中国は米CIAのスパイを殺害して潰した――習近平による逆襲とその野望

U.S. Department of State from United States, Public domain, via Wikimedia Commons

中国はCIAのスパイを一網打尽にした

12月26日にウォール・ストリート・ジャーナルが興味深い記事を報じました。

それによると中国は2010年~2012年にかけて、アメリカのCIAのスパイたちを一網打尽にしていたという。

WSJによれば、CIAの20数名のスパイが、中国によって「処刑された」か「投獄された」と報じています。その中には中国の高官も含まれていたとのこと。

しかし米政府はこれまで、この人的損失を認めたことはありません。まあ言えないでしょうけど。

記事によると現職および元米政府高官の話として、それ以来CIAは、未だに中国におけるスパイ活動の再建に苦慮していると伝えています。

CIA「中国への諜報活動は優先事項のトップ」

米国の安全保障における中国をターゲットにしたスパイ活動の強化は、CIAと姉妹機関における大きな目標であり、そのほとんどが極秘のものでした。

それは中国はもとより、ロシアのような大国との紛争に備える意味がありました。

そのためCIAは何十億ドルもの予算を割り当て、人員を再教育し、またスパイ用機器の開発を行ってきたという。

しかし10月7日にハマスによるイスラエル攻撃が勃発しました。この予期せぬ衝突により、ここ数週間はイスラエルとパレスチナの紛争にリソースを振り分けなければならなかったとのこと。

CIAのウィリアム・バーンズ長官は、中国への諜報活動は依然としてCIAの優先事項のトップだと語ったという。

「我々は中国を世界的な優先課題として取り組んでおり、過去3年間で中国ミッションに割く予算を倍以上に増やし、中国ミッションセンターをCIA唯一の単一国ミッションセンターとして設立し、この問題に対するCIAの取り組みを全面的に調整している」

「現在進行中の紛争を含む複数の優先事項のバランスをとりつつも、中国が提起する戦略的長期的課題については、引き続き真剣に取り組んでいる。」

9.11同時多発テロの後でさえ、CIAは中国への諜報活動をストップしなかったという。

習近平の台頭

どのようにしてスパイは失われたか。

まず2000年代初頭に、CIAの分析官たちは中国の経済成長と軍事的野心について、頻繁に警告を発し始めたという。この一連の報告書は、アメリカ政府関係者の間で「Scary China Brief(恐るべき中国報告書)」として知られるようになっていったとか。

この極秘報告書は、人民解放軍の近代化計画、海軍の拡張計画、北京の海外基地に関する目標などを分析していました。

そこでCIAは、中国共産党や政府の上層部に蔓延していた腐敗を利用し、数十人の政府高官を金で買収して、スパイとしてリクルートしたという。

しかしこのころ頭角を現してきた習近平氏は「反腐敗キャンペーン」を推進し、裏切り者を次々と摘発したため、このネットワークは壊滅的な打撃を受けて消滅してしまった。

元米政府高官によれば、その粛正は「とても恐ろしくて酷いもの」だと語ったという。「それ以来、回復しているかどうかは疑問だ」

習近平が行ったこと

ところが、CIAが中国の根深いところまで諜報網を張り巡らせていたことについて衝撃を受けたのは、むしろ習近平の方だったという。

そこで習氏は、自国への忠誠心を重視する政府高官の組織を作りあげていった。

そして習近平が2013年3月に国家主席になる頃には、米国は中国の諜報ネットワークを失っていったという。

このころオバマ政権だったホワイトハウスは、中国が経済成長すると同時に自由化し、米国が主導する国際的なネットワークに加わることを望んでいたという。むしろ必死にそう信じようとしていたんだとか。

しかしその一方で、米国は「習近平が安全保障に執着する独裁者になるとは予測できなかった」

習近平主席になってからの中国は、南シナ海で海洋権益を積極的に推し進め、台湾への嫌がらせを強め、米国に対してはサイバーハッキングを繰り返している。

さらに米国の元情報当局者を逆リクルートし、中国側のスパイとして情報活動を強化したという。その中には元CIA職員のケビン・パトリック・マロリーなどが含まれている。マロリー氏は多額の借金があり、米国の機密情報を売った罪で有罪になっていました。

CIAは困難を強いられる

現在CIAは、中国に特化した会議を毎週開いているという。それほど中国の脅威は深刻なものになりつつあるということでしょう。

バーンズCIA長官は「中国ミッションセンター」を設立し、CIAのオペレーター、情報分析官、技術専門家、その他のスペシャリストを集めて、中国というひとつのターゲットに取り組んでいるとか。

さらに内部だけでなく外部からも人材を募集し、中国語を学ばせるよう強く働きかけているという。

現在、中国の情報の大部分は、電話・メール・その他の通信を電子的に盗聴したものばかりで、中国のスパイを雇うことや、そのスパイと会うことは、かつてないほど危険なことだという。

なぜなら中国の監視システムがそれを困難にしているからです。常時ネットは監視され、街には何台もの監視カメラが設置され、そこいら中に監視員がうろうろしている。

CIAでさえ、中国の情報収集には困難を余儀なくされている。

中国は台湾を統一する

先ごろサンフランシスコで行われた米中首脳会議で、習近平氏は「中国は台湾を奪取する」と宣言したという。そして「台湾の独立を支持しない」という声明を出せ、と米国に迫っています。↓

習近平、米国に「中国は台湾を奪取する」と宣言していた――「台湾の独立を支持するな」と警告

2023年12月21日

これに関する追加情報ですが、習近平氏は最近、台湾は「必ず中国に統一される」と明言しました。

習近平氏は12月26日、毛沢東の生誕130周年を記念して北京で開催されたシンポジウムで、台湾と中国大陸との統一を誓ったという。

そして「北京はいかなる手段を使っても、台湾と大陸を分裂させる動きや外部の力を断固阻止する」と述べたとのこと。

上の記事でも書きましたが、習氏が最近これを強調しているのは、台湾の総統選が1月13日に迫っているため、牽制する狙いがあると思われます。

バイデンは中国に弱みを握られている

アメリカと中国の衝突は、現実的に進んでいるかもしれない。

昨年8月に、ナンシー・ペロシ議員が米国の下院議長としては25年ぶりに台湾に上陸したことで大騒ぎになりました。↓

ペロシ下院議長がついに台湾上陸、中国は激怒、第三次世界大戦を引き起こすのかと議論に

2022年8月3日

このときペロシ氏は台湾の蔡英文総統と会談し、米国が台湾を支援すると約束しました。これには共和党の上院議員26名が賛同し、支持する声明を出しました。

しかしその数ヶ月前に、米国のブリンケン国務長官が「台湾の独立を支持しない」と述べており、米国内でも意見が分かれているのです。

バイデン大統領が中国に対して弱腰なのは、バイデン自身が中国から金を受け取っている事があると思われます。バイデンはペンシルベニア大学と共同でシンクタンク「ペン・バイデン・センター」を設立しており、このシンクタンクに中国が大金を寄付しているのです。

また、ここでも不肖の息子ハンター・バイデンの名前を出さざるを得ませんが、ハンターは中国のエネルギー企業CEFCチャイナ・エナジー絡みで高額の金や何十カラットのダイヤモンドを受け取っている事は頭に入れておかなければならない。

これらの事を、習近平および中国共産党が知らないわけがなく、むしろジョーカーとして使うことができる。

つまりバイデンは中国に弱みを握られているから対抗できない。

トランプには制圧され、バイデンには強気

トランプ大統領はマイク・ポンペオ国務長官と共に、中国を完全に制圧していたといっていい。中国はファーウェイなどの怪しいIT機器の輸出さえ制限され、手も足も出なかった。

トランプの粗野な発言を嫌う人は多いが、実はトランプはそれなりに平和と秩序を保っていたのです。中国・ロシア・北朝鮮・中東などの暴走を抑えていた。しかしメディアはトランプの粗野な発言ばかりを報じ、功績は報じない。

これはメディアがディープ・ステートや民主党と結託しているからであり、世論を誘導する策略です。見事にそれに多くの人が引っかかった。

そのようにトランプ政権に鎮圧されたためか、中国は2020年の大統領選挙に介入して事態の打開を図ったのです。工作員を使って反中国の候補を貶めるネガキャンを行ったという。これは米国の国家情報長官室(ODNI)が12月18日に報告しています。

そしてバイデン政権に代わったことで、急に息を吹き返した中国は強気になっていった。実際バイデンは中国を抑えられていません。

なぜ今トランプの人気が戻ったのか――米国民がメディアやディープ・ステートの策略に気づいたからです。

最近、中国研究の専門家が、中国の行動について恐ろしい分析を発表しています。

世界が混沌としてきた。

そして日本は中国の脅威に晒されているかもしれない。

習近平恐るべし。

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2023年4月1日
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