『ロシアゲート』悪名高きスティール文書に情報を提供していたロシア人が逮捕――ダーラム調査で

コネチカット州連邦検事局, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

スティール文書の情報提供者が逮捕

2020年大統領選挙で、スーツケース疑惑のあったジョージア州フルトン郡の選挙管理責任者リック・バロン氏が辞任を発表しました。「ルビー・フリーマン」の名前を覚えている人もいるでしょう。新月直前のタイミングです。なにか今後展開があるのでしょうか。

さて本題に入ります。
ロシアゲートの元となった「スティール文書」にネタを提供していた在米ロシア人が逮捕されました。FBIに虚偽の証言をしたなど5つの容疑がかけられています。

この人物は現在43才のロシア人、イゴール・ダンチェンコ氏で、バージニア州に住んでいるとのこと。ダンチェンコ氏は米現地11月4日午前中に逮捕され、午後にはバージニア州の裁判所に出廷しています。

ダンチェンコ氏の逮捕は、ロシアゲートを精査しているジョン・ダーラム特別検査官の調査の一環だと言われています。

弁護士は無罪を主張すると言っており、10万ドルの保釈金で釈放されてパスポートを引き渡すよう要求されました。

ロシアゲート

ちなみに「ロシアゲート」とは、ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏が争った2016年の米大統領選挙で、民主党サイドがトランプ氏を陥れようと根も葉もない事をでっち上げ、後にウソがバレたスキャンダルです。

その元になったのがイギリスのMI6の元スパイ、クリストファー・スティール氏がまとめた「スティール文書」です。

この文書はトランプ氏のネガティブな情報をでっち上げ、選挙に不利になるよう工作を計ったものでした。有名なところではトランプ氏がロシア人売○婦にゴールデンシャワー(お○っこ)をさせたビデオが存在する、などという下衆なものもありました。

ダンチェンコ氏はスティール氏に情報を提供していた人物ですが、FBIは2017年1月~11月にかけて、ダンチェンコ氏に何度も聞き取り調査をしていました。その中で数々の疑わしい情報の出所について、少なくとも5回にわたってFBI捜査官に虚偽の証言をしたとされています。

イゴール・ダンチェンコ氏について

もともとダンチェンコ氏は、ロシアとユーラシアの地政学問題を研究している分析者として、ブルッキングス研究所に数年間務めていたといいます。

2010年頃にクリストファー・スティール氏の紹介で、スティール氏の調査会社の契約社員として雇用されたとのことです。

ダンチェンコ氏は2016年3月、スティール氏からトランプ氏とその周囲(ポール・マナフォート選挙キャンペーン本部長、カーター・ペイジ顧問、マイケル・コーエン顧問弁護士など)を調査するよう依頼されたようです。

民主党とのつながり

そのスティール氏は2016年6月頃、フュージョンGPSという調査会社からトランプ氏とロシアの不適切な関係を調べるよう依頼されていました。ダンチェンコ氏にトランプ氏周辺の調査を依頼したのもこの流れかと思われます。

その元をたどると、フュージョンGPSは民主党とズブズブな弁護士事務所「パーキンス・コーイ」から依頼されていたことが発覚しました。パーキンス・コーイはヒラリー・クリントンの大統領選キャンペーンの顧問でした。クリントン陣営と民主党は、パーキンス・コーイに計920万ドルほど支払っています。

そのパーキンス・コーイの元弁護士のマイケル・サスマン氏は先ごろ、FBIに虚偽の証言をしたとしてダーラム特別検察官から大陪審に起訴されています。

サスマン氏は、ヒラリー・クリントンの大統領選キャンペーンのために従事していた事実を隠していた罪に問われています。サスマン氏は起訴されてすぐにパーキンス・コーイを辞め、無罪を主張しています。

【ロシアゲート】ダーラム特別検察官がヒラリー氏の元弁護士を大陪審に起訴――嘘の疑いで

2021年9月17日

ダーラム調査、今後はどうなる?

ロシアゲートをめぐるFBIの調査は「クロスファイヤー・ハリケーン」というプロレス技みたいな名前が付けられました。

このクロスファイヤー・ハリケーンの4年にわたる調査の結果、けっきょくトランプ氏とロシアの共謀の証拠は何一つ出てきませんでした。すべてが民主党サイドによる壮大なでっち上げだったことがわかったのです。

この先にお場魔へとつながる疑惑もありますが、実際はどうなんでしょう。

いずれにせよ、ダーラム特別検察官の調査は進んでいるようです。どこまでツッコんでいけるのかが見物ですが、けっきょくオレオレ詐欺みたいに受け子役などの当事者だけで黒幕は無事っていうオチもあり得るだけに今後も注目です。

ではこの辺で失礼します。