国防総省はコロナ自然発生説を否定
国防総省の内部文書がリークされ、ペンタゴンが早い段階からアンソニー・ファウチ博士が主導したコロナウイルス自然発生説を否定していた事が判明しました。
この文書は2020年5月26日付で記されており、まだパンデミックの初期にもかかわらず、その時点ですでに国防総省はアンソニー・ファウチ博士が主導したコロナ自然発生説に懐疑的な見解を示していました。
これを書いたのは国防高等研究計画局の海軍医師であるジャン=ポール・クレティエン中佐と、国防情報局の研究科学者ロバート・カットリップ博士です。
文書は今年5月15日に、ウイルス起源探索グループDRASTIC(Decentralized Radical Autonomous Search Team Investigating COVID-19)を通じてリークされました。
Researchers at the Dept. of Defense wrote a devastating takedown of the Proximal Origin study, which was used by Dr. Anthony Fauci as proof that the #COVID19 virus had come from nature.
The paper came to light May 15, when it was leaked to the public. https://t.co/vKdWHCnBjz
— The Epoch Times (@EpochTimes) May 16, 2023
ファウチ博士が主導して手の平返し
ファウチ博士が主導して、クリスティアン・アンダーセン博士ほか5人のウィルス学者に書かせたというコロナウィルスの「プロキシマル・オリジン(近位起源)」つまり自然発生説は、2020年2月にまとめられ、同3月17日に科学誌ネイチャーに掲載されました。
The proximal origin of SARS-CoV-2 /nature medicine
この論文では、新型コロナウィルスが武漢ウィルス研究所から流出したという説を「もっともらしいとは考えていない」と否定し、「武漢の生鮮市場で販売されていた動物がウイルスの起源である可能性が最も高い」と結論付けました。
もう何度も当ブログで書いていますが、アンダーセン博士ら何人かの科学者たちは2020年1月の時点で、ウィルスが「人工的に作られたように見える」と指摘していました。
これに対してファウチ博士は、複数のウィルス科学者を集めて、2020年2月1日に秘密の電話会議を行っていたことがわかっています。これに参加した科学者たちは、電話会議の直後から急に手の平を返し、自然発生説を支持し始めたのです。
特にアンダーセン博士に至っては、その5ヶ月後に188万ドルの助成金を受けています。
不当な仮定に基づいている
ファウチ博士はこの論文を盾に、「コロナウィルスは自然発生したんだー」と主張し続けてきました。
しかし今回リークされた国防総省の内部文書「Critical analysis of Andersen et al. The proximal origin of SARS-CoV-2」では、「アンダーセンらがコロナウィルスの自然起源シナリオを支持するために用いる論拠は、科学的分析ではなく、不当な仮定に基づいている」と結論付けています。
文書を書いたクレティエン中佐とカットリップ博士は、「SARS-CoV-2は、ウイルスが細胞に感染して病気を引き起こす仕組みを調べ、動物のコロナウイルスが人に飛び移る可能性を評価し、薬やワクチンを開発するために、コロナウイルス研究の第一人者がよく使う方法で、実験室で開発されたという別のシナリオと一致している」と述べています。
それによると「COVID-19のフリン切断部位は、このウィルスがヒトに感染しやすいものにしている」とし、「この特徴は、自然界に存在するベータコロナウイルスでは一度も観察されたことがない」と説明しています。
研究室起源の可能性を低くするものではない
またノースカロライナ大学のラルフ・バリック博士と、武漢ウィルス研究所の石正麗博士の共同研究にも言及し、「バリックと石は2015年に、COVID-19ウイルスが実験室でどのように操作されたかを反映した実験を実施した。武漢ウイルス研究所とCOVID-19を作るのに必要なノウハウとの直接的な関連性は、『プロキシマル・オリジン』では言及されていない」と述べました。
けっきょくこの文書では、コロナウィルスの起源について明確な答えを明らかにしていませんが、「プロキシマル・オリジンのどの理論も、研究室起源の可能性を低くするものではなかった」と結論づけました。
ただしこの文書が当時、トランプ大統領、あるいはバイデン大統領に報告されていたかはわかっていません。
2名の著者のうち、カットリップ博士は2021年に国防総省を辞めていますが、その理由は不明だという。
NIHが武漢ウィルス研究所への助成金をストップ
これとは直接は関係ないと思いますが、最近NIH(米国立衛生研究所)が、武漢ウィルス研究所への資金提供を「静かに」打ち切ったようです。
NIHは「動物実験を行うことができる外国施設のリスト」から武漢ウィルス研究所を除外したという。このリストから外れたことは、米国の助成金(税金)が提供されないことを意味します。
4月23日の時点ではまだリストに残っていたものの、5月17日に更新されたページからは消えていたとのこと。
武漢ウィルス研究所は2014年~2019年にかけて、エコヘルス・アライアンスを通じて米国から総額300万ドル以上の資金提供を受け、コウモリのコロナウイルス研究を行ってきました。
NIH: Wuhan virus lab suspected of COVID leak is cut off from taxpayer funding for animal testinghttps://t.co/9ycnCl2e9T pic.twitter.com/sC7niF0Hub
— The Washington Times (@WashTimes) May 18, 2023
エコヘルス・アライアンス
エコヘルス・アライアンスはニューヨークに拠点がある非営利団体で、新興感染症から人や動物を守る目的で設立されました。
1971年に設立され、その活動資金はNIHの他に、国防総省、国土安全保障省、米国国際開発庁などの政府機関から提供されており、年間予算は900万ドル~1500万ドルだという。
トランプ政権は2020年4月、エコヘルス・アライアンスへの助成金を停止しました。この助成金は2024年まで提供される予定でしたが、再開するためには「武漢ウィルス研究所の研究内容の資料を出せ」と要請しています。
この時点ですでにパンデミックは始まっており、トランプ政権は何らかの疑いを持っていたかもしれません。
しかし、77名の科学者と31の科学学会が反対の姿勢を示したため、2020年8月に助成金が再開されました。
2022年にエコヘルス・アライアンスの副会長だったアンドリュー・ハフ博士は、エコヘルス・アライアンスは「CIAのフロント企業」であり、ピーター・ダザック会長は「CIAのエージェントだ」と告発しました。
そして暴露本を出版しましたが、この本は現時点で米Amazonで★4.4の評価がつき、おおむね好評のようです。
機能獲得研究
問題になっているのは、武漢ウィルス研究所で行われていたといわれる「機能獲得研究」で、もともとヒトには感染しないコウモリの天然コロナウィルスに、人工的に手を加えて感染力をアップする研究が行われていた疑いが持たれています。
ファウチ博士がゴリ押ししていた自然発生説では、天然コロナウィルスが第三者の中間宿主の動物を通じてヒトに感染した可能性が高い、としていましたが、その中間宿主たる動物は3年以上経った現時点で見つかっていません。
上で書いたようにアンダーセン博士らは、早い段階から「人工的に作られたように見える」と指摘しており、コロナウィルスに人間への感染力が「後付け」された可能性を示唆していました。
もしこれが事実であれば、こうした機能獲得研究によって、世界中の何百万、何千万という人の命が失われたことになり、地球上の人類の生命の安全を脅かす大問題になります。
事故か、意図的か
日本では5月8日に、コロナウィルスが「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行し、すでに過去のもののように感じる人もいるかもしれません。
しかしコロナウィルス起源についてはまだ結論が出ておらず、今後も検証が続くと思われます。
もし仮に人工的に作られたものだとして、研究所からの流出が事故なのか、それとも意図的にばら撒かれたのかではエラい違いです。
これがいずれに明らかになる日は来るのか?
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