12月に入ってから火星が海王星に近づいたので、なにか欺瞞的な事件とか、あるいはバイオレンス的なものがもしかしたらあるかもという感じだったのだけど、ちょうど貴ノ岩の件があって、かと思えば思い切り振り幅デカいのが飛び込んできた。中国のIT企業ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)の孟晩舟CFO(最高財務責任者)がカナダで逮捕というニュースが波紋を呼んでいる。
中国IT製品に対する懸念
逮捕についてカナダ側はアメリカからの要請としており、一部報道では、経済制裁中のイランに違法に製品を輸出した疑いではないかとしている。ここのところ米による中国への締め付けもだいぶ激しくなってきているけわけだけど、逆に言えばそれだけアメリカが脅威に感じているということだろう。アップルがちょっと元気ないだけに。
それとファーウェイに限らず、中国のIT製品に対する信頼性というのも根底にある。これまで他の中国メーカーでもバックドアなどさまざまな疑いが問題になっており、国家機密や個人情報流出への危惧があるだけにナーバスにならざるを得ない。オーストラリアやニュージーランドでも中国製の通信機器を規制する動きがあったという。
中国は過去に文化大革命というのがあって、結果として産業発展が遅れた感があった。それが今やIT分野ではトップクラスで、不思議なほど急激な勢いで伸びてきた。日本の電機メーカーがIT分野で次々と白旗を上げるのに対して、なぜ中国は急成長を果たせたのか――。その源泉にあるものも、アメリカが中国製品に対して目くじらを立てる要因なのでは。技術情報などが漏れたら大きな問題なのである。
ファーウェイについて
ファーウェイといえば最近よく耳にするが、日本でも格安スマホ端末でトップクラスの人気で、実際使用しているという人も多いのではないか。価格コムの格安スマホ人気端末ランキングでも、これを書いている12月7日現在で1位・2位・4位をファーウェイ製が占めている。また企業としても昨年度の売上は10兆円に届く勢いだという。
ファーウェイは1987年に現CEOの任正非氏が創業した。任氏はもともと人民解放軍出身だそうだが、wikipediaを見てもその経歴がハッキリとしないシークレットな人物みたいだ。実際マスコミ嫌いらしくほとんど表に出ることがないといい、ファーウェイも非上場会社である。ただ千昌夫氏のファンというのがギャップだった。
【参照】Wikipedia/任正非
そんなファーウェイは非上場ながらも開発投資が旺盛らしく、公式サイトによればR&D投資額は売上の10%以上にのぼり、約7万人(全スタッフの45%以上)が研究開発に携わっているとのことで、国際特許の出願数では世界1位だという情報もある。
またCEOが3人おり、半年ごとの輪番制を取っているというのもユニークである。
創業者の長女・孟晩舟氏
今回逮捕された孟氏は、任正非氏の長女になる。しかし創業者の娘ということは2011年まで明らかにされていなかったようで、というのも彼女が高校生時に両親が離婚し母方の性を名乗ったせいか、ファーウェイ社内でもその正体が知られていなかったという。2011年に彼女がCFOに就任した時に親子関係が明らかになった。
彼女が表に出てからは、中国ではその実力と人格から、ファーウェイ後継者の本命と見られていたようで、そのため今回の逮捕に対して中国国内からは激しい反発の声が上がっているという。
孟氏は残念ながら生年月日は非公表だが、情報によれば1972年生まれらしく、そこそこ占星術に関わっている者からすると、この「1972年生まれ」にピクッと反応しちゃったりするのである。
というのも、1971~72年前半というのは天体配置が特徴的な世代であり、ネガティブでもポジティブな意味でも極端なことになりがちな世代だからだ。彼女がそれに該当するか現時点ではわからないが。
ファーウェイのホロスコープ
そこでファーウェイのホロスコープを見ると、内容はともかく、前にもここで書いたのだけど1987年っていうのがちょっとヤバイかなと思っている。
というのもこの世代は、いまトランジットで土星も海王星も怪しい状態になってしまうので、他の天体配置によっては混乱的状況に陥るタイミングだからだ。
まあファーウェイは企業なので、基盤がしっかりしていると思うのでダメージにはならないかもしれないが、それでもこうした混乱状態になるのはトランジットの影響だろうし、ある意味で犠牲を被ったという解釈は占星術としては妥当だと思う。
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