機密文書問題で判事の姿勢が波紋
最近なんだかワクチン関係の衝撃情報が出すぎていて、これ最終的にどうなるんだろとか思ってますが。いずれにしても水瓶座時代っぽい事が起こってる。
さてドナルド・トランプ氏が起訴されている案件の中で、フロリダ州の機密文書持ち出し問題があります。
この件で特別検察官に任命されたジャック・スミス氏は、国防情報の故意の保持、文書または記録の不正な隠蔽、など37件の訴因でトランプ氏ほかを起訴しました。
3月14日に口頭弁論が行われ、トランプ氏が出席しました。
本件を担当するフロリダ州南部地区連邦地方裁判所のアイリーン・キャノン判事が、この口頭弁論で興味深い判断をしたことが話題になっています。もしかしたらトランプ大逆転もあるのか。
キャノン判事はトランプ氏側が主張している2件の却下申し立てを取り上げましたが、そのうち1件は却下したため、左派が喜んでおります。
もう1つは保留されましたが、キャノン判事の検察に対する懐疑的な姿勢が、この起訴自体に波紋を投げかけるものとなった。
BREAKING: Judge denies Trump's motion to dismiss charges in classified documents casehttps://t.co/Jn8hp9mbCw
— Fox News (@FoxNews) March 14, 2024
口頭弁論
まずキャノン判事は、スパイ活動法に関する「違憲の曖昧さ」を理由に本件の棄却を主張したトランプ側の申し立てを却下しました。
しかし、トランプ氏が大統領として文書を「個人的な」記録と宣言する権限があると主張する棄却申し立てについては、保留して裁定を下しませんでした。
トランプ弁護団は、1978年大統領記録法(PRA)は大統領の独断で「大統領記録」と「個人記録」を区別でき、国立公文書記録管理局(NARA)には大統領が返却を選択した記録の保管のみを課していると主張しました。
つまりトランプ氏が持ち出した文書は「個人的な記録」と指定していたため、持ち出すことができたという立場を取っているわけです。
これに対して検察側は、トランプ氏は個人的な記録を指定したことはなく、元大統領としてそのような権限もなく、仮にあったとしても訴追を免れることはできないと主張しています。
過去の大統領の機密文書の例
トランプ弁護団は、
- ビル・クリントン元大統領は、伝記作家と共有した軍事情報を含むテープ記録を保管していた。
- ロナルド・レーガン元大統領の日記には、機密情報が含まれていた。
などの例を挙げ、これらの記録はいずれも「個人的な文書」であり、どちらの大統領も司法省(DOJ)からの告発を受けなかったと主張した。
そして「トランプ大統領だけが他の大統領と違う扱いを受けている」と述べた。
また同じように機密文書を持ち出していながら、ロバート・ハー特別顧問から起訴されなかったバイデン大統領の例も引き合いに出したという。
バイデン大統領も機密文書を持ち出しており、彼のシンクタンクの事務所やデラウェア州の自宅ガレージなどに持ち帰っていた。
しかしロバート・ハー特別検察官は「おじいちゃんだし記憶が定かではないので有罪にするのは難しいから起訴しない」との温情判断を下していました。
なんというダブルスタンダード。
キャノン判事は検察に懐疑的
この日の口頭弁論でキャノン判事は、退任後に機密文書を保持したことで起訴された大統領が他にいるかどうか質問したという。
検察側は「いない」と答え、「ヒラリー・クリントンも、ジョー・バイデンも、マイク・ペンスも、刑事告発を免れている。そうでないのはトランプだけだ」と付け加えた。
また検察側はトランプ氏が退任した2021年1月20日に「犯罪を犯した」とし、そして「大統領のクリアランス(機密アクセス)は任期終了時に自動的に失効する」と主張した。
しかしこの主張は、元政府高官のクリアランスに関する長年の慣行とは矛盾しているようです。
キャノン判事は「このケースは、恣意的な強制執行が特徴的だ」と述べたという。
キャノン判事は2020年にトランプ大統領が任命しているので、他の裁判のような偏向した判断をする可能性は低いと思われます。
Cannon pressed both defense and Special Counsel to explain when the "crime" of willful retention of national defense information begins–she noted the date in Jack Smith's indictment as to when Trump first violated the Espionage Act.
January 20, 2021, the day he left office pic.twitter.com/BTiEo3WLce
— Julie Kelly 🇺🇸 (@julie_kelly2) March 14, 2024
トランプを取り巻く状況は変化している
けっきょくキャノン判事はこの件について保留しましたが、後でどのような裁定を下すのか注目です。
まさかの大逆転があるのか。
キャノン判事は先ごろ2件のアミカス・ブリーフ(準備書面)を認めており、その1つはジャック・スミス氏の特別弁護人任命は違法だと主張するものです。それによるとスミス氏は司法省に違法に任命されているため、起訴する権限はないとしています。
さらにこれとは別に、このケースでトランプ氏側は「大統領免責特権」を主張しており、それに関してもこのあと最高裁が審議する予定になっています。
まあ昨日の記事で書きましたが、ジョージア州におけるトランプ氏の起訴でも担当判事が6つの訴因を却下しており、これまで四面楚歌だったトランプ氏を取り巻く状況が徐々に変化しているのを感じます。
とはいえ司法省はトランプ氏に対してダブルスタンダードしまくってなんとか大統領再選を阻もうとしているのは相変わらずなので、この戦いは続くでしょう。
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