ドイツ、ワクチン以後に超過死亡が急増――保健大臣はあからさまな手の平返し

2021~2022年にドイツで超過死亡が急増

5月23日に医学誌「Cureus」に掲載された査読付き論文によると、2021~2022年にかけて、ドイツで超過死亡率が大幅に上昇していることが認められたという。

それによると、2020年には超過死亡はなかったが、「2021年春に、死亡率の急激かつ持続的な上昇につながる何かが起こったに違いない」と述べています。

「結果は、2020年に観測された死亡数は、経験的標準偏差に関して予想数に近かった。対照的に、2021年には観測された死亡数は予想数を経験的標準偏差で2倍、2022年には経験的標準偏差の4倍以上にもなった」

そして、死産についても同様のパターンが観察されたという。

同様に死産も増加

実数で言うと、2020年の超過死亡者数を4,000人と概算しています。しかし、2021年にはその8.5倍の約3万4千人、2022年には16.5倍の約6万6千人となり、計約10万人が超過死亡しているという。

年齢層では、主に15~79歳の年齢層で死亡が増加しており、これは2021年4月以降から累積し始めています。

また死産についても同様のパターンが見られ、2020年は2019年と比較しても死産数に変化はなかったものの、2021年の第2四半期に急激な増加がみられ、第4四半期にさらに増加しています。2022年になると死産率は異常に高い状態が続き、第3四半期に最大になりました。

総出産数1,000人あたりの死産数は、2021年第2四半期に9.4%、2021年第4四半期に19.4%増加しました。

(実際の論文)Estimation of Excess Mortality in Germany During 2020-2022

ワクチン接種数と超過死亡との関係

これらを単純にコロナ感染による死亡と結びつけることはできないという。

というのも、もしワクチン接種によってコロナ死亡を防ぐことに成功した場合、単純にワクチン接種者が増えるにつれて超過死亡は減少するはずだが、しかし多くの人がワクチンを受けた時期から超過死亡が増加している、と述べています。

さらに、1回目、2回目、3回目のワクチン接種回数が多い月は、超過死亡者数も多いとのこと。「過剰死亡率と死産数は、ワクチン接種数の増加とともに増加した」

接種数と超過死亡数との関係は、特に3回目の接種で顕著に現れているという。

2021年11月と12月には、3回目の接種回数が急激に増加し、超過死亡の急激な増加が見られました。2022年1月に、3回目の接種回数が急減したところ、それに伴って死亡者数も急減したとのこと。

ドイツ保健大臣カール・ラウターバッハ

ドイツ保健大臣カール・ラウターバッハ氏の名前は、ドイツ以外ではほとんど知られていませんでした。

ラウターバッハ大臣は西側諸国のコロナ対策における重要人物であり、「ドイツのファウチ」と呼ばれ、パンデミック初期にコロナ対策の強硬派として有名になったという。

もともとアンゲラ・メルケル元首相の顧問だったラウターバッハ大臣は、TVやSNSで積極的に発言し、ロックダウンとワクチン接種を押し進めていたようです。

SNSやトークショーで「コロナワクチンは副作用がない」と主張し続け、必要に応じて義務付けてきたという。その結果、ワクチン未接種者の生活は不自由になったとか。

突き刺さるブーメラン

しかしそんな姿勢が、いまブーメランになって彼自身に突き刺さっているという。

ドイツではこの2年間で、30万件以上のワクチン副作用の事例が政府機関に報告され、損害賠償を請求する人が増えているのだそう。もちろんワクチンメーカーは責任を取らなくてもいい契約になっているため、その分が国に請求されているとのこと。

さらに、これまでワクチンを推進していたメディアも、最近では副作用の被害について取り上げるようになってきているんだとか。

こうした状況に、ラウターバッハ大臣は「手の平返し」を余儀なくされ、ワクチンによる障害が深刻であることを認めているという。

最近のインタビューでは、コロナワクチン接種による悪影響を調査し、ケアを改善するためのプログラムをできるだけ早く開始する予定であることを明らかにしています。

一転してワクチンメーカーを非難

さらにラウターバッハ大臣はワクチンメーカーを非難し、「副作用の被害に遭っている人に自発的に補償することを望む」と発言したという。

「それは、法外な利益だったからだ」と述べました。

・・・1年前には「メーカーはワクチンで一攫千金を狙っていない」と擁護する発言していたにもかかわらず。

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