トランプ邸押収文書の審査役「スペシャルマスター」にレイモンド・ディアリー判事が任命、今後はどうなる?

スペシャルマスターにレイモンド・ディアリー判事

FBIによるトランプ邸マー・ア・ラゴ家宅捜索で、トランプ氏側が要求していた押収文書の審査をする”スペシャルマスター”にレイモンド・ディアリー判事が選ばれました。

今回の家宅捜索でトランプ邸から1万1000件以上の文書が押収されましたが、その中にはトランプ側が機密解除されたと主張している文書や機密文書に関係のないパスポートなどが押収されたとされ、またメラニア夫人のワードローブや、まだ16才の息子バロン君の部屋まで荒らされたと言われており、FBIの捜索が法的権限を超えているとの批判がありました。

これに対してトランプ側は、押収された文書を中立的な立場で審査するスペシャルマスターの任命を要求していましたが、司法省側は拒否していました。

探られたくないものでもあったんですかね?合法に捜索したなら堂々としていればいいだけですし、捜索の根拠になった宣誓供述書も黒塗りだらけで公開したのは何を隠したいんでしょう。

いずれにせよフロリダ州南部地区のアイリーン・キャノン判事はトランプ側の要求を認め、スペシャルマスターを任命しています。ちなみにキャノン判事はトランプ大統領によって指名された連邦判事です。

またキャノン判事は、マスターが審査を終えるまでの間、司法省の文書調査のストップを命じました。司法省はこれに不服を申し立てています。

レイモンド・ディアリー判事について

スペシャルマスターの候補は司法省・トランプ側がそれぞれ2人を推薦していましたが、米現地9月15日にトランプ側が推挙したディアリー判事に決定しました。

任命にあたり、どちらサイドも自分らに有利になるような候補を擁立したと思われますが、その中でもディアリー判事は司法省側も承認しており、その点で最も妥当な人材だったかもしれません。

ディアリー判事は1986年にロナルド・レーガン元大統領によって任命された元ニューヨーク東部地区連邦検事で、2007~2011年まで同裁判所の主任判事として活躍しました。

またジョン・ロバーツ最高裁判所長官から任命され、2012~2019年までFISA裁判所(外国情報監視裁判所)の判事を務めました。

トランプ側が推挙したことで、イデオロギー的にトランプ氏に傾いているかと言えば実はそうでもなく、ロシアゲート疑惑の際は、トランプ氏の元側近だったカーター・ペイジ氏がロシアとつながっているのではないかと疑いをかけられ、ペイジ氏を監視する令状を承認しています。

そのような過去があったにもかかわらず、トランプ陣営からは高く評価されていたと言われています。

ちなみにスペシャルマスターの審査費用は、トランプ側が全額支払うよう命じられました。

今後の流れ

今後ですが、キャノン判事は11月30日までに審査を終えるよう期限を設定しました。しかし司法省は10月17日までに終えるよう求めています。

というのも中間選挙が11月8日に行われるため、バイデン政権の司法省はそれまでにトランプ氏の息のかかった共和党候補の勢いをなんとかして抑えたいはずで、そのため中間選挙前に審査を終えるよう要求しているのです。

現在の流れからすると、中間選挙で下院は共和党が過半数を獲得すると予想されており、もしそうなると民主党は法案を通すことができなくなります。

ただ選挙のためにムリヤリ強制家宅捜索をしたとしたら、国の司法機関としてどうなんでしょうね。日本でもレ○プ事件がオトモダチ案件により逮捕が止められた、なんてことがありました。そのストップをかけた長官はABさんが死んだとたん、辞任を発表しましたが。

いずれにしても司法省はこの期限設定を不服として巡回区控訴裁判所に控訴する意向を示しており、最終的に最高裁に持ち込まれる可能性もあります。

なんとしても起訴に持っていきたい司法省

いずれにしてもスペシャルマスターが決まったことで、審査の結果待ちになったという感じです。ただディアリー判事のホロスコープに若干気になる部分もありますが。

残る問題としては、審査期限について司法省側の主張が通るかどうかになります。司法省としては中間選挙前にトランプ氏の容疑を確立し、起訴する方向に持っていきたいんでしょうね。

そしてあわよくば2024年大統領選挙で、トランプ氏出馬の目をここで潰しておきたいはずです。民主党内にそれに対抗できる人材が今のところ見当たらない感じですので。

また、中間選挙で共和党が過半数を獲得したら司法省を追及する、と共和党のケビン・マッカーシー下院リーダーが宣言していましたので、司法省としては何が何でも引けないはずです。

ホロスコープ的にはまだ言いがかりをつけられる状態が継続しているため、トランプ氏にとってなかなか厳しい状態が続く事が予想されますが。