スペイン・カタルーニャ州の独立問題をホロスコープで考察

スペインのカタルーニャ州の独立問題がモメている。
10月27日に行われた州議会で賛成多数によりスペインからの独立を宣言したが、これに対してスペイン中央政府が認めない構えだ。そしてカタルーニャ側にも独立反対派が暴れだし、事態の複雑化を招いている。

カタルーニャ州は人口750万人あまり、スペイン第2の都市バルセロナがある。アントニオ・ガウディの未完成建築=サグラダ・ファミリアは、バルセロナの象徴的建造物としてあまりにも世界的に有名だ。またサッカーの名門・FCバルセロナはあのメッシ、イニエスタ、スアレスなどが在籍する世界屈指の強豪クラブとして名高い。

年々激しくなるカタルーニャの独立運動

カタルーニャ地方には、もともと独立した言語(カタルーニャ語)・文化などのアイデンティティがあった。しかし1930年代のスペイン内戦後にフランシス・フランコの独裁政権が始まり、中央集権体制が強くなっていったプロセスの中で、その独自の文化や言語が制約されていくことになった。独立にはこうした民族アイデンティティが抑圧された背景があるのかもしれない。
フランコの死後、1979年にようやくカタルーニャは自治州となることが認められた。

2008年にリーマンショックが起こり経済が停滞すると、国に収める税金と自治州に収める税金というダブル徴収の不満が溜まり、それに対して国からはなんら恩恵を享受できないといった不満も手伝って、独立の気運を高めることになったという。
カタルーニャ州にはバルセロナもあり独自の経済圏がある。それを手放したくないスペイン国家側と、何も優遇されてないのに税金だけ取られる自治州側という構図のようだ。

こうして2010年以降、毎年のように100万人規模の独立デモが行われ、ついに今年10月1日に独立の是非を問う住民投票が行われ、賛成9割という圧倒的多数で独立が採択されたという流れだった。(しかしこの住民投票自体の投票率が4割と低かった――これが独立反対派につながるのだが)

スペイン中央政府側の反撃と複雑化

こうした一方的な独立宣言に対し、当然ながらスペイン中央政府は反発し、カタルーニャ州の自治政府機能を停止させる強硬措置に及んだ。カタルーニャ州の首長は、お子様用ヨーグルトみたいな名前のプチデモン自治政府首相だが、このプチデモン氏及びカタルーニャ自治政府の閣僚たちを全解任してしまった。また政治とともに、警察機能をも中央政府の管理下に置くという圧政に出たのだ。

しかし事は単純ではない。こんどは先ほどの独立反対派が黙っていなかった。独立宣言をしたはいいが、スペイン政府からすっかり自治権を剥奪されてしまい、これを不服としたのがこの独立反対派である。彼らはプチダノン、いやプチデモン元首相らを逮捕して収監するよう訴えているのだ。

つまり反対派の言い分は「今まで通りで良かったじゃねーか。それを今さら独立宣言なんかするからヤブヘビになったんだろが。このプチダノンが。刑務所でヨーグルトでも食っとけや」ってなわけだ(たぶん笑)。

カタルーニャ自治州のホロスコープ

さて、すでに述べたように、カタルーニャ州は1979年に自治州として認められた。この独立の日をスタートとしてホロスコープを作ってみる。

カタルーニャ自治州:スタート時

カタルーニャ自治州:スタート時

配置としては10個のうち7個もの天体が乙女座と射手座に入っている。これすなわち、常に揺れる事を暗示している。その中で太陽は射手座なので、自らは独立国家として存在したいが、乙女座の土星から常にプレッシャーをかけられる。

「理想で夢見ててもしょうがないだろ、現実を直視しろよ」そんな配置だ。

一方で太陽には、土星よりも強い海王星がすぐ横にあるので厄介だ。太陽は海王星という掴めない夢を追いかけていたい。しかし土星が現実を見ろとプレッシャーを掛けてくる。しかしその土星は夢には太刀打ちできない、そんなイメージが浮かぶ図だ。

土星をスペイン中央政府と置き換えるとイメージしやすい。カタルーニャ州自身はもちろん太陽だ。独立という夢を見るカタルーニャはスペイン中央政府によって税を納めろ、おとなしく支配下にいろ、と抑えられる。常にこうしたシーソーゲームの中で揺れるわけだ。

ジャストなタイミングで起こるべくして起こっている

カタルーニャ州:現在のトランジット

カタルーニャ州:現在のトランジット

しかも今はトランジットの海王星が魚座にいるので非常に興味深い――つまりこのシーソーが、さらに海王星によって揺さぶられて混乱化していくのだ。こうした占星術的解釈が、まさに現実化してると言っていい。
魚座は色々なものを集めてくる。そもそもカタルーニャ対スペインという単純な構図だったのが、カタルーニャ内にも独立反対派というのが出てきて問題を複雑化させている。それにトランジットの土星も絡むのだから、混乱に混乱を極めるわけだ。

もう一つある。
もともとカタルーニャのホロスコープは天秤座に冥王星があるが、これに対してトランジットの冥王星(山羊座)が90度で対立の構図だ。これをイメージするなら住民の自由・平等に対して政治や権力が介入してきた、ということにもなるだろう。

いずれにせよこの配置からすると、騒動はいま起こるべくして起こっているというのが如実にわかる。しかも配置からするとこの問題は常識の範疇を超えており、すぐに解決というわけにはいかないかもしれない。

今後の成り行きに注目したい。