大谷翔平選手がドジャースと合意、だけど気になるカリフォルニア州の落ちぶれっぷり

大谷翔平/駐日アメリカ合衆国大使館, Public domain, via Wikimedia Commons

大谷選手がドジャースと合意

大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースと合意したという。報道によれば10年7億ドルという4大スポーツ最高額と言われています。

まあ前にも書いたように、ドジャースは1年前から周到に大谷選手獲得の準備をしてきましたからね。意気込みが違ったと思う。エンゼルスの行き当たりばったり(失礼ながらそう見える)とは異なり、ドジャースは今のオーナー組織になってからマイナー含め組織の運営がしっかりしているので。

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2023年6月1日

大谷選手はSNSでロサンゼルス・ドジャースを選んだと公表しました。しかし大谷選手の声明は第一声としてパーフェクトですね。まず発表に時間がかかったことへの謝罪、そしてこれまでのエンゼルスへの感謝、そしてドジャースへの忠誠の誓い・・・完璧です。

まずはこれでロバーツ監督の暴露も帳消しになったのでは。なにせ、もし合意できなかったら叩かれるのは必至だっただけに、なんとか救われたという感じです。おそらくロバーツ監督としては、合意間近だったことで有頂天になって先走っちゃったのかな。

ただ現段階では合意しただけで、正式に署名(サイン)したとは発表されていません。というのもメディカルチェックがまだだと言われてますので、どんでん返しの可能性がゼロというわけじゃない。

「ドジャースはまだ認めていない。メディカルチェックは、契約が正式になる前の最後のステップである。」↓

コレア選手の例

実際、2022年オフにカルロス・コレア選手がサンフランシスコ・ジャイアンツと13年総額3億5000万ドルで合意したと報じられた直後、メディカルチェックで破談になっています。コレア選手はその後ニューヨーク・メッツと合意しましたが、こちらもメディカルチェックで破談になりました。

さすがに億ドルを超える巨額契約になると、球団も慎重にならざるを得ないでしょう。特に大谷選手は手術後間もないから当然だと思います。

でもコレア選手はその後ミネソタ・ツインズで元気にプレーしています。つまり、ちょっとした懸念でもチェックに引っかかる可能性は十分にあるということです。

とは言え、やっぱりベッツ→大谷→フリーマンの打撃陣は見てみたい。フリーマン→大谷の可能性もあるけど、敬遠される事を考えると前者かなという気がします。

あとドジャースの課題は先発投手なので、カーショウは引退なのか延長契約するのか他へ行くのか、山本由伸選手はどうなのか、他のプランがあるのか。

それとドジャースはMLB版「野村再生工場」と言われるほどピッチャーの再生に長けているので、そのあたりも興味深いところです。

いずれにしても大谷選手がメディカルチェックをパスすれば、他の大物選手が続々決まっていくことになるのでそれも見てみたい。

税金高っ!

気が早いですが、報じられている通りに大谷選手の契約が決まれば総額7億ドルですから、日本円にして1000億円を超える大変な金額なわけですが、それにかかる税金が53.75%だという。

スポーツビジネスの起業家でもあるアンドリュー・ペトカシュ氏によると、大谷選手は1年あたり7000万ドルとして、手取りは3360万ドルになるんだとか。

ただし今回の大谷選手の場合、チームの贅沢税の事情を考慮して何割かは後払いにするとも言われてますから、この計算がそのまま当てはまるわけではないと思いますが。

まあ日本にいたとしても、ざっくり年収4000万円以上は税率45%ですからそれなりではあるんですけど、それにしてもなかなかの税金です。

富裕層はカリフォルニアを離れる

上の計算のうち、どれくらいが州税になるのか分かりませんが、実はカリフォルニア州は税金が高いことで有名です。

億万長者が多いと言われているカリフォルニア州ですが、以前も書きましたが、近年その税金の高さに逃げ出す富裕層が増えています。

イーロン・マスク氏はテキサス州に引っ越しましたし、オラクルの共同創業者ラリー・エルソン氏はハワイ州に引っ越し、パランティア・テクノロジーズの共同創業者ジョー・ロンズデール氏もテキサス州へ、DropBoxのドリュー・ハウストンCEOもテキサス州、パランディアのアレックス・カープCEOはコロラド州に移りました。

そしてハリウッドのセレブ達も逃げ出しています。

マーク・ウォールバーグはネバダ州、ジュリア・ロバーツはニューメキシコ州、ニコール・キッドマンとキース・アーバン夫妻はテネシー州、マシュー・マコノヒーとカミラ・アルヴェス夫妻はテキサス州、ジョー・ジョナスとソフィー・ターナー夫妻はフロリダ州、ジョシュ・ブローリンはジョージア州、ジェームズ・デントンはミネソタ州、ヒラリー・スワンクはコロラド州、ロッド・スチュワートはイギリスに戻り、メタリカのジェームズ・ヘットフィールドはコロラド州、ジェームズ・ヴァン・デル・ビークはテキサス州、KISSのジーン・シモンズは「カリフォルニアの税金にはうんざりだ」と言ってワシントン州に移りました。

企業の移転も目立ち、テスラは本社をカリフォルニア州パロアルトからテキサス州とネバダ州へ移転、オラクルはテキサス州、ヒューレット・パッカードもテキサス州、USトヨタもテキサス州に移転しました。

もちろんそれだけが理由じゃないと思いますが、税金も大きなファクターなのでは。

ダルビッシュはチームはカリフォルニアだが自宅はテキサス

ちなみにダルビッシュ有選手は、カリフォルニア州のサンディエゴ・パドレスに所属していますが、自宅はテキサス州です。おそらく単身赴任していると思われます。そしてオフになればテキサスに帰るパターンかと。

テキサス州が人気なのは、所得税が0%だからです。つまり所得税なし。

法人税もありません。だから企業も移るのです。

ガソリン税も安く、そもそも不動産価格が比較にならないほどカリフォルニア州のベイエリアは高い。

家族のこともあると思うけど、ダルビッシュ氏がテキサスに住み続けるのは、税金のことがあるんじゃないかと勝手に想像してます。元メジャーリーガーの上原浩治氏もフロリダ州だけど、フロリダも所得税はありません。

何が言いたいかというと、青い州=つまり民主党の州は税金が高いということです。

そんな中、今カリフォルニア州の富裕層はお隣のネバダ州(ラスベガス)に移っているという。ネバダ州は税金も安く、生活費も安いんだそう。

なのでカリフォルニア州だけでなく、ニューヨーク、シカゴ、ワシントンDC、シアトル、ポートランド、などからもラスベガスに移っている人が多いようです。これらの街はすべて極左民主党の街です。特にポートランドなどはひどいと言われています。

カリフォルニアは犯罪も多い

国勢調査のデータによると、2022年だけで87万1000人がカリフォルニア州から出ていったという。

州を出て行ったうちの10万人が、より安い生活費、より低い犯罪率、よりフレンドリーな税制環境を求めて、テキサス州に移り住んだという。

カリフォルニア州の高い税金だけでなく、政治の左翼主義、糞まみれの道路、崩壊しつつある都市部、制御不能のホームレス、青空の麻薬売買、増加する暴力犯罪と窃盗、高インフレ、手の届かない住宅価格などにうんざりしているとのこと。

以下はフロリダ州とカリフォルニア州の2012年~2022年にかけて凶悪犯罪の増減を示すグラフです。もちろんフロリダ州は共和党の州です。

これほど違うのは、民主党は警察予算を削っているため警官の数が減少しており、必然的に犯罪が取り締まりにくい。

また犯罪者の刑罰を軽くしてますので、凶悪犯罪者でもわりと短期間に釈放されたり、もっとひどいのになると起訴されない犯罪者も出ています。

それとニューサム知事は州内の刑務所をどんどん閉鎖していますので、犯罪者を収容するキャパが減っている、すなわち釈放されるということです。

ニューサム知事はもしかしたら2024年大統領選挙に出てくるウワサがありますが、こんな人が大統領になったらとアメリカはどうなるのか。まあバイデンもひどいですが。

観戦ツアーに注意

カリフォルニア州の左傾化とともに、ドジャースも今年LGBTを讃えるイベントを開催したのは以前も書きました。これにはカーショウ選手らから非難の声が上がりました。

まあそれはさておき、大谷選手自身はお金にそれほど執着していないように見えるので、税金に関してはそんなに気にしていないかもしれません。

またチームや代理人は選手の税務や資産管理のアドバイス部門も当然持っているでしょうから、運用も含めてアドバイスを得られるのでは。でないといい選手を集められないと思うので。

ただ住環境や安全性などはある程度自分で管理しなければならないと思いますし、松井秀喜氏は引退後もニューヨークに住んでいますが、ニューヨークも民主党なので犯罪が増えており、松井氏は自分で子供を送り迎えしていると言ってます。

なにより今後、大谷選手の試合を観戦するために日本からロサンゼルスを訪れる人が増えるでしょうから、旅行には十分気をつけてもらいたいと思います。

エンゼルスだったらアナハイムなので治安は悪くないと言われていますが、ロサンゼルスはそうはいかないでしょう。まあサンフランシスコよりはましでしょうけど。

もはやゴーストタウン化したビバリーヒルズ↓

ロサンゼルスのダウンタウンはどこもホームレスだらけ、サンタモニカのような素敵な場所でさえ荒れ果てている。↓


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2023年4月1日
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