バイデン大統領とガーニ大統領の電話会談
菅首相は辞任の意向だとか。またフェーズが変わりますね。
さてロイターが、バイデン大統領とアフガニスタンのガーニ元大統領のカブール陥落前の電話会談の通話内容を入手したことを報じました。
これは匿名の関係者からのリークとのことです。やはり前から言っているようにリークは目立ちます。
さておきこの電話会談は7月23日に約14分間にわたって行われたもので、少なくともバイデン側はまだ差し迫った危険性を認識していなかった段階です。(8月15日にカブール陥落)
Exclusive: Before Afghan collapse, Biden pressed Ghani to ‘change perception’ https://t.co/2UVryVPYnR pic.twitter.com/5uSLWY5FRh
— Reuters World (@ReutersWorld) September 1, 2021
日本版にはない衝撃内容
これと同じ内容をロイター日本版も伝えていますが、大事な部分が一部割愛されてます。英語版では衝撃的なスクープを含んでいますが、日本版はその会話部分に触れていないのです。
バイデン氏とアフガン大統領による最後の電話会談、危機意識欠如を露呈 https://t.co/EMjB8xvKuR
— ロイター (@ReutersJapan) September 1, 2021
上のように日本版の記事タイトルは『バイデン氏とアフガン大統領による最後の電話会談、危機意識欠如を露呈』となっていますが、英語版は違うタイトルになっています。
(独占:アフガン陥落前、バイデンはガーニに「認識を変えろ」と圧力をかけた)
全くニュアンスが異なります。
捏造を示唆か?
日本版を読むと、あくまで”危機意識が甘かった”というニュアンスを伝えていますが、英語版ではバイデン大統領が、「異なったイメージ(different picture)を打ち出す必要がある」「それが真実であろうとなかろうと」とガーニ大統領に迫った事が伝えられています。
つまりバイデン氏は、事実はどうであれ何か”捏造イメージを作り上げるのだ”と持ちかけていたと受け取れてしまいます。その後、それによって「認識が変わり、非常に大きな変化をもたらすと思う」とも言っています。
なぜ日本版がそのスクープ部分を割愛するのかわかりません。「圧力をかけた」というタイトルさえ変えています。
ちなみに英語版は、事実確認のために音声を確認していると述べています。
人資金の甘さで多数の犠牲者
これが事実なら、けっきょくのところバイデン大統領自身は、この段階でさえ差し迫った危機意識をまったく持っていなかったどころか、イメージを捏造すればいいだろう、とタカをくくっていたことになります。
それが米軍兵13名を含む多数の犠牲者を生んでしまい、今なおアフガニスタンに取り残されてタリバンの恐怖におびえている人たちがいるわけです。
このことを、いかにバイデン大統領自身が「(撤退は)類い希なる成功だった」と自画自賛したところで、世の中の賛同は得られるのでしょうか。
当たり前のことですがこういう記事は世界中が見ています。つまり敵対国の首脳も、同盟国の首脳も、裏で動いている諜報機関の人たちも、テロリストも、みんな見ているのです。
そうした中で、バイデンという人物・バイデン政権の甘さ・ひいてはアメリカに対する評価が出来てしまうと思いますがどうなんでしょう。
ではこの辺で失礼します。
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