相次ぐ報道、ウクライナはやっぱり不利か――それでもゼレンスキーは支援を貪る

President Of Ukraine from Україна, CC0, via Wikimedia Commons

ゼレンスキー大統領が国連で演説へ

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が現地9月18日、国連安全保障理事会(UNSC)に出席するためニューヨーク入りしたようです。

このUNSCには約140人の世界各国の首脳が出席するという。もちろん岸田首相も出席予定です。

しかし、どうせゼレンスキー氏はまた「金よこせ」「軍備よこせ」と支援を呼びかけるんですかね。口が悪い日本のネット民は「乞○」呼ばわりしてますが。

そんな中、実際のところロシア/ウクライナ戦争の戦況はどうなんでしょう。あまり日本のメディアの報道を見ていないのですが、まだウクライナ優勢のように伝えているんでしょうか。

以前書きましたが、ここのところ欧米の主流メディアは「ウクライナ不利」とする論調を伝え始めました。そしてそれは現在も続いている気がします。

欧米の主流メディアが「ウクライナは負けている」と一斉に報じ始めたぞ

2023年8月30日

米軍トップ「ウクライナの目標達成は不可能だ」

マーク・ミリー統合参謀本部議長(米軍トップ)はThe Hillのインタビューで、ウクライナの勝利は「非常に高いハードル」であり、とても時間がかかるだろうと述べています。

その中でミリー大将は、ロシアをウクライナの領土から排除することが最良の結果だとしつつ、「現在の反攻態勢ではその目標は不可能だ」と述べました。

ウクライナの反攻作戦は、東部のロシア軍線に対して遅々として進んでおらず、「非常に高いハードルだ。長い時間がかかるだろう」としています。これでもおそらく慎重に言葉を選んでの発言でしょうから、実際はもっと深刻かもしれません。

いずれにしてもこれはバイアスのかかったメディアの報道ではなく、現職の米軍トップの発言ですから、それなりに意味は重いかと。

汚職大国

ミリー大将の言うように長い時間がかかるとしたら、日本も含め各国はウクライナに支援し続けなければならないのでしょうか。それは税金がジャブジャブつぎ込まれることを意味します。これから少子化だというのに。

そんな中でウクライナは国防副大臣6名を解任しました。(ヴォロディミル・ガブリロフ氏、ロスティスラフ・ザムリンスキー氏、ハンナ・マリアール氏、デニス・シャラポフ氏、アンドリー・シェフチェンコ氏、ヴィタリー・デイネガ氏)

解任理由は発表されていないため不明です。しかし6名同時解任は普通じゃない。しかも国防副大臣。

ウクライナはつい最近も、オレクシイ・レズニコフ国防大臣を解任したばかりです。国防省が軍用ジャケットを原価の3倍で調達していた汚職スキャンダルが発覚したためです。

他国から金銭支援を受けているくせに政府幹部が私腹を肥やす・・・さすが汚職大国ウクライナです。

ウクライナはこれまで書いてきたようにハンター・バイデン絡みでも、ブリスマ社のオーナーの汚職捜査をジョー・バイデンが米国の金銭支援と引き換えにぶっ潰しており、汚職は日常茶飯事と思わざるを得ない。だからこの国は信用できないのです。

純粋に「ウクライナ頑張れー」「ロシアに負けるなー」と言ってる人たちは、はたしてこういう情報を知っているのか疑問です。やはり情報を知ることは重要。ワクチンのように情弱は負け組になってしまう。

ウクライナの兵士不足が深刻か

さらにウクライナについて最近よく目にするのが、兵士不足です。

CNNは9月8日付の記事で、ウクライナが医学教育を受けた女性を兵役登録を義務づけていると報じました。

それによると「医師、看護師、歯科医師、助産師、薬剤師など、18歳から60歳までのすべての医療関係女性は、10月1日から兵役登録が義務づけられる」としており、つまり深読みすればそれだけ軍人が負傷してダメージを受けているということかもしれません。
Women who have medical education must register for military service, says Ukraine /CNN

また兵士不足のため、ウクライナ安全保障局(SBU)は徴兵逃れや出国を手助けする組織を取り締まっていると報じられました。

こうした組織は兵役を逃れてウクライナから脱出する男性たちを支援し、700ドルから1,200ドルの手数料で「貨物船の航海士」であることを証明する書類を提供するという。

さらに別の組織は、7,000ドルから10,000ドルの手数料で兵役に就けないことを証明する診断書を発行していたとのこと。
Ukrainian draft-dodging scandal continues with new arrests as citizens attempt to flee service /REMIX

兵役を逃れるための書類や診断書の偽造は、ウクライナの役人への賄賂によって作成されたといい、ウクライナではこうした腐敗がはびこっていると報じています。
After thousands of Ukrainians fled mobilization, Poland signals it may send them back /REMIX

他にもポーランドでは、上のような手続きで徴兵を逃れたウクライナ男性が8万人入国しており、強制送還の可能性があるという。

戦争が長引くほどロシアは強くなっている

まあこうした報道から察するに、ウクライナ国民はもはや自分の国を守るモチベーションは低く、むしろ助かろうとして国外へ逃亡しているという見方ができるかもしれません。

それはすでにウクライナに勝ち目はないという諦めからきているのか。

退役した元米陸軍のダニエル・デイビス中佐が「1945」に書いた寄稿の中で、戦争が長引くほどロシアは強化されていると書いています。

2022年を通じてロシアは損失を続け、戦術的なミスを犯しており、その年の後半にハリコフとケルソンで2度の大きな戦場での敗北を喫したという。

しかし2023年春からロシア軍はそうした失敗と損失から教訓を学び、そんれに対応した結果、より強化されて進化したと述べています。
Imagining The Unimaginable: What Happens If Ukraine Can’t Beat Russia? /1945

ゼレンスキーは逆ギレか

それでもゼレンスキー大統領は和平交渉に向かおうとせず、「支援をしろ」と要求をします。

エコノミストのインタビューで、ゼレンスキー大統領は「私は準備しなければならないし、私のチームは長期戦に備えなければならない」と語りました。

そして西側諸国が支援を打ち切った場合についてこう述べている――

「ウクライナに協力しなければロシアに協力することになり、ロシアに協力しなければウクライナに協力することになる。そして、もしパートナーが我々を助けないなら、それはロシアが勝つのを助けるということだ。それだけだ」

そして「ウクライナを失えば、人々は(指導者たちを)許さないだろう」と述べ、暗に脅迫めいたことを示唆しました。

ゼレンスキー氏によれば、ウクライナ人は概して「行儀がよく」、自分たちを匿ってくれた人々に「とても感謝している」として、「彼らはその寛大さを忘れないだろう」と述べた。

しかし、ヨーロッパが「この人たちを窮地に追い込む」ようなことになれば、「それはヨーロッパにとって”いい話”ではない」と、逆ギレかのような言い方をしたのです。

まさかテロや暴動でも起こすというのか。

ウクライナ報道官はアメリカ人トランスジェンダー

大臣・副大臣の粛正もそうですが、ウクライナは何か歯車が狂い始めているのか――そんな中でまた一つ、アメリカ人トランスジェンダーを外国語報道官に任命したのです。


自分は女性であると主張するネバダ州の男性、サラ・アシュトン・チリロ氏は、2022年3月にウクライナに到着し、サンフランシスコのLGBTQポータルサイトで戦争について報道し、軍に従事したウクライナの同性愛者にインタビューを行ったという。そしてその年の秋、チリロ氏はウクライナ軍の野戦衛生兵として働き始めたとのこと。

しかしこの人物はウクライナ語をまったく話せないという。ロシアのメディアは、アメリカ人のトランスジェンダーがウクライナ軍の報道官に任命されたことを嘲笑しているとのこと。

しかしチリロ氏は、ウクライナ政府を批判する者は追い詰めてやるぞ、とSNSで脅迫している。

「来週、ロシアの悪魔の歯はさらに強く牙をむき、彼らの狂暴な口は制御不能の狂乱で泡を吹くだろう。このプーチンの操り人形は最初の一人にすぎない。ロシアの戦争犯罪宣伝者たちはすべて追いつめられ、正義が下されるだろう」

なんというサイコパス。

ロシアはNATOに伝えていた

そもそもこの不毛な戦争は誰が始めたのか。

先日ツイッターXにも投稿しましたが、戦前にロシアは「ウクライナのNATO加盟を拒否すれば、戦争を回避できる」とNATO側に伝えていたという。

これはNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長が認めました。

まあ以前から言われてきたことですが、この戦争は単にロシアがブチ切れたわけではない。ロシアを戦争に駆り立てたのはNATO側の挑発だということでしょう。これはロバート・ケネディ・ジュニア氏も言ってます。

いずれにしても多大な命と金を無駄に消費する戦争はいつ終わるのか。それとも第三次世界大戦に発展していくのか。

そしてその費用を払わされるのは将来の国民です。


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2023年4月1日
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