プーチン大統領が語ったウクライナ、CIA、マイダン革命、米国、ノルドストリーム爆破

ウラジミール・プーチン/U.S. Department of State from United States, Public domain, via Wikimedia Commons

時代のフェーズが変わった

昨日お伝えしたロバート・ハー特別検察官のバイデン機密文書の報告書はメディアで波紋が広がっています。左派メディアでさえ批判してますし、デイリーメールは民主党関係者の話としてバイデンの代役探しに動き始めたと報じました。

これは太陽天王星スクエアで起こったことです。

一見、民主党の茶番が剥がれ落ちつつある事を示しましたが、見方によっては、影の支配者たちがバイデンを次期候補から外すために仕組んだとは言えないか。

なぜなら、本気でバイデン2期目を実現させようと思うなら、ガーランド司法長官が任命した特別検察官にあのような報告書を書かせることを許可するだろうか?ということであり、むしろ積極的に書かせたんじゃないかという想像をかきたてる。

そしてバイデンに変わって別の候補が出てくるというシナリオ・・・それはニューサムかもしれないし、ホイットマーかもしれないし、ミッシェル・オバマかもしれない。

いずれにせよ今回のハー報告書もそうですが、ここのところ左派の勢いが目に見えて落ちているのは確かで、EUのネット・ゼロ条項撤廃や、トランプ支持率の上昇、そしてタッカー・カールソン氏によるプーチン大統領のインタビューなどが、立て続けに起こったのは象徴的な出来事のように思えます。

世の中のフェーズが変わっていくかもしれないので、さらに注意深く見ていく必要があります。

プーチンのインタビュー、左派メディアは批判的

さて前回このブログで取り上げた、タッカー・カールソン氏とロシアのウラジミール・プーチン大統領のインタビューは危惧した通り、やはりガセネタだったようです。

なので削除させていただきました。そもそもあのアカウント主が何者なのかが分からない。

そして本物が現地2月8日に公開されました。

2時間以上に及ぶインタビュー動画はあっという間に1億回再生を超え、これを書いている時点で1億6千万回以上再生されています。

このインタビューが公開される前、イーロン・マスク氏はXのアプリがダウンロード数トップになったと報告しました。プーチン氏のインタビューを閲覧するためです。

ただこのインタビューに対し、左派メディアは批判的なタイトルを並べている。

これらのタイトルを見ると、いかにもカールソン氏はFOXニュースから解雇されて落ちぶれており、再び注目されるために”プーチン大統領にすがった”と言わんばかりの切り口です。

これはいかにも論点ロンダリングであり、インタビューの本質を伝えていない。

そもそもカールソン氏のFOXニュース時代の視聴者数は250万人程度であり、今回のXの1億6千万ビューには足下にも及ばないのは、子供の算数でも分かることです。

さらに、いくら批判しようがコキ下ろそうが、すでに信用を失っている彼らのような左派メディアが、1億ビューを超えるようなコンテンツは持っていない。

その意味では負け惜しみにしか聞こえない。

彼らは西側諸国のプロパガンダがバレるのを恐れています。プーチン大統領の本当の主張を世の中に知られたくないのです。なぜなら嘘つきまくっているのが明らかになってしまうから。

仮にプーチン大統領がインタビューで嘘やハッタリをかましたとしても、メディアは正確に伝えるのが仕事だと思います。

歴史

インタビューの中で、まずプーチン大統領はウクライナとの関係について、その歴史を説明しました。この辺は長いので割愛します。

かいつまむと、もともとウクライナはロシアの一部であり、それがポーランドによって植民地化され、ウクライナが独立した民族だという考えを広めたという。

(※以下、枠内はタッカー・カールソン氏、それ以外はプーチン大統領の発言です。)

1991年にソビエト連邦が崩壊した時にウクライナとして独立した。このときロシアの指導部は、積極的にソ連の崩壊に同意し、そのことが西欧諸国への協調として理解されると信じていた。

ドイツ社会民主党のエゴン・バー氏は、NATOは拡大する必要はないと言った、もし拡大すれば冷戦時代に逆戻りになると。

しかし誰もそれに耳を傾けなかった。そしてそれが現実になった。NATOは東方には拡大しないという約束だったが、5回も起こってしまった。

我々はそれをすべて容認した。我々は彼らを説得しようとしていた。やめてくれと。

アメリカは何をしたんだ?国際法と国連憲章に違反して、ベオグラードへの空爆を開始したのだ。アメリカが底の見えない事態を招いた。

ロシアが抗議し、憤りを表明すると、彼らはすべてが時代遅れだと言い始めた。

すべてを変えなければならなかった。確かにパワーバランスが変化した以上、変えなければならないものもある。それは事実だ。しかし、このような形ではない。

NATOに関するビル・クリントンの回答

私が2000年に大統領になり、ユーゴスラビア問題は終わった。

ロシアが通ろうとしていたドアを再び開けようとしてたのだ。

クレムリンのビル・クリントン元大統領との会談で、私は彼にこう尋ねた。「ビル、もしロシアがNATOへの加盟を求めたら、実現すると思うか?」

そのとき彼は「そう思う」と言ったが、しかしその夜夕食を共にしたとき、彼は「私のチームと話したが、今は無理だ。」と意見を変えた。彼に聞いてみればいい。

タッカー:もし彼がイエスと言ったら、NATOに参加しましたか?

もし彼がイエスと言っていたら、和解のプロセスは始まっていただろう。 しかし、そうはならなかった。まあ、ノーというのはノーということだ。

タッカー:恨んでいるのはわかるが、でもなぜ欧米はあなたを拒絶したと思いますか?なぜ敵意を持ったのでしょうか?なぜ冷戦が終わっても関係が修復されなかったのか?あなたから見て、その動機は何ですか?

私は事実を言っただけで、恨み辛みは問題ではない。ただ、自分たちが歓迎されていないことに気づいただけだ。

CIAがロシア反体制派と協力していた

我々はさまざまな方法で米国と関係を築こうとした。例えば中東での出来事、イラクでの出来事、私たちは米国との関係を非常にソフトに、慎重に、用心深く築いていった。

しかし彼らはコーカサスのテロリスト集団に対して、政治的支援、情報支援、財政的支援、軍事的支援を行った。

この問題をあるアメリカ大統領に提起したことがあるが、彼は不可能だと言って証拠はあるのかと聞いてきたので「ある」と答え、その証拠を手渡した。

その返事を待っていたんだが、返ってこなかった。私はFSB(ロシア連邦保安庁)長官に、CIAに手紙を書いてくれと言った。それから返事が来た。その答えはアーカイブにある。

CIAは「ロシアの反体制派と協力してきた」と答えてきたんだ。バカバカしい。問題外だ。

タッカー:つまりCIAがあなた方の政府を転覆させようとしているということですか?。

もちろんだ。この場合は、コーカサスで我々と戦った分離主義者やテロリストのことだが。彼らはそれを反対派と呼んでいる。

ブッシュ政権に協力を断られた

もう一つはアメリカのミサイル防衛システムが誕生した瞬間だ。私たちは長い間、アメリカでミサイル防衛を行わないよう説得してきた。さらにブッシュ・ジュニアの父であるブッシュ・シニアに招待された。

私はブッシュ大統領とそのチームと非常に真剣に話し合った。米国はミサイル防衛システムはイランからのミサイルの脅威に対して構築されたものだと言っていたにもかかわらず一方的に構築されたのは、わが国の安全保障を脅かすことになると考えた。

私はロシア、アメリカ、ヨーロッパが協力することを提案し、彼らは面白いと言った。本気なのかと聞かれ、「もちろんだ」と答えた。

その後、ゲーツ国防長官、CIA前長官、ライス国務長官がこのテーブルに入ってきた。彼らは私に言った「しかし、いくつかの例外がある」と。

彼らは私たちに失せろと言い、結局、我々の提案は断られた。

しかし、それでは対抗策としてミサイル防衛システムを確実に打ち負かすような攻撃システムを作るしかないと言ったら、「好きにしてくれ」と言われた。

そこで私たちは、大陸間航続距離を持つ極超音速システムを開発し、今も開発を続けているんだ。我々は現在、極超音速攻撃システムの開発において、アメリカや他の国々をリードしている。そして、日々改良を続けている。

マイダン革命

NATOは東側には進出しないと約束されていたのに、彼らはウクライナにやってきて、最終的に2008年のブカレストでのサミットで、ウクライナとグルジア(ジョージア)のNATO加盟の門戸は開かれたと宣言した。

これにドイツ、フランス、そして他のヨーロッパ諸国は反対していたようだが、ブッシュ大統領はとてもタフな人物だった。彼らは迫られ、同意したのだ。2008年、突如としてNATOへの門戸が開かれた。

それで、彼らはウクライナの領土を開発し始めた。

ウクライナで政権を握ったすべての大統領は、ロシアに好意的な選挙民を頼りにしていた。これはウクライナの南東部で多くの国民がいる。そこでヴィクトル・ヤヌコヴィッチが政権を握った。

彼が初めて勝利したとき、彼らはウクライナの憲法に規定されていない第3ラウンドを組織した。これはクーデターだ。反対派はその勝利を認めなかった。アメリカは反対派を支持し、第3ラウンドが予定された。

結局、ヴィクトル・ヤヌコヴィッチが政権を握った。しかし、EUとの関係の問題が出てきた。それならウクライナとの国境を閉鎖しようと。

彼がそう言った瞬間、野党は西側諸国が支援する破壊的な行動を取り始めた。ウクライナのマイダンとクーデターにすべてが集約された。

アメリカの要求通り、ヤヌコビッチは軍隊も警察も使わなかったが、武装野党はキエフでクーデターを起こした。

当時のアメリカの指導者に「誰の後ろ盾か?」と聞いてみたかった。もちろんCIAだ。

彼らは政権交代という目標を達成した。しかし政治的見地から見れば、これはとんでもない間違いだった。

CIAの工作

これがすべての始まりだった。彼らは大規模な軍事作戦を開始し、また別の作戦を開始した。失敗すると、次の作戦の準備を始めた。これらすべては、この領土の軍事的発展とNATOの門戸開放を背景にしている。

アメリカの政治指導者たちが、ロシアそのものを破滅させかねないという理由で、私たちを越えられない一線まで追い詰めたのだ。

ドイツ、ポーランド、フランスの欧州3カ国の代表が来て、クーデターを支持した。なぜクーデターなのか?なぜ犠牲者が出たのか?なぜクリミアを脅すのか?なぜドンバスで作戦を開始するのか?

CIAはクーデターを完成させるために仕事をした。国務副長官の一人が、500億ドル近い大金がかかったと言ったと思う。しかし、政治的な誤算は甚大だった。

なぜそんなことをしなければならないのか?犠牲者なしに、軍事行動なしに、クリミアを失うことなく、すべて合法的に行うことができたはずだ。もしマイダンでの血なまぐさい展開がなければ、我々は指一本触れることさえ考えなかっただろう。

ドイツとフランスの元指導者たちは、ミンスク合意には確かに署名したが、それを履行するつもりはないと全世界に向けて公然と発言した。

米国の国務長官に電話して、NATO軍でウクライナを軍事化し続ければ、我々は行動を起こすことになると話をした。私たちは米国と欧州諸国の指導者に、こうした動きを直ちに止め、ミンスク合意を履行するよう呼びかけたんだ。

イスタンブール合意を破棄された

2014年に戦争を始めたのは彼らだ。私たちの目標はこの戦争を止めることであり、2022年に戦争を始めたわけではない。それを止めようとする試みなんだ。

今年初めにイスタンブールで終了した交渉プロセスで、フランスとドイツの使者は、軍隊をキエフから撤退させるべきだと言い、私はわかったと答えた。我々はキエフから軍を撤退させた。

キエフから軍を撤退させるとすぐに、ウクライナの交渉担当者たちは、イスタンブールで合意したことをすべてゴミ箱に捨てたのだ。

そして、米国と欧州の衛星の助けを借りて、長期にわたる武力衝突の準備を整えた。そうして事態は進展し、現在に至っている。

武器供給を止めれば戦争は終わる

タッカー:ジョー・バイデンと最後に話したのはいつですか?

覚えていないが、ウクライナで起きていることすべてを支援し、ロシアを遠ざけることで、歴史に残るような大きな過ちを犯していると思います。私は彼に何度も言った。

タッカー:彼は何と言ったんですか?

彼に聞いてください。全員に聞けばいい。全員無事だ。前政権のコンドリーザは無事です。そしてゲーツ氏と現情報機関長官のバーンズ氏、当時の駐ロシア大使は、私の考えでは非常に成功していると思います。彼らは皆、これらの会話の目撃者でした。彼らに聞いてみてください。

タッカー:外から見ていると、これは全世界を巻き込むような事態に発展しかねないし、核兵器が発射されるような事態にもなりかねない。バイデンに電話して、解決しましょうと言えばいい。

何を解決するんだ?繰り返すが、我々はさまざまな機関を通じて接触している。この件に関して我々が言っていること、アメリカの指導者に伝えていることをお伝えしよう。

本当に戦闘をやめたいのなら、武器の供給をやめる必要がある。数週間以内に終わるだろう。それだけだ。その前に、いくつかの条件について合意することができる。何が簡単なんだ?なぜ彼に電話する?何を話せばいいの?それとも何を懇願する?

タッカー:NATOはこれが世界規模の戦争や核紛争になることを心配していると思いますか?

少なくとも、彼らが話しているのはそういうことだ。そして、架空のロシアの脅威で自国民を威嚇しようとしている。これは明白な事実だ。

ただ賢い人たちは、これがフェイクであることを完全に理解している。彼らはロシアの脅威を煽ろうとしているのだ。

タッカー:ポーランドにロシア軍を送るシナリオを想像できますか?

それはポーランドがロシアを攻撃した場合だ。われわれはポーランドにもラトビアにも、他のどこの国にも何の関心もない。

いつも「ロシアがー」「ロシアがー」「ロシアがー」

タッカー:彼らはクライナに侵攻したと言うが、あなたは明確にそうではないと言う。

問題外だ。世界規模の戦争に巻き込まれることは常識に反するし、世界規模の戦争は全人類を破滅の淵に立たせる。当たり前のことだ。

彼らはずっと我々や皆を脅かしてきた。「明日、ロシアは核を使うだろう。明日、ロシアはそれを使うだろう。いや、明後日だ。」

だから何だ。ウクライナでのロシアとの対決で、米国の納税者や欧州の納税者から追加の金をせしめるためだ。しかし、その目的はロシアを可能な限り弱体化させることだ。

タッカー:チャック・シューマーは昨日、ウクライナに資金を提供し続けなければ、米軍兵士が現地で戦闘に巻き込まれる可能性があると言いました。 それをどう評価しますか?

安っぽい挑発だ。 なぜアメリカ兵がウクライナで戦わなければならないのか理解できない。そこにはアメリカからの傭兵がいる。ポーランドからの傭兵が最も多く、2位がアメリカからの傭兵、3位がグルジアからの傭兵だ。

もし誰かが正規軍を送りたいという願望があるのなら、それは間違いなく人類を非常に深刻な世界紛争の瀬戸際に立たせるだろう。これは明らかだ。米国にそれが必要なのか?何のために?自国の領土から何千マイルも離れた場所に。

他にすることはないのか?国境の問題、移民の問題、3300億ドルを超える国家債務の問題。やることがないからウクライナで戦うのか?

ノルドストリーム・パイプライン爆破

タッカー:誰がノルド・ストリームを爆破したのか?

CIAにはアリバイがない。

タッカー:NATOやCIAがやったという証拠は?

このような場合、人々はいつも「関心のある人を探せ」と言う。興味を持っている人はたくさんいるかもしれないが、その全員がバルト海の底に沈んでこの爆発を実行できるわけではない。この2つの要素はつながっていなければならない。誰が興味を持ち、誰が実行できるのか?

タッカー:もし証拠があって、NATOやアメリカやCIAや西側諸国がやったと推測できるのなら、なぜそれを提示してプロパガンダの勝利を得ようとしないのですか?

プロパガンダ戦争において、米国に勝つことは非常に難しい。なぜなら、米国は世界中のメディアと多くのヨーロッパのメディアを支配しているからだ。 ヨーロッパ最大のメディアの最終的な受益者はアメリカの金融機関だ。知らないのか?

この仕事には法外な費用がかかる。スポットライトを当てるだけでは成果は得られない。あのとき何が起こったかは、全世界に明らかだ。アメリカのアナリストでさえ、そのことを直接話している。それは事実だ。

タッカー:なぜドイツは何も言わないのだろう?

今日のドイツの指導者たちは、自国の国益よりも西側の集団の利益に導かれている。そうでなければ、彼らの行動や不作為の論理を説明するのは難しい。結局のところ、ノルド・ストリーム1が爆破され、ノルド・ストリーム2が損傷したことだけが問題なのではない。しかしドイツはそれを開通させない。準備はできているのに。

もう一つのルートはヤマルヨーロッパと呼ばれるもので、こちらも大流量が可能です。ポーランドはこのルートを閉鎖していますが、ポーランドはドイツの掌をつついています。ポーランドは汎欧州基金から資金を得ており、ドイツはこの汎欧州基金への主なドナーです。

ドイツはポーランドをある程度養っているのに、ポーランドはドイツへのルートを閉鎖している。なぜですか?

ドイツはウクライナへの資金援助において、米国に次ぐスポンサーだ。ウクライナを通るガスルートは2つある。彼らは単に1つのルートを閉鎖しただけだ。ウクライナは2つ目のルートを開けて欲しい。そしてロシアからガスを得てください。だけど彼らはそれを開けない。なぜドイツは言わないんだ。

ヨーロッパでは液化ガスを法外な値段で買っている。なぜですか?彼らに聞いてみよう。それが彼らの頭の中なのだ。非常に無能な人たちだ。

インタビューはまだまだ続きますが、とりあえずこの辺で。

※続編はこちら↓

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