たった3日で中止に
8月1日~9月14日の日程で、愛知県内で開催されている国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』の一部プログラム『表現の不自由展・その後』が、クレームや抗議が殺到し、開始からたった3日間で中止になった件。
『表現の不自由展・その後』は、政治的な意味合いなどで公立美術館等で展示を拒否された作品20点あまりを展示していたが、その中には従軍慰安婦をモチーフにしたとされる「平和の少女像」や、昭和天皇の肖像を燃やす映像などが展示され、物議を醸した。
「表現の不自由展」の大浦の作品はただ「昭和天皇の写真を燃やしてみた」という作品ではない
1986年、富山県立近代美術館で昭和天皇を用いた大浦の作品が抗議を受けて展示中止となり、美術館の手によって図録等が焼却処分されたという経緯を承けている
最初に“天皇の写真を燃やした”のは“富山県”なのだ pic.twitter.com/fTHNMAB0qN— 般若/prognosism (@prognosism) August 4, 2019
日韓関係が最悪のタイミング
このイベントの芸術監督を任されていたのは早稲田大学文学学術院教授などを務める津田大介氏で、騒ぎを受けて中止を決定し、「僕の責任であります」と謝罪のコメントを述べた。
まあこれ、民間でやって入場料で運営するとかすれば、気に入らない人は見に行かなければいいだけの話で済んだんだろうけど。ちなみに「あいちトリエンナーレ2019」は愛知県の負担が約6億円、名古屋市は約2億円、その他に文化庁から約7800万円の交付金が出る予定だったもよう。
そもそも今回の『表現の不自由展・その後』は、2015年に開催された『表現の不自由展』を見た津田氏が、「その後」を開催したいとの思いから実現したという。ただ、たまたま日韓関係がこじれているタイミングなだけに、過剰反応を呼んでしまったようだ。
あいちトリエンナーレ2019のホロスコープ
さて当事者であり騒動の渦中にいる津田大介氏は置いといて、このイベントのホロスコープが興味深いので、ここで取り上げてみる。
まずこの日が新月っていうのが注目。新しいテーマの投げかけだよ。
ちょうど昼過ぎに真上で起こっていたのが、さらに意味深だけど。
今回の新月は獅子座8度の「ガラス吹き」の度数なので、まさに芸術展にふさわしい。ただこの新月のそばには4度の金星があり、このイベントの打ち出し自体が無謀な試みであり、方針変更の暗示があった。
これら太陽・月・金星は牡牛座6度の天王星と90度になってて、天王星は「ソマリアの女」の度数なので、いかにも差別とか自由の侵害に触れやすい。つまりそれを獅子座で表現するっていう意味に取れる。
牡牛座も獅子座も他人の意見を受け付けないので、自ら湧き出る思いのみを吐き出すということになるし、ましてや天王星なので、政治や体制に迎合などするはずもないわけだが。
一方で蟹座の水星と山羊座の冥王星の180度がある。この水星は基本的に純粋な少数の集合体を作るんだけど、ものごとの裏側をテーマにする暗示があるので、日の目を見なかったもの=つまり政治的な意味合いで撤収させられたなどの作品を取り上げやすくなるとは思う。
でけっきょくそれを外部に押し出したいということになるが、まさしくこの展示会の意味と合致する感じかなと。しかしこれは孤立する暗示もあり、いったん白旗を挙げることになってしまった。
それだけで済むかどうか。
山羊座過剰への危惧
まあ基本的にこの騒ぎ自体は山羊座案件なんだけど、この企画をもし本気でやるなら、小規模でもいいから有志集めて資金集めて、山本太郎氏みたいに草の根からやってもよかったかなと思うけど、企画にそこまでの気概があったかはわからない。ともかく、この手のものを公的な場で主張するには、今は時代が少し早いかも。
ただ一方、あまりに言論・表現の自由に対する圧力が過ぎるのも問題かなと。第二次大戦直前の蟹座冥王星時代の二の舞が危惧される。蟹座と山羊座は対極関係にあるので無関係ではない。
まあそう投げかけたところで時代がそうだから仕方ないのだけど。ともかく秋から木星が山羊座に入るので。
表現の不自由展が中止になり、対韓貿易措置による反韓感情の高まりに正直気が滅入る。
この2つに共通しているのは歴史修正主義者の声が大きくなり右傾化してることだ。安倍政権になって7年。この国が急速におかしくなった。
いくら修正しようが「あったものを無かったことには出来ない」(前川喜平)— 俵 才記 (@nogutiya) August 6, 2019
表現の不自由展については実際に見ていないので語ることはできないけれど、「表現の自由」は国に批判的なものこそ認められるべきで、そうしなければ「表現」は政府の御用聞きに堕する。そこでは多様な価値観、意見は抹殺されることになり、不寛容な世相が跋扈することになるだろう。
戦前、戦中の如く— Tatsuo Suzuki / 鈴木 達朗 (@tatsuo2006) August 6, 2019
『表現の不自由展・その後』の中止騒動。
問題の大きさを考えるとテレビはもとより、新聞でも扱いが小さ過ぎ。権力の介入よりも、メディア幹部の危機感が薄すぎることに私は危機感を感じる。
流されて行く先に何があるか。しつこいようだが、拡散させてもらう。
↓ https://t.co/wSGKlGuQNP pic.twitter.com/lx1jkI6HX3— kjhghg (@kjhghg) August 6, 2019
わずか3日で中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後」。不思議なのは、表現の自由を脅かす重大事件なのに、真正面から批判的な論陣を張る大マスコミが少ないことです。https://t.co/nLzleFGTb6 #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) August 6, 2019
2015年の表現の不自由展では、過去に国の圧力に屈した美術館側によって作品を処分された作家さん本人の生々しい話を聞いた。作家達の思いを責任者が本当に理解していたら、あいちでも当然開催を続けるよう踏ん張るべきだったのに、まさかの芸術監督に「一方的な中止決定」で裏切られたのが物凄い皮肉。 pic.twitter.com/Uykq8Z0gYd
— ろくでなし子 祝デコまん無罪確定! (@6d745) August 4, 2019
「表現の不自由展・その後」展示中止について#誰がために憲法はある 製作運動体(監督 #井上淳一、製作 #馬奈木厳太郎、配給 #太秦株式会社)は、#あいちトリエンナーレ の #表現の不自由展・その後 の展示中止を受け声明を出しました。
ぜひご覧ください。
拡散にもご協力ください。#日本国憲法 pic.twitter.com/RNYpLwh4gT— 映画「誰がために憲法はある」 (@tagatame_kenpou) August 4, 2019
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