すべて佐川理財局長の指示です
森友問題であす発売の週刊文春がスクープ。
改ざんをやらされ、「最後は下部がしっぽを切られる」
自殺した財務省職員の手記が、隠された真実を明らかに。 pic.twitter.com/nVRy0Y5NRb— 真山勇一 参議院議員 (@MayamaMia) March 17, 2020
最後は下部がしっぽを切られる
なんて世の中だ
手がふるえる、怖い命 大切な命 終止府
週刊文春の「妻は佐川元理財局長と国を提訴へ 森友自殺 財務省職員 遺書全文公開 「すべて佐川局長の指示です」(大阪日日新聞記者・相澤冬樹)」記事全文を読ませてもらった。
自殺した元財務省職員の故・赤木俊夫氏が遺した手記には、文書改ざん問題に絡んだ近畿財務局関係者の実名が全て記され、経緯が詳細に書かれていた。
そして「すべて、佐川理財局長の指示です」
追い詰められて精神を病んでしまった状態で、命を賭して最後の訴えをしたためた、公務員の叫びだった。
ぼくの契約相手は国民です
記事を読んで涙した、みたいな安っぽいことは言いたくないが、「ぼくの契約相手は国民です」のくだりは、さすがにくるものがあった。上司でも組織でもなく、国民――この言葉を遺した赤木氏には敬意の念しかない。
そして勇気を持ってこの手記を公開し、国と佐川宣寿元国税庁長官(当時理財局長)を相手取って提訴に踏み切った夫人にもだ。おそらくこれまで相当な圧力やストレスがあったのではないか。
夫の自殺後、夫人に「財務局で働きませんか?」と誘いがあったそうだ。――事実なら実に不愉快だったろう。
そもそも森友学園問題の経緯
- 2016年6月に大阪府豊中市の国有地が、学校法人「森友学園」に払い下げられる。
- しかしこの価格が不当に安かった。
不動産鑑定価格「9億5600万円」のところ→払い下げ価格「1億3400万円」なんと8億円引き - 払い下げに首相夫妻の影響?
当時の森友学園・籠池理事長が、土地の払い下げに関して近畿財務局との交渉時に安倍昭恵夫人の影をちらつかせた→じゃゴミ処理費用として8億円値引きしましょうとなった?しかも売却価格非公開 - これを朝日新聞が2017年2月9日の朝刊でスクープ
→国会で野党が追求 - それに対して安倍首相「私や妻が関係していれば、首相も国会議員も辞める」と答弁
- 2018年3月2日、財務省が払い下げに関するそれまでの文書を改ざんした疑いが発覚。「特例」などの文言が消えていた(民主主義の根幹を揺るがす問題)
- 2018年3月7日、赤木氏自殺
- 財務省、改ざん認める
- 2018年5月、佐川氏および財務省職員全員不起訴
すべてはこの発言から?
これ、置いときますね。
弔い合戦です。— Hiromi1961 (@Hiromi19611) March 17, 2020
残念なタイミング
夫人は最初、相澤記者に手記を託した後、夫の後を追う(つまり自ら命を絶つ)つもりだったという。しかし財務省や近畿財務局の態度がその気持ちを変えさせた。記事ではその経緯も書かれている。
ただ、一大スクープにも関わらずこのタイミングになってしまったのが少々残念でもある。世の中が新型コロナウィルス騒動でカオス状態の中、ただでさえメディアに扱われにくいテーマでもあり、そのうえコロナ騒動が消し去ってしまう懸念がある。
しかし逆に言えば、この時期だからこそ出てきたというのはあると思う。今は安倍首相にしろ佐川氏にしろ、ホロスコープ状態がかなり厳しいので、二人ともネガティブな問題が起こりやすい。現に安倍首相は「桜を見る会」以来、風当たりが厳しい状態が続いている。
森友問題再検証チーム発足
そうしたタイミングの不運はあるにせよ、この記事は、元NHK記者で森友問題で上層部と対立し追い出された相澤冬樹記者の渾身の一撃であることは間違いなかった。この報道を受け、すでに野党は「森友問題再検証チーム」を発足させることで一致しているという。
森友問題「3年前に戻って検証」 野党、遺書報道受けhttps://t.co/iwuAES21qf
野党4党が「森友問題再検証チーム」の発足で一致。立憲の安住淳国対委員長は「当時、財務省幹部が証人喚問などで証言した内容と手記や遺書の内容には明らかに大きな違いがある。3年前に戻って検証していく」と述べた。 pic.twitter.com/emhlqEFCjN
— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) March 18, 2020
また夫人が提訴した裁判の行方も気になる。
【参照→】森友問題 自殺職員の妻が国と元国税庁長官を提訴 「すべて佐川氏の指示」と手記/毎日新聞(2020年3月18日付)
現時点で財務省は再調査の考えがないことを示しているが、ぜひこれを埋もれさせないでほしいものだ。一人の誠実な公務員が、組織のために精神を崩壊し、命を犠牲にして訴えたことである。
国有地払い下げ
上に書いたように国有地の払い下げは、2016年に起きている――ここでいつも書いているあの2016年。
容易に混乱をきたした2016年。
さらに払い下げ時のホロスコープを見ると、この問題での混乱が大きく社会問題として広がる事を暗示し、さらに文書による犠牲も示されていた。また権力による誤魔化しもだ。
長期政権
今回の記事にはやるせない気持ちにさせられたが、一方私にとってギフトもあった。それは赤木氏の生まれデータだ。(知りたい人は文春買ってください。)
ただ、報道された年齢からおおよその予想はついていた。残念ながら犠牲になるのは生まれつき背負っていたエネルギーかもしれない。
しかしまあ長期政権は多少メリットもあるが、デメリットが出ると始末に悪い。
それに加えて今の政権が狡猾なのは、チェック機能を潰していったことにあるのではないか。メディアによるチェック、官僚によるチェック、司法によるチェック、ネットによるチェック、これらは全ていいようにコントロールされてしまった。これも山羊座冥王星のもたらした産物といえばそうなのだが。
日本は、将来のホロスコープ状態が暗示するような方向にどんどん向かっていくかのようだ。何年も前から危惧していたが、このままではやはりホロスコープの示す暗い将来に突き進むしかないのだろうか。
【追記】この号の週刊文春は完売
この記事が載った号の週刊文春は完売したらしい。
私は発売日午前中に買ったので問題なかったが。
間に合わなかった人は電子版が購入できる。
週刊文春、完売となりましたが、このページからのリンク先で記事の電子版が購入できます。https://t.co/rOA7BHi4cb
— 田中とおる (@tanaka_tohru_) March 19, 2020
ただ、この話題の拡散を阻止したいどこかの組織が買い占めたんじゃないか、と勘ぐっている人もいるが。
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