ロスチャイルドを名乗る人物がトランプ邸に出入り
なんともキナ臭いニュースが報じられています。
ドナルド・トランプ氏の自宅マー・ア・ラゴに出入りしていたロスチャイルド家の末裔を名乗るウクライナ人女性が、詐欺師であることがわかったと報じられました。
「アンナ・デ・ロスチャイルド」と名乗る33才の女性は、トランプ氏や政治家が集まる行事に多数参加していたという。潜入スパイの可能性は?
奇しくもFBIによるトランプ邸の強制家宅捜索が物議を醸すタイミングで浮上した事であり、マー・ア・ラゴのセキュリティに関する懸念が取り沙汰されることになりました。機密文書の保管に問題があったと言われかねない問題です。
いかにもなタイミングですが。
Ukrainian woman posing as Rothschild family member infiltrated Mar-a-Lago: report https://t.co/HpTv7eqnt7 pic.twitter.com/LU6FhVp3bJ
— New York Post (@nypost) August 27, 2022
身分証明書は偽造されたもの
ポスト・ガゼットによると、この人物はInna Yashchyshyn(インナ・ヤシュチシン?)というウクライナ出身の33才の女性だという。
ロシア語に堪能で、イリノイ州バッファローグローブにある質素な家に住んでおり、父親はオレクサンドル・ヤシュチシンというトラック運転手とのこと。
ヤシュチシンは、ロスチャイルド姓を名乗るパスポートや運転免許証など、複数の偽の身分証明書を取得した罪に問われているという。米国・ウクライナだけでなくカナダやロシア発行のパスポートも所有しています。
その中にはフロリダ州の運転免許証があり、マイアミビーチにある1,300万ドルの豪邸が住所になっているものの、そこに住んでいる実態はないという。
またロスチャイルド家には、彼女の1988年の生年月日を持つ人物は存在しないと言われています。
How easy can it be?
Inna Yashchyshyn, a Russian-speaking immigrant from Ukraine, posed as a member of the de Rothschild family, gained easy direct access to Mar-a-Lago & Trump, numerous times.
Inventing Anna, grifting nanny, Melania substitute, or a sleeper Russian GRU agent? pic.twitter.com/ibQlnlIzTs
— The Clear Cider (@TheClearCider) August 27, 2022
完璧な演技でトランプ仲間に取り入った
ヤシュチシンは2021年の春頃からマー・ア・ラゴに出没し始め、そこに集まる政治家やトランプ支持者達に取り入っていったと言われています。
また彼女はトランプ氏のプライベートゴルフ場で、トランプ氏やリンゼイ・グラハム上院議員などとゴルフをしていたという。
そこでロスチャイルドを名乗るだけでなく、ブドウ畑や家の資産、モナコで育ったことなどを語り、モナコに高層ホテルを建てる計画、バハマに高級住宅街を開発する計画、マイアミにF1レース場を作る計画、などを話していたようです。
元投資銀行家のジョン・ルフェーヴル氏は「彼女は完璧に近い策略で、その役を演じていた」と述べています。
マー・ア・ラゴに集まる重鎮達は、ロスチャイルドという名前の持つ神秘性からか、決して疑うようなことはなかったとか。
ヤシュチシン「自分は利用された」
さらに複雑なことに、ヤシュチシンは元ビジネスパートナーだったバレリー・タラセンコという人物と係争中だという。
ヤシュチシンは、ロスチャイルドの名前を使ったパスポートや運転免許証は、タラセンコ氏によって捏造されたものだと主張しているようです。
ロシアのモスクワ出身で、フロリダで事業をしているタラセンコ氏(44)は2014年にヤシュチシンと会い、留守中の子供の面倒を見てもらうためにマイアミのマンションに住まわせたという。しかし子供への虐待疑惑によって、2人は決別したとのこと。ヤシュチシン側は子供への虐待を否定しています。
ヤシュチシンは自分が被害者だと言っており、やったことの全てはバレリー(タラセンコ)から指示されていたといい、利用されたと主張しているようです。彼女はタラセンコ氏から何度も暴力を振るわれた、と宣誓供述書の中で述べているという。
そんなタラセンコ氏が設立した慈善団体「ユナイテッド・ハーツ・オブ・マーシー」は、貧困に苦しむ子どもたちを支援すると宣伝していましたが、実際には組織犯罪の資金源になっていたと言われています。ヤシュチシンはこの団体の代表になっていました。
この団体に数十万ドルが集められた2年ほど前に、決済会社Stripeが不正を疑い、資金をストップしています。
施設のセキュリティを脅かす
FBIは、ヤシュチシンを含む関連ネットワークの捜査を拡大していると言われています。
彼女の目的が何だったのかわかりませんが、いずれにしてもトランプ氏の本拠地であり共和党の政治家達が集まるマー・ア・ラゴで、このような疑いのあるわけのわからない人物が、シークレットサービスのチェックをすり抜けて簡単に入り込めることを証明してしまいました。
通常シークレットサービスは施設に入る人物全員の名前や生年月日をチェックしているはずだといい、ヤシュチシンのような人物は事前にチェックリストに載っているのだという。
マー・ア・ラゴは以前にも不法侵入などの記録があり、今回の機密文書騒動でもFBIが文書の保管場所に鍵を追加しろと要求しており、その安全性に懸念が出ています。
ま、トランプ氏のホロスコープっぽい出来事といえばそうですが。
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