アイオワ州党員集会でトランプ圧勝、ラマスワミ候補は撤退――民主党のトランプ阻止の策略とは

U.S. Air Force photo/Tech. Sgt. Robert Cloys, Public domain, via Wikimedia Commons

アイオワ州共和党党員集会でトランプ勝利

個人的にいま世界経済フォーラムの年次総会が行われてるスイスのダボスでは、グローバリストのエリート達がトランプ勝利に発狂してるんじゃないかと思ってます。

さて1月15日に行われたアイオワ州の共和党党員集会でドナルド・トランプ氏が勝利し、大統領候補指名争いに順調なスタートを切りました。

集会が始まってからたった30分で、各メディアはトランプ氏の勝利を確信し、そのように報じました。実際に終わってみれば、トランプ氏は過半数の約51%を獲得しています。

2位に入ったのは現フロリダ州知事のロン・デサンティス氏で、最近追い上げていたニッキー・ヘイリー氏(元国連大使)は僅差の3位だった。

【アイオワ州共和党党員集会】

1.ドナルド・トランプ 51%
2.ロン・デサンティス 21%
3.ニッキー・ヘイリー 19%
4.ビベック・ラマスワミ 8%
(%の数字はメディアにより誤差あり)

トランプのコメント

歴史的にアイオワ州党員集会で、かつて12ポイント以上の差をつけて勝利した共和党議員はいないと言われており、その意味で2位にダブルスコア以上の差を付けたトランプ氏は圧勝だったと言えるでしょう。

トランプ氏は「共和党員であろうと民主党員であろうと、リベラル派であろうと保守派であろうと、今こそすべての人、わが国がひとつになる時だと信じている」と述べました。

そしてデサンティス氏とヘイリー氏について「一緒に楽しい時間を過ごしている。2人ともとてもよくやったと思う。」とコメントしました。

またラマスワミ氏については「彼はゼロからやってきて、ほぼ8パーセントの大台に乗せた。素晴らしい仕事だ。」と述べています。

ビベック・ラマスワミは撤退を表明

そのビベック・ラマスワミ氏ですが、党員集会後に大統領選出馬を断念しました。選挙運動を中断し、トランプ前大統領を支持することを表明しています。

この選挙キャンペーンはすべて真実を語るためのものだ。私たちは今夜、目標を達成することができなかった。我々はアメリカ第一主義の愛国者をホワイトハウスに必要としている。

国民は、自分たちが誰を望んでいるのか、声を大にして明確に語った。今夜、私は選挙戦を中断し、ドナルド・J・トランプ氏を支持し、彼が次期米大統領になるよう全力を尽くす。

私はこのチーム、この運動、そして私たちの国を非常に誇りに思う。

出馬前、ほぼ知名度がなかったラマスワミ氏は、弱冠38歳ながらその舌鋒の鋭さで、メキメキと頭角を現してきた。SNSで話題になったラマスワミ氏が左派メディアの記者を論破して黙らせる場面などは、独壇場だったと言っていい。

前ニュージャージー州知事クリス・クリスティ氏、サウスカロライナ州上院議員ティム・スコット氏、前副大統領マイク・ペンス氏など有名政治家が続々と退く中で、ここまで戦ってきたのは評価されるでしょう。

惜しむらくは、最初の頃に世界経済フォーラムとの関わりが話題になってしまったこと、またジョージ・ソロスの兄の財団の奨学金を受けていたことが判明してしまった。

今はこれらの団体との関わりはないと言われているが、もともと無名だっただけにちょっと躓いた感はあったかもしれない。

いずれにしてもインド系はどんどん出てきている。

民主党支持者がニッキー・ヘイリーに大口献金

おそらく民主党やエリート達は、なんとかトランプ氏だけは大統領にさせてはならないと思っているでしょう。

しかしジョー・バイデン氏の支持率は芳しくない。最近では黒人やヒスパニックの支持も徐々にトランプ氏に流れていると報じられています。

そんな中で、彼らがトランプ打倒策として考えたのは、共和党内の別の候補を応援することでした。

普段は民主党を支持する億万長者達が、ニッキー・ヘイリー氏に大金を献金していることが明らかになりました。

報じられているところによると、ヘイリー陣営が選挙に費やした額は、7200万ドル(約104億円)と、共和党候補の中で最も多いという。デサンティス陣営は6,000万ドル、トランプ陣営は5400万ドルです。

個人献金者の名前

ヘイリー氏の主要な献金団体はスタンド・フォー・アメリカ(SFA)というPAC(政治行動委員会)です。

このSFAに100万ドル以上献金しているのが、

  • ウクライナ系アメリカ人の億万長者ヤン・クーム氏(WhatsAppの共同設立者)
  • 富豪ドレイパー家のティム・ドレイパー氏
  • クローバー・ヘルス共同設立者兼執行会長であるビベック・ガリパリ氏
  • AQRキャピタル・マネジメントLLC代表クリフォード・アスネス氏の妻ローレル・アスネス氏
  • グラッドストーン財団の理事クリストファー・レッドリッチ・ジュニア氏
  • アドバンテッジ・キャピタル・パートナーズの社長スティーブン・スタル氏
  • RSIエクイティー・パートナーズの創設者兼会長ロナルド・サイモン氏

などです。

エプスタインとの関係がバレた大口献金者

上に書いた富豪以外にも、民主党の大口献金者であるLinkedInの共同創業者リード・ホフマン氏もヘイリー氏を支持し、SFAに25万ドルを献金しているという。

ホフマン氏は反トランプで有名で、ヘイリー氏の前はデサンティス氏にも献金していました。

またトランプ氏にレイプされたと民事裁判を起こしたE・ジーン・キャロル氏にも、密かに資金援助したという。

しかしホフマン氏は、児童性的人身売買の性犯罪者ジェフリー・エプスタインの所有する島リトル・セント・ジェームズ島や、マンハッタンのエプスタイン邸を訪れていたことがわかっています。

エプスタインとお友達なのがバレちゃった↓

一時的な党員変更

他にも、民主党員を一時的に共和党に登録変更させて、ニッキー・ヘイリー氏に投票する方法が考えられた。

エリート達は、誰でもいいからトランプの数字を下げさせようと、いろいろな戦術を考え出しているという。

ただしこの方法には欠点があって、1年に1回しか投票できないため、もしこれをやれば他では投票できなくなります。

アイオワ州では有効な身分証明が必要なため、二重投票はできないようです。

いずれにしても左派民主党はあの手この手を使って、なんとかトランプ氏を阻止しようと躍起になっています。

以前書きましたが、共和党のランド・ポール上院議員はニッキー・ヘイリー氏について「彼女はネオコンだ」と主張しています。軍産複合体と癒着しており、戦争推進派だと言っている。↓

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