バイデンとドイツ首相の秘密ウクライナ計画がリーク――ゼレンスキーに圧力をかけ、戦争を終結させる

バイデン&ショルツ:The White House, Public domain, via Wikimedia Commons

米国とドイツ、ウクライナ戦争を終結させる計画

ロシア/ウクライナ戦争について情報リークがありました。

それによると現在、表向きはウクライナを全面支持しているアメリカとドイツの間で、戦争を終結させる秘密のプランが練られていると報じられました。

これはドイツ紙『BILD』が11月24日付で報じたもので、ドイツ政府関係者の話として、ウクライナはロシアと「主権と領土保全」について交渉すべきだとし、ホワイトハウスとドイツ首相府がこの件について調整していると述べているという。

ドイツも米国も、ウクライナのゼレンスキー大統領をロシアのプーチン大統領との交渉のテーブルにつかせることを望んでいるとのこと。

このドイツ政府関係者はゼレンスキー大統領について「彼は自分の意志で、自国民に向かって(ロシアとの)交渉の必要性があることを説明する必要がある」と述べたという。

またホワイトハウスもドイツの見解に同調しており、武器の引き渡しから交渉に焦点を移す必要があると語っていると伝えています。

武器の供給を制限する

ただゼレンスキー大統領はまだ戦う意思を明確にしているし、ロシアとは交渉しないと言っている。そして「支援クレクレ」を繰り返してます。

ショルツ首相とバイデン大統領は、ロシアと直接交渉するようゼレンスキーに促すことには消極的だといい、ドイツはウクライナを交渉の場に着かせるのは困難だと言っているという。

そのためこの計画では、ゼレンスキー大統領を交渉のテーブルに着かせる戦略として、アメリカとドイツの両国が武器供給の質と量を制限することで、ウクライナを追い込むというのです。

というのも開戦以来、アメリカとドイツほどウクライナに支援している国は他にないため、このような作戦が可能になると踏んでいる。

この戦争でウクライナが使用している武器や軍備のほとんどが西側諸国から供給されたものであり、供給がストップすれば戦えなくなり、ゼレンスキーは交渉を余儀なくされるという。

「ゼレンスキーは、このままではいけないと悟るべきだ」

プランB

もし武器の供給を制限しても、ウクライナが交渉のテーブルにつかなかった場合、アメリカとドイツには「プランB」があるという。

そのプランBとは「合意なき凍結された紛争」――なにも合意しないまま、戦争が凍結されるというものです。まあ武器が供給されなければ戦えないのは明らかでしょうから。

そうなれば、たとえゼレンスキーとプーチンが交渉をしなかったとしても、境界線は強固なものとなり、ウクライナとロシアの間に新たな準国境ができることになるというのですが。

これは2014年に締結されたウクライナ/ロシア間の「ミンスク合意」のようなものだという。この合意は脆く実効性のないものだった。

そう簡単にはいかない

リトアニアのガブリエリウス・ランズベルギス外相も、ウクライナへの武器の供給が滞ることにより、和平交渉を訴えるしかない状況に追い込むと訴えていました。

ランズベルギス外相は「我々の息の続く限り支援するウクライナは、テロリスト(ロシア)との交渉を選ぶことはないだろう。しかし、現実はそうなのかもしれない」といい、支援が薄れつつあることを明らかにしていました。

一方で、米国とドイツの作戦がそう簡単にうまくいくのか、疑問を呈する声もあります。

軍事専門家で『ECFR』研究者のグスタフ・グレッセル氏によれば、米国とドイツの計画はうまくいかないだろうと述べている。

「交渉のテーブルにつくようゼレンスキーに圧力をかければ、真剣な交渉が行われるというのは西側の誤解だ」

グレッセル氏は「プーチンは交渉など望んでいない」といい、武器を制限してウクライナを弱体化させると、かえってプーチンは勝利を信じ続けるだろうと言っています。

むしろウクライナが勝ち戦になって、初めてロシアは交渉に応じるようになるという。

「しかし現状ウクライナはそうなっていないことが問題だ」

この冬がいいタイミングか

いずれにしてもこの米独の計画についてテレグラフによると、11月24日の時点でホワイトハウスからの回答はないという。

まあ西側諸国も永遠にウクライナに支援し続けることはできないでしょうし、いつかは限界がくる。この戦争が始まってすでに1年9ヶ月経っているので、そろそろ限界が見えてきてもおかしくない。

だとすれば、この冬がいい機会かもしれない。両国とも冬は気候が厳しいため、膠着する可能性があるのでは。

その一方で、中東ではイスラエル/ハマス戦争が始まってしまった。西側諸国はそちらにも注力しなければならないでしょう。

すでに世界の目はそちらに移っています。

はたして米国とドイツのプランは実行されるのか、それはうまくいくのか。

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