ロックバンドLinkin Park(リンキン・パーク)のボーカル、チェスター・ベニントン氏が、7/20にロサンゼルスの自宅で自殺した。41才のベニントン氏は首を吊って亡くなったという。
奇しくもこの日は、ベニントン氏の親友であるサウンドガーデンのボーカル、クリス・コーネル氏の誕生日だった。コーネル氏は今年5月17日に、ツアー先のデトロイトのホテルで同じく首を吊って自殺している。
ベニントン氏とコーネル氏
ベニントン氏の自殺には、コーネル氏の自殺が関わっていると言われる。wikiを見ると、ベニントン氏はコーネル氏の息子の代父(洗礼式の立会人)も務めるほど親密な関係だった。
そして二人とも、ドラッグ依存を経験しているという共通点もある。いずれにせよベニントン氏は、親密な友人の自殺にかなりショックを受けていたようだ。
コーネル氏とベニントン氏は、わりと似たような境遇かもしれない。二人とも恵まれない少年時代を過ごし、10代の頃からドラッグやアルコールに溺れていった。
コーネル氏が自殺した時、ベニントン氏はツイッターに以下の追悼文をアップしている。
With all of my love @chriscornell. pic.twitter.com/NFz0dnxfp8
— Chester Bennington (@ChesterBe) 2017年5月18日
クリス・コーネル氏のホロスコープ
コーネル氏は残念ながら生まれ時間がわからなかったが、それでもホロスコープには少年時代の葛藤が感じられるものだ。このホロスコープからすると、おそらく精神を病みがちだったろう。さらに10代で薬物パニックを起こした頃や、ドラッグ依存に陥った頃のトランジットは厳しいものがあった。
しかもこの図なら、射手座冥王星時代は苦しかったのではないか、と思いwikiを見たところ、やはりその時代はサウンドガーデンを解散していたようだ(その後山羊座冥王星になり再結成)。
チェスター・ベニントン氏のホロスコープ
ベニントン氏のホロスコープについても同じようなことが言える。彼は5ハウスに太陽があり牡羊座0度のいわゆる「アザラシ」の度数だ。この太陽は自己を演出するためにチャレンジしたいが、自信がなく迷いがある。それを安定させるのは9ハウスの蟹座の土星で、つまり集団=バンドだっただろう。おかげでリンキン・パークで大きな成功を納めた。
そうして社会的には成功を収めたかもしれないが、このホロスコープにも神経不安があったと思う。結果アルコールやドラッグに救いを求め、溺れていったとしても何ら不思議ではない。彼の若年時代を通じて、事ある毎にそうした不安感や不安定さが襲っていたはずだ。
彼は水星の年齢の時、男友達から性的虐待を受けており、その時に自信を喪失してしまったと自ら告白している。その結果ドラッグに手を出し溺れていった。それは一般的な考えからすると、相手に問題があると思われがちだ。しかし占星術的観点から言うと、自らのホロスコープのエネルギーがそうしたネガティブなものを引きつけてしまう。彼の場合もそうだった。
感受性は時に危険
よく、大成功しているのになぜ薬物などに溺れるのか、という意見がある。なるほど地球的・物質的価値観に支配されると、社会的・物質的成功=心の満足という価値観になる。
しかしそうした価値観からは彼らの苦しみは理解できない。特にアーティストのような才能を引き出す元になる感受性というのは、心の「揺れ」からくる。揺れがあるからこそ、作品を生み出すことができる。そしてそれは多くの人の心を揺らす。
一方で揺れは、時に危険性をはらむ。それは今までどれだけの才能あるアーティストが自らの命を絶ったか、ということを考えれば理解できるだろう。
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