CNN+がスタートしてわずか1ヶ月で廃止決定
昨日取り上げたフロリダ州におけるディズニーの特権を廃止する法案が、下院議会でも可決されました。あとはデサンティス州知事が署名するだけです。法案が通過した瞬間、民主党の左派議員から悲鳴が上がっています。残された道は裁判ですかね。
さて天下のCNNさんが鳴り物入りで3月29日からスタートさせたネットでのニュース配信定額サービス「CNN+」ですが、応援していた方、期待していた方には残念なお知らせです。
このサービスは4月30日をもって閉鎖されることになりました。わずか1ヶ月の命でございました。
CNN+, the streaming service that was hyped as one of the most signifiant developments in the history of CNN, will shut down on April 30, just one month after it launched. https://t.co/K92mv8qBE7
— CNN (@CNN) April 21, 2022
スタッフ「ショックから絶望へ」
すでに契約なさってしまった方、ご安心くださいませ。
お支払いいただいた購読料は、日割り計算によって払い戻しされるとのことでございます。さすがは太っ腹のCNNさんであります。
すでに始まっているCNN+の番組のいくつかは、今後計画されている別のサービスに移行して存続されるか、あるいは既存のTVネットワークに移るかもしれないとのことで、番組ファンの方は期待してお待ちください。
CNN+ですでにお働きになっておられるスタッフの方は、さぞや職を失う不安に駆られていることでございましょう。しかしそれとて、グループ内の他の部署に振り分けを検討し、また90日間は給与と福利厚生が受けられるとのことでございます。
もし他の部署に配属されない場合、最低6ヶ月間分の退職金を受け取ることが出来ると担当責任者のJ・B・ペレットは述べております。
いよっ、これまたCNNさんの太っ腹なご英断でございますねえ。
しかしスタッフの間では、ショックから絶望へと移っていったと言われております。わかりますわかります。そらそうでしょうそうでしょう。新しい企画で希望に燃えていたのが、たったの1ヶ月でどん底ですから。
ちなみにですが、ジェフ・ザッカー前CEOと密接な関係だったCNN+の責任者アンドリュー・モース氏は、会社を去ることになったとのことでございます。
先行投資額は3億ドル
先日も取り上げたように、CNN+は大幅予算削減がウワサされていました。なんでも、初年度200万人の加入者を見込んでいたところ、アクティブ購読者は1万人以下だったという。
この試算をしたのはあのマッキンゼー社と言われております。まさかの見込み違いでしたか。
また一説によると、CNN+スタートに当たってマーケティングや宣伝広告に先行投資した額は3億ドルと言われております。
時節がら、いま円がお安うございますから、現在の為替レートで円に換算しますと約385億円ほどドブに捨てたことになります。
この金額で、ウクライナの難民にいかほど支援できたことでしょう。
しかもサービス開始に当たって、FOXニュースから看板キャスターのクリス・ウォレス氏、NBCからケイシー・ハント氏などの優秀な人材を引き抜いたのですから、彼らの今後の身の振り先も気になります。
サブスクリプションの陰り
CNN+に限らず、最近はサブスクリプション型の配信サービスに陰りが見えてきています。
Netflixは加入者数が10年ぶりに減少し、株価が一時30%以上急落しました。
ディズニー+も、冒頭に書いたフロリダ州との児童性志向教育で対立し、ボイコットの声が上がっています。
スポーツ中継に特化したDAZNはこの2月から月額1925円→3,000円に値上げを発表し、批判の声が上がりました。しかもほぼ同時にサッカープレミアリーグの放映権入札に敗れたと報じられ、サッカーファンにはダブルパンチになっています。
左派はネガティブな流れ
ここのところ左派はネガティブな流れになってますね。
ロシアゲート疑惑も、棄却の申立が裁判所から却下されています。
左派を支援してきたSNSの一つであるツイッターも、イーロン・マスク氏が買収の資金465億ドルの調達を確保したと言われていますが、こちらの行方も気になります。
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