ロックダウン中に誕生日パーティー
バイデンさんがマイクオンの状態でFOXニュースの記者に「さのばびっち」と捨て台詞したのが話題になってます。インフレに対する質問だったそうですが。
ファウチ博士に続いて、なんてお上品なお言葉ですこと。
さてロックダウン中に政治家達が毎週金曜日にパーティーを開いたことが報じられ、バツが悪くなって「コロナ制限解除しまーす」と急に甘々になったイギリスのボリス・ジョンソン首相ですが、今度は誕生日パーティーを開いていたことがスッパ抜かれました。
この一連のパーティー騒動はメディアで「パーティーゲート・スキャンダル」と呼ばれています。
Exclusive: ITV News understands Prime Minister Boris Johnson had a birthday party during the first lockdown in 2020 despite rules forbidding social gatherings indoors at the time. Read the full story by @PaulBrandITV: https://t.co/fs9M1LUF8k
— ITV News (@itvnews) January 24, 2022
「10分未満だった」との言い訳
事は2020年6月19日、ジョンソン首相の56回目の誕生日のことでした。
この当時イギリスでは最初のロックダウンが行われており、屋内での集まりが禁止されていたにも関わらず、首相官邸の関係者が最大30人ほど集まってお祝いしていたと報じられています。
このサプライズパーティーの開催には、ジョンソン首相の妻のキャリー・ジョンソン氏が協力していたとのこと。現在キャリー氏は調査の対象になっています。
首相官邸の報道官によると、「官邸のスタッフのグループが、会議の後に首相の誕生日を祝うためキャビネットルームに一時的に集まった。彼がいたのは10分未満だった」と述べています。
ジョンソン派のナディン・ドリーズ文化省長官は、「10分立ち止まってハッピーバースデーを歌ってデスクに戻る、今これってパーティーと呼ぶの?」と報道に対して反発のツイートをしてます。
So, when people in an office buy a cake in the middle of the afternoon for someone else they are working in the office with and stop for ten minutes to sing happy birthday and then go back to their desks, this is now called a party?
— Nadine Dorries (@NadineDorries) January 24, 2022
これは火に油を注ぐだけですよね。
10分だろうが何分だろうが、屋内の集まりは禁止だったのでは?
官邸部外者が参加していた
しかしパーティーの飾り付けを頼まれたインテリアデザイナーのルル・ライトル氏が、バースデーケーキを運んでいたとされ、その後ハッピーバースデーが合唱されたといいます。
ライトル氏は首相官邸にはまったく関係のない人物で、ジョンソン首相の個人アパートの改装を担当していたようです。つまり「官邸のスタッフ」という言い訳は通らない可能性がありました。
この件についてライトル氏の広報担当者は「バースデーパーティーに招待されてはいない。要請されて短時間入った」と述べ、参加を否定しています。
またバースデーパーティーの後、ジョンソン首相は家族の友人達を集め、もてなしたと言われていますが、首相官邸は否定しており、「屋外で少数の家族をもてなした」と言っています。
当時屋外では6人までのグループの集まりが許されていましたが、人数が何人だったかは言及されていません。
7才の娘とジョンソン首相との心温まる手紙のやり取り
このバースデーパーティーの約3ヶ月前の3月、7才の娘ジョセフィーヌちゃんがジョンソン首相に手紙を送っています。
「ママとパパは、私のパーティーをキャンセルしなければいけないかもしれないけど、私はみんなに元気にしてて欲しいから、気にしないよ」
――なんて健気なんでしょう。
ジョンソン首相はこの手紙に対して、7才の子供がルールを守っているのはうれしい、と返信しました。そしてコロナが去ったら、間違いなくパーティーができるよ、と述べたのです。
――なんて大人ってずるいんでしょう。
Josephine sets a great example to us all by postponing her birthday party until we have sent coronavirus packing.
Together we can beat this. In the meantime let's all wish her happy birthday (twice) whilst washing our hands. #BeLikeJosephine #StayHomeSaveLives https://t.co/xmDOw60hhV pic.twitter.com/yl7uxe9lhh
— Boris Johnson (@BorisJohnson) March 21, 2020
2020年当時のイギリスのロックダウン政策
当時イギリスのロックダウンは、以下のようなものだったと言われています。
- 屋内での集まりは禁止
- 屋外は6人までの集まりならOK
- パブ・レストラン・美容院は閉鎖
- ほとんどの学校が休校
またイングランドと北アイルランドでは、一人暮らしあるいは18才未満の子供と住んでいる片親に対して、他の世帯と助け合う事は認められていました。
現在内閣府がパーティーゲートを調査中
ジョンソン首相は1964年生まれ世代なのが興味深いです。この世代はこれから先いろいろある人が出てくると思います。
ジョンソン首相の辞任を要求している議員達は、パーティーゲートのネタがもっと投下されることを期待しているといいます。
現在、内閣府事務次官のスー・グレイ氏が毎週金曜のパーティーゲートの調査を担当しており、週後半か週明けにレポートが報告されるといわれています。今回のバースデーパーティーはその矢先にスッパ抜かれました。まさに二の矢です。
ちなみにグレイ氏は、過去2名の閣僚を不正の疑いで調査し、それぞれ辞任あるいは解雇に追い込んでいます。ただし相手が首相となると、その立場を左右するほどではないとも言われています。
2020年5月のダウニング街10番地のパーティーでは、ジョンソン首相とその妻が約30名の参加者の中にいたとの目撃者証言がありました。ジョンソン首相は「これは仕事のイベントだと暗黙のうちに信じていた」と述べ、参加していたことを認めました。
また続報を待ちたいと思います。
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