早くから爆発音に気づいていた
潜水艇タイタンで悲劇に見舞われたパキスタンの実業家シャザダ・ダウッド氏の息子スレマン氏(19)はツアーに乗り気ではなく、恐怖を感じていたと家族に伝えていたみたいですね。
でも最終的に父を喜ばせたくて乗ったという。その結末がこれとは。
悲劇な事に、沈没船タイタニック号の海底での姿を見学するツアーの潜水艇「タイタン」が、海中で破壊するという惨劇が起こってしまいました。
酸素が切れるタイミングまで沿岸警備隊が捜索を続けたというが、救助することはできませんでした。
しかし米軍は、早くから爆発音のようなものを感知していたという。
テレグラフは、イギリスが申し出た救出援助をアメリカ側が断ったと報じました。
🔴 NEW: A remotely operated vehicle capable of winching the stricken submersible Titan out of the Atlantic has been blocked from joining the rescue mission by the US government, @Telegraph understandshttps://t.co/UUyYatIsxK
— The Telegraph (@Telegraph) June 20, 2023
爆発音を検知していた
現地6月18日午前中に潜水に向かったタイタン号は、1時間45分後の連絡を最後に交信が途絶えたという。
夕方16:30に再浮上すると予想されていたため、おそらくそれまで待っていたのかもしれません。米沿岸警備隊に通報が入ったのは、7時間以上経った19:10でした。
タイタンは乗客5名に最大96時間分の酸素を装備していました。
一方、米海軍は、タイタン号が潜水した数時間後には爆発音を検知したという。しかしその時点では気づかず、消息不明になってからデータを見直し、それでみつかったとのことです。
翌19日、米国沿岸警備隊、米国海軍、カナダ沿岸警備隊が捜索・救助活動に出動し、指揮しました。カナダ空軍と米国空軍の飛行機、カナダ海軍の艦船、複数の民間船や研究船、遠隔操作水中航行体(ROV)も捜索を支援したという。
この頃にはニュースが駆け巡り、世界中の関心を呼ぶことになりました。
イギリスのスペシャリスト集団「マゼラン・リミテッド」
フランスとイギリスをまたぐイギリス海峡に位置するガーンジー島に、マゼラン・リミテッド社のチームがあります。
イギリスのマゼラン・リミテッド社は、潜水艇の救助をするスペシャリスト集団で、タイタン号から連絡が途絶えた19日の朝7:00から出動の待機をしていたという。
記事によると、この会社はタイタン号の所在を突き止めるのに不可欠な機材「マゼラン号」と専門知識を持っているとのこと。
マゼラン社は19日の早朝に、タイタン号を運営するオーシャンゲート社から連絡を受け、直ちに了解したという。
しかもイギリスの国防省は、マゼラン・リミテッド社にイギリス領空から離れる許可を出しています。
あとはアメリカ側の要請を待つだけでした。
なぜ両方使わないんだ?
7名からなるマゼランのチームは、翌20日のうちに救助ミッションに参加するために飛び立つことを望んでいたという。彼らは昨年、タイタニック号の事前調査も行っていた専門チームでした。
「命が危険にさらされている人たちがいる。動かなければならない。私たちには出発準備が整った機材があり、座って待っていた」
マゼラン社と協力関係にあったRMSタイタニック社の元社長ブレトン・ハンチャック氏によると、マゼラン号は水深5000メートルまで潜ることができるという。
しかもマゼラン号は、遠隔操作で海底から潜水艇を引き上げるウィンチを持つ、世界で独自の探査艇だったとのこと。
アメリカが支援を拒否
しかしアメリカ側は、水深3000メートルまでしか探査できないニューヨークの探査艇ディープ・エナジー号を使いたがっていたという。
タイタニック号は水深3800メートルの位置に沈んでおり、この時点で物理的に不可能でした。
またハンチャック氏と、タイタン号に乗っていたフランス人のポール=ヘンリー・ナルジョレ氏は個人的な恩人だという。
ハンチャック氏はこう言ってます。
「なぜ両方の船を動かさないのか?人命救助を拒否することは、あらゆる選択肢を放棄することを意味する。」
けっきょく米国沿岸警備隊は、マゼラン社の申し出を拒否しました。
迅速に行動すれば、酸素残留時間内に間に合った
もちろんマゼラン号が出動していたとしても、最初の爆発音でアウトだった可能性もあり、救うことができたかはわかりません。
アメリカ政府が拒否した理由について、オーシャンゲート社顧問のデビッド・コンキャノン氏によると、出動が拒否されたのは事務手続きの問題だといっています。
「この機材は何時間も駐艇場にあった。私がアメリカ政府と連絡を取ると、全員からではなく、この件に関してサインオフした重要人物から “席を外している “という返事が返ってくるんだ」
「これは受け入れられるものではない」
「迅速に行動すれば、現在、艇(マゼラン号)がある場所から40時間で現地に到着できる。ガーンジー島から一晩で機材を空輸すれば、1日で船上に動員することができる。潜水艇にまだ酸素が残っている時間内に到着することができるんだ。」
アメリカは隠蔽しているのか。
OceanGate adviser: Paperwork holding up help for missing sub https://t.co/WddoE2nGCV
— NewsNation (@NewsNation) June 20, 2023
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