気球疑惑のタイミングでこういうのが出てきたのは、何となく裏の意図みたいなものを感じなくもないですが、少なくとも中国を刺激するのは間違いないでしょう。
The Energy Department has concluded that the Covid pandemic most likely arose from a lab leak, according to a classified intelligence report https://t.co/mO9cnU6Egc
— The Wall Street Journal (@WSJ) February 26, 2023
意見は割れている
コロナ発生起源について、さまざまな情報機関の見解はバラバラだという。
- DOE、FBI→研究所からの漏洩
- 4つの機関→自然発生
- 2つの機関(1つはCIA?)→結論なし
そんな中でDOEは、確信度が低いものの、今回の判断を下したと言われています。
このDOE報告書は、今年初めにアヴリル・ヘインズ国家情報長官事務所によって完成されたといい、コロナ発生起源については、新たな情報、学術文献のさらなる研究、政府外の専門家との協議を踏まえて行われたものだという。
ただし上のように各機関の分析がまちまちにもかかわらず、コロナウィルスは「生物兵器プログラムではない」としています。
そこだけは言い切るんですね。
研究所漏洩説を否定したファウチ博士
コロナ発生起源について、SNSを運営する大手ビッグテック企業はこれまで「武漢研究所漏洩説」を検閲し、BANしてきました。また左派メディアも漏洩説を叩いてきました。いかに言論を弾圧してきたかって事です。
OutKickの創設者で政治評論家のクレイ・トラヴィス氏は「ジョー・バイデンのエネルギー省は今、コロナウィルスが中国の研究所から漏れたと信じている。これは、ファウチ博士の反科学的な嘘と矛盾するため、数年間言うことが許されなかった」と述べています。
Joe Biden’s Department of Energy now believes covid leaked from a Chinese lab. (As all the evidence has pointed to for years.) This was unacceptable to say for several years because it contradicted Dr. Fauci’s anti-science lies. https://t.co/Yugu3qCTCd
— Clay Travis (@ClayTravis) February 26, 2023
2020年の初めに、NIAID(米国立アレルギー感染症研究所)所長だったアンソニー・ファウチ博士は、他の保健当局のトップらとともに「研究所から漏洩したというシナリオは相応しくなく、それを否定する人は陰謀論者である可能性が高い」と主張しました。
出ましたね、伝家の宝刀「陰謀論レッテル貼り」です。実はファウチ博士の組織は、武漢ウィルス研究所に資金を提供していたため、研究所漏洩説を潰したかったはずです。
最近じゃ陰謀論は、「レッテルを貼った方が実は陰謀者」という図式になっているのが皮肉です。
そして2022年3月にヴァニティ・フェアは、「ファウチ博士が武漢研究所漏洩説を封じた」とする記事を報じました。
ヴァニティ・フェアは10万件以上の内部文書を分析した結果、ファウチ博士が「研究所漏洩説=陰謀論」とするキャンペーンを主導したとする事について検証しています。
残念ながらファウチ博士は2022年末を持って、全ての公職から退きました。まさか逃げたんじゃないでしょうね。
コロナ発生起源をめぐるこれまでのタイムライン
- 2020年3月7日
科学者グループが「コロナウィルスが自然発生起源ではないことを示唆する陰謀論」を非難する公開書簡に署名。 - 2020年4月18日
トランプ大統領(当時)は、研究所漏洩の可能性について「多くの人々が調べている」と述べ、その説は「理にかなっているようだ」と語る。 - 2021年1月15日
トランプ大統領の最終日、国務省は武漢ウイルス研究所の一部の研究者が、パンデミックの発生直前の2019年秋に病気になったと米国政府が考えているとするファクトシートを公表。 - 2021年2月9日
コロナウィルスの発生源を調査しているWHOのチームは、その起源を判別できないとしながらも、武漢の研究室からウイルスが流出した可能性は「極めて低い」と報告。 - 2021年2月9日
SARSの近縁種であるCoV-2(Covid-19の原因ウイルス)がタイのコウモリから発見されたことをNature誌が明らかにし、実験室で操作されたものではなく、自然に進化したウイルスであるという説に信憑性が出てきたと発表。 - 2021年5月14日
科学者グループが科学誌「サイエンス」に公開書簡を発表。「十分なデータが得られるまでは、自然界と実験室での流出に関する仮説を真剣に受け止めなければならない」と述べる。 - 2021年5月26日
ジョー・バイデン大統領、コロナウィルスの起源に関する2つの有力な説について、情報機関の調査を指示。 - 2021年6月3日
これまで「コロナは自然界で進化した」と主張してきたファウチ博士が、「最も可能性が高いのは動物からヒトへの進化だが、他の起源があるかもしれないということには心を開いている」と述べ、さらに「実験室の漏洩かもしれない」と考えを変える。 - 2021年7月20日
ファウチ博士ととランド・ポール上院議員、コロナ発生起源についてお互いに噓つきだと罵り合う。 - 2022年7月26日
学術誌「サイエンス」に掲載された2つの査読付き研究により、武漢の華南市場がウイルスの最も有力な発生場所であり、研究室ではないとする説を発表。 - 2022年10月27日
上院共和党は、コロナウイルスの「最も可能性の高い」起源は中国の研究所の「研究関連事件」であるとする報告書を発表。武漢ウイルス研究所のバイオセーフティに関する問題と「自然発生の決定的な裏付け証拠」がないことを指摘。 - 2023年2月26日
ウォール・ストリート・ジャーナルとニューヨーク・タイムズは、エネルギー省がコロナウィルスが研究所で発生したことを「低い信頼性」で結論づけたと報じる。
Timeline: How The Covid Lab Leak Origin Story Went From 'Conspiracy Theory' To Government Debate https://t.co/mYwYOFcMYt pic.twitter.com/jmz28GjnKk
— Forbes (@Forbes) February 27, 2023
エコヘルス、メタビオタ、武漢ウィルス研究所
武漢ウィルス研究所に米国からの資金を流していた非営利団体「エコヘルス・アライアンス」のアンドリュー・ハフ元副会長は、コロナウィルスが「自然発生した証拠は一つもない」と述べています。
ハフ博士は2022年9月に、コロナウイルスの起源に関する報告書を米国上院と議会に送り、このウィルスが武漢ウィルス研究所で作られたことを示しているという。
またハフ博士は出版した「The Truth about Wuhan(武漢の真実)」という本の中で、エコヘルス・アライアンスがメタビオタ社と一緒に仕事をしていたことを記しているとのこと。
メタビオタ社は表向き医療データ会社との触れ込みですが、実はバイデン大統領の息子ハンター・バイデン氏が投資しています。
ハフ博士によると、メタビオタはパンデミック保険に深く関わっていたという。エコヘルス・アライアンスとメタビオタは綿密に連携し、2014年には正式パートナーになっています。米国政府からの多くの大型契約で提携していたと述べています。
2014年に、武漢ウィルス研究所、メタビオタ、エコヘルス・アライアンスの3つの組織が、中国コウモリによる感染症の研究を共同発表していました。
この研究の中心人物だったのが「コウモリ女」こと石正麗博士です。
時代が殺伐
さすが水瓶座時代に移るタイミングで、いろいろ香ばしい話題が多いですね。
いずれにしろ山羊座時代の腐敗がめくれてきてます。全ての真実が明かされる日は来るのでしょうか。
ただ今回のDOEの見解について、中国は当然反発してくるでしょう。
時代が殺伐としてます。山羊座時代が終わっていき、我々はその目撃者になろうとしています。
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