台風14合の名前は「ヤギ」だそうです。なんか弱そうだけど。
さて2018年8月8日、翁長雄志・沖縄県知事が死去した。
今年4月に検査で膵臓癌が発覚し切除手術、公務を続けながら闘病してきたが、8月7日になって病状が急変し、意識混濁状態になったと発表された1時間半後に亡くなった。知事就任以来、米軍普天間飛行場の辺野古移設に最後まで抵抗してきたが、ついにその火は燃え尽きた。
移設賛成から転じて反対に
翁長氏は那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て県知事になった。知事になる以前は自民党に所属し、むしろ率先して辺野古移設に賛成していたという。ところが2014年6月に知事選出馬の頃には、それまでの姿勢から一転して移設反対派に転じていた。
この変わり身に関して「金目的」とか「中国に買収された」などのネガティブな情報が飛び交っていたが、確たる証拠もなく、また拡散していたのが右派の人たちだったということもあり、ほとんど工作と言われている。なにより、主要メディアがその論にほぼ同調していなかった。
そんな折、2009年9月に民主党鳩山由紀夫政権が樹立、と同時に自民党は野党に陥った。鳩山氏は基地移転問題に関して「最低でも県外」と発言したのが(その後覆したが笑)、この問題が社会的に注目される大きな転機になった。
人生節目のサターンリターン
ちょうどこの頃、翁長氏は人生二度目のサターンリターンを迎えており、そのほかにも当時のトランジット状態を見ると、自身の価値観の変節があってもおかしくないと思わせる。
なぜなら翁長氏の土星は、乙女座24度の「掲げられた半旗」の度数だからだ。この度数の性質は「終わり」を意識する。直前の乙女座23度「メリーさん」の度数において自己をなくして従順な人をやったあと、その反作用で24度はキレイに後始末をつけて終わらなければならない、と意識する度数なのだ。
これまで所属する組織の論理や立場上の建前などに乗ってきた姿勢が、鳩山政権が樹立した途端、ちょうど二度目のサターンリターンで乙女座24度が本来の自分を覚醒させた、つまり「辺野古移設の中止」というのが、2006年にすでに胃癌を患っていた翁長氏にとっての、人生最後の大仕事・締めくくりを感じさせたかもしれない。
トランスサタニアンの起こす既存ぶち壊し
またそれが単なるこじつけと言い切れないと思うのは、このサターンリターン当時、トランジットの天王星がちょうど反対側、つまり魚座後半にあったからだ。
天王星はいうまでもなく土星の外側にあり、土星の固められた壁のようなものをブチ壊す力がある。翁長氏の土星は乙女座なので防衛本能がエグい。それまで閉じられていた乙女座の壁を、魚座の天王星がこじ開けた、と読める。
天王星は既存からの独立であり、魚座は奉仕=つまり自我を捨て去り魂の最後の行き着く先だ。つまりこの時のサターンリターンは、普通のそれとは違う、翁長氏にとって意味の大きなものだったと思う。
また同時期、翁長氏の太陽に対してトランジットの冥王星が90度になりつつあった。いわゆる太陽・冥王星スクエアというやつで、これはそれまで歩んできた道の途中崩壊を意味する。翁長氏の太陽はもともと蟹座の天王星とは90度だったので、トランジットの冥王星が絡んでハードアスペクトになり、真の「ちゃぶ台返し」が起こることになる。
土星のパランが示す翁長氏の晩年期
翁長氏の土星は恒星とのパランが多い。
- コップ座アルケス
- 蠍座アキュメン
- はと座ファクト
- おおいぬ座ムルジム
- 射手座ファシーズ
- ペルセウス座ミルファク
- 蠍座アキュレウス
- オリオン座ベテルギウス
これらの意味をひとつひとつ見ていくと、批判や困難に晒され、しかし信念に基づいて立ち向かい、批判から学び、リーダーとなるというのが読み取れる。
まさに翁長氏が晩年、つまり土星の年令になってから歩いてきた道そのものだ。
ご冥福をお祈りしたい。
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