ハリス副大統領のスタッフが続々と離職
2022年に中間選挙を迎える中で、支持率低迷が続いているバイデン政権ですが、当のバイデン大統領よりもはるかに深刻なのがカマラ・ハリス副大統領だと言われて久しいです。
最新の情報によると、カマラ・ハリス副大統領のスタッフが一人二人と離れていき、さらに多くのスタッフが彼女の元から去ることを検討していると報じられました。
Kamala Harris' chief spokesperson is leaving the vice president's office, the highest-profile member of an end-of-year exodus. The quartet of soon-to-be-empty desks reignited questions about why Harris churns through top-level Democratic staff. https://t.co/UUOCDajCe9
— The Seattle Times (@seattletimes) December 4, 2021
最側近のシモーン・サンダース氏が辞任
元記事はワシントンポストのものです。
それによるとハリス副大統領のスタッフ達は、就任後わずか数ヶ月で燃え尽き、すでに離れる算段をしているのではないかという噂が7月頃から流れ始めたと言います。
米現地12月2日にハリス副大統領の上級顧問兼報道官のシモーン・サンダース氏が年末までに辞任すると発表しました。サンダース氏は、ハリス副大統領に最も近い側近の一人だったと言われています。
#BREAKING — The top adviser and chief spokeswoman for Vice President Kamala Harris, Symone Sanders, is set to resign from her position by the end of the year, according to multiple reports that come amid rumors of rising tensions in the White House.
— Washington Examiner (@dcexaminer) December 2, 2021
彼女はかつて民主党バーニー・サンダース氏の2016年大統領キャンペーンに参加していました。その後2019年にバイデン&ハリスの大統領選挙のキャンペーンに加わり、当選が確実になった2020年11月29日にハリス副大統領の上級顧問兼報道官に任命されました。
サンダース氏は来年結婚を予定しており、その準備をのためとも言われています。
サンダース氏の離職はハリス副大統領だけでなく、バイデン政権全体にとって痛手だと言われています。というのも彼女は、バイデン氏の怪しげな発言や失策を擁護し、カバーしてきたと言います。
その他のスタッフも
サンダース氏の他にも、コミュニケーション・ディレクターのアシュリー・エティエンヌ氏も退職します。
Earlier this month, Ashley Etienne, #KamalaHarris's communications director, also left the administration. https://t.co/xOG7IAnDXI
— Deccan Herald (@DeccanHerald) December 2, 2021
エティエンヌ氏はオバマ政権でコミュニケーション・ディレクター兼オバマ大統領のアシスタントを務めていました。またジョーバイデン氏やナンシー・ペロシ下院議長の顧問も務めており、2020年にハリス氏のキャンペーンに加わりました。
他にもプレスオペレーション担当のピーター・ベルツ氏、パブリックエンゲージメント・政府間事務局副局長のヴィンス・エヴァンス氏も内々に退職することを伝えていると言われています。
ハリス副大統領は部下を叱責するタイプ
記事によると、これらの側近達が離れていく理由は、ハリス副大統領が典型的な人を叱責するタイプだからと言われています。
このように下の者を叱責するパターンはハリス氏に限らず歴史的にも繰り返し行われてきたものであり、この世界に携わる人々は上司からの暴言には慣れっこだといいますが、その中でもハリス氏は特に厳しいと伝えられています。
ワシントンポストは今回ハリス氏の関係者18人に話を聞いたとしています。その中には擁護の声も一部あったものの、厳しいという意見は多かったようです。
ある人物によるとハリス氏はスタッフが用意した資料には目を通そうとせず、準備不足の様子があると叱りつけたと言い、また準備をしようとしているスタッフ達と一緒に仕事をしないという声もあったとか。
ハリス氏は常に人の心を粉砕するような批判を言い、それに耐えなければならないという声もありました。つまりスタッフ達はいじめっ子を支えているようなもので、その意味がよくわからないと言っています。
これらが事実かどうかはわかりませんが、カマラ・ハリス氏は元カリフォルニア州司法長官なので、それなりに根拠がなければワシントンポストもこうした記事は書けないでしょう。
ハリス派の烙印を押されたくない
またAxiosは関係者の話として、ハリス副大統領のスタッフが
・燃え尽き症候群
・より良い機会を求めている
・ハリス派の烙印を押されたくない
などの理由から、離職する者が続出していると報じています。
LOL no one wants to be seen as a “Harris person”
"Burnout, better opportunities and concern about being permanently branded a 'Harris person' is driving some of the turnover in Vice President Kamala Harris's office”https://t.co/JCwhVo0h6M
— Benny (@bennyjohnson) December 3, 2021
来年は中間選挙
バイデン大統領でさえ支持率不振にあえいでおり、そのバイデン氏に何かあったときはハリス氏が大統領になるわけで、その副大統領が現状ゴタゴタしているというのは民主党にとってマイナスでしかないでしょう。
個人的に思うのは仮に両名ともコケたとしたら、民主党の次の人材はどうなるんでしょうね。このまま中間選挙を戦えるのか?
先ごろ行われたニュージャージー州やバージニア州の選挙の結果を見ても、共和党の支持が上回っているのは確実といえます。でもそれは民主党というかバイデン政権の政策の評判が悪いからで、勝手に自滅していってるに過ぎません。
現在アメリカの下院(欠員3)は、民主党220議席/共和党212議席、上院は民主党50議席/共和党50議席(同数の場合は議長である副大統領が票を投じる)のため、上下院で民主党がリードしています。しかし現状では中間選挙でウルトラCが起こらない限り、共和党が息を吹き返す可能性が高いです。
そうなると民主党の法案は通らなくなり、ますますバイデン政権は厳しい状況に置かれます。
ただ選挙のウルトラCの可能性は否定できないのですが(笑)。
ではこの辺で失礼します。
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