けっきょく証人を呼べず
未成年に対する性犯罪の罪で逮捕され、獄中で自殺したとされるジェフリー・エプスタインの元パートナーで、性的虐待に共謀したとされるギレーヌ・マックスウェル氏の裁判が米現地12月17日に12日目を迎えました。
Ghislaine Maxwell’s list of people were to speak in her defense today did feature:
— a person sick with COVID
— a witness who planned to plead the fifth
— 80-something pub owner who is still in London, frustrating the judgehttps://t.co/ucVgUApdXz— New York Daily News (@NYDailyNews) December 17, 2021
この日弁護側の証人として召喚される予定だったアレキサンダー・ハミルトン氏がコロナ感染し、リモートで出廷すると言われていましたがけっきょく実現しなかったようです。またロンドンのパブ経営者も法廷に来ることが出来ませんでした。さらに3名の女性を呼ぶ計画でしたが、それも頓挫したと言います。
裁判を仕切るアリソン・ネイサン判事は、「なぜこの朝になって初めてこんなことを聞かされるんだ」と憤慨しましたが、弁護士は「いろいろなことが起こってて大変なんです」と証人を召喚するのが困難だったと述べ、我々には日にちが与えられず、判事が裁判を急がせた、と主張しました。
というか、そもそも裁判は7月だったのが年末まで延びているのに、今さらそれ言うかという感じですが。
エヴァ・アンダーソン=ドゥビン氏の証言
この日は元ミススウェーデンで、現在ヘッジファンド・マネージャーの億万長者グレン・デュビン氏を夫に持つエヴァ・アンダーソン=ドゥビン氏が証言台に立ちました。エヴァ氏は内科医でもあります。
実は夫のグレン氏は、バージニア・ロバーツ・ジュフレ氏から名前が挙げられています。2016年の宣誓証言で、ジュフレ氏はマックスウェル氏から強要されグレン氏と性行為をしたと主張していました。グレン氏側は否定しています。
Eva Dubin to testify for Ghislaine Maxwell defense. Her husband, Glenn Dubin, has been publicly accused of having sex with underage teen, Virginia Roberts, a charge he has aggressively denied. pic.twitter.com/v03MbUw50z
— julie k. brown (@jkbjournalist) December 17, 2021
さておき証人のエヴァ氏は、1983~1991年くらいまでエプスタインとたびたびデートをしたことがあると言います。エプスタインのプライベートジェットにも搭乗したことがあるとのこと。
1994年に結婚した後もエプスタインと友好的な関係を保ち、子供が生まれてもその関係は続いていたといいます。子供達はエプスタインのことを「エフおじさん」と呼び、親しく接していたと述べました。
エヴァ氏はエプスタインと未成年の女性が不適切な行為をしているのを「見たことがない」と答えています。
以前の証言で告発者ジェーン氏が、グループ性行為の中に「エヴァ」という女性が含まれていたと主張していましたが、これについてエヴァ氏は「絶対にない」と否定しました。
また検察の反対尋問で記憶力について問われ、「遠い昔のことはなかなか思い出せず、先月のことも覚えていないことがあります。私や家族もそれに気付いています」と、記憶力に不安があることを明かしました。エヴァ氏は乳がんや他の病気を持っていると言われています。
ミシェル・ヒーリー氏の証言
次に1996~1999年までエプスタインのニューヨークの事務所で働いていたミシェル・ヒーリー氏が証言台に立ちました。
ヒーリー氏は当時マックスウェル氏の補佐をしており、書類を届けたりオフィスの事を手伝っていたりしていたといいます。
「ジェーン氏との集団行為に関与したことはあるか」と問われたヒーリー氏は「絶対にない」と答えました。
マックスウェル「私は証言しない」
この日ネイサン判事がマックスウェル氏に「証言する権利があるが、証言しないのか」と尋ねる場面があったといいます。
マックスウェル氏は「裁判長、検察は合理的な疑いを超えて事件を立証していないので、私が証言する必要はありません」といい、証言台に立つことを拒否しました。
大方の予想通り、マックスウェル氏が証言することはなかったですね。まあそれが普通と言えば普通ですが。
人は火中の栗は拾わず
弁護側は最大で35名の証人を呼ぶとされていましたが、けっきょくこの2日間で計8名の証人だけが証言しました。
まあよほど親密な関係か、あるいはなんらかの利害が絡まない限り、人は火中の栗を拾うことはないという感じですかね。エプスタインが逮捕された時も、周りの人が一気にいなくなったと言われましたし。
以上でマックスウェル氏側の弁護は終了しました。週明けの20日に検察側と弁護側の最終弁論が行われ、その後陪審員の審議に入ります。
いよいよ大詰めに入ってきました。また情報お伝えしたいと思います。
ではこの辺で失礼します。
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