ケビン・マッカーシーが下院議長に
15回目の投票にして、ようやくケビン・マッカーシー議員が米国の下院議長に選出されましたが、なぜここまでもつれたかというと、ひとえに民主党と「本気で闘いそうにないから」という事に尽きるかなと思います。
実際マッカーシー氏は1月6日国会議事堂乱入事件について、トランプ氏の擁護をしたかと思えば裏切ったりと、一貫性のない態度を示したことで共和党内からも批判を浴びました。
今回の下院議長選びにおいて、約20人ほどの「保守強硬派」と言われるFreedom Caucusの議員達はかたくなにマッカーシー氏への投票を拒否し、他の議員への投票を続けてきましたが、その裏でマッカーシー側との折衝を続けていたようです。
実際に投票前、保守強硬派はマッカーシー議員に、国境警備法案、任期制限、連邦債務の削減などいくつかの条件を提示したものの、マッカーシー氏は拒否したという。まあマッカーシー氏は共和党員とは言えカリフォルニア州選出ですから、たぶんに青い匂いがする人かもしれません。わからんけど。
いずれにしてもそれによって交渉は決裂し、票が割れる事になったようです。
If Boebert is right, McCarthy dug his own grave when it comes to becoming Speaker of the House https://t.co/iolYyEhFdq
— Daily Caller (@DailyCaller) January 4, 2023
マッカーシーが譲歩した条件
最終的にマッカーシー氏は条件に譲歩し、保守強硬派の15票を獲得して下院議長に選出されました。
ただマッカーシーにとっては保守強硬派の出した条件を飲んだことで、今後の立場がぐらつく可能性もありそうです。
譲歩した条件は以下のようなものだと言われています。(メディアによって異なるものもあり)
- 議長不信任案が、たった1人の議員が動議を提出するだけでいい
- Freedom Caucusのメンバーが下院ルール委員会に席を持つ
- 裁量的支出の上限
- 議員の任期制限を設定する法案への投票
- 国境警備に関する法案の投票
- 司法省の「武器化」についての委員会を設置
など。
このうち、議員の任期制限と国境警備法案については、民主党が過半数を握る上院で否決されるだろうと言われています。
※当ブログでは主流メディアでなかなか報じられず、検索されない情報を取り上げています。ぜひブックマークなどをご利用ください。またあなたの大切な人や、教えたい人にお知らせ・共有してください。
詳しくは→こちら