オランダで17才の少女が安楽死を断られ餓死自殺――性的暴行、精神障害の果てに

性的暴行され、精神障害に

去る6月2日、オランダで10代の女性が死亡した。

ノア・ポトベン(Noa Pothoven)さんは、17才という若さで人生を放棄した。オランダで法的に認められている安楽死を望んだが、認められず、結果的に自殺という選択になった。

彼女は16才の時に書いた自伝『Winning or Learning』に、11才の時にパーティーで性的虐待を受け、その後、14才の時にも2人から性的暴行されたと書いているという。恥ずかしくて家族には打ち明けられず、警察に訴えることも出来なかった。

彼女はその後、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や鬱病や摂食障害などに悩まされ、学校にも行けなくなった。何度か自殺も試みたという。裁判所から強制治療の決定を受け、治療施設で屈辱的な治療体験をさせられたとも書いている――数ヶ月間も隔離されるような。

安楽死を望むも拒否される

オランダでは2002年から安楽死が合法化されており、ノアさんもそれを望んだ。

2018年、オランダのハーグにある終末クリニックに相談をしたという。このときノアさんは両親の同意なしに申し込んだこと、17才という年齢であることなどから、クリニックに安楽死を断られた。

この決定にノアさんは絶望し、人生を棄てる決意をした。

全ての食べ物、水さえも摂取することを拒否し、2019年6月2日に旅立った。

ノア・ポトベンさんのホロスコープ

Noa Pothoven

2001年土星・冥王星オポ世代。日本では小泉政権が構造改革をやり始めた頃。
彼女が自伝で訴えたのは、この世代ならでは。

ちなみに出生時間がわからなくても、これだけは言える――ただただトランジットが酷かった。
ホロスコープは出生図だけじゃないので。

トランジットが読めないと彼女の絶望的な苦しみは理解できない。

「私は逝くことにした」

5月30日、ノアさんはインスタグラムに最後の投稿をしている。(現在はアカウント消滅)

「何年にも及ぶ戦いの末、もう憔悴してしまった。しばらく食べるのも飲むのもやめる。たくさんの議論や評価を浴び、私は逝くことにした。」

「なぜなら、もう耐えられない。」

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