R&B大御所R・ケリーが少女を洗脳SEXカルト教祖？――米番組が告発

純烈の友井雄亮氏は「しんどい結果になるかも」と書いたんだけど、予想通りというか、やはり芸能界引退という結末になってしまった。あのホロスコープじゃしょうがないか。新たな道で頑張ってほしい。
さて今アメリカでも、エンタメ界を揺るがす一大スキャンダルが勃発しているのをご存知か。R&B/HIP-HOPアーティストのR・ケリーに関してだ。

「セックスカルト教祖」疑惑

R・ケリーは1998年リリースのアルバム『R.』が800万枚以上を売り上げた。プロデュースもこなし、マイケル・ジャクソンの「You Are Not Alone」や、ビヨンセの夫ジェイ・Zとのコラボアルバム「The Best of Both Worlds」も話題になった。レディー・ガガやジャスティン・ビーバーとの共演もあり、文字通り音楽界の重鎮だ。

ところが以前からR・ケリーは、未成年に対する性的暴行や、若い女性たちを軟禁し洗脳状態にして弄ぶという「セックスカルト教祖」だという疑惑が取り沙汰されていた。

R・ケリーは1990年代から、複数の未成年女性から暴行容疑で訴えられてきたが、本人は一貫して否定し、無罪や示談で処理されてきたという。

それが、ここのところの「＃MeToo」運動以降、あらためてR・ケリーに注目が集まり、徐々に風当たりも強くなっていったという。昨年あたりからハッシュタグ「#MuteKelly」という排除運動が広まっていき、音楽ストリーミングサービスからもR・ケリーの楽曲が排除されるなどの動きが広がっていった。

一方で、そもそも音楽シーンで実績のある大御所だけに、これまでコメントを避けるアーティストや関係者も多かったようだ。

ドキュメンタリー番組が告発

発端は2017年7月にBuzzFeedが、R・ケリーに関して告発をしたことだった。それによるとケリーは、家に若い女性を住まわせて洗脳状態にし、完全に支配していたという。彼は女性たちを「Baby」と呼び、女性たちには「Daddy」と呼ばせ、携帯電話も没収し家族と連絡がつかなくしていたという。
【参照】Parents Told Police Their Daughter Is Being Held Against Her Will In R. Kelly’s “Cult”/BuzzFeed

そして今年2019年明け、米ケーブルテレビ局がR・ケリーを題材にしたドキュメンタリー番組『Surviving R.Kelly』が3夜連続（全6話）を放映し、大きな反響を呼んでいるらしい。

この番組は、R・ケリーに暴行を受けた被害者や家族たち、元妻、元カノ、かつてのスタッフ、ケリーの身内、そしてアーティストたちなどの証言を集め、ケリーの疑惑を告発するものだという。

放映後、それまで沈黙を続けていたレディー・ガガがついにコメントを出し、R・ケリーとのコラボ曲「Do What U Want」をストリーミングサービスやMVから削除した。

またこの番組後、米検察局が捜査に乗り出したという話もある。

15才のアリーヤと結婚

R・ケリーは27才の時に、当時15才だった歌手アリーヤと結婚したという。未成年なので18才と偽って届けを出したが、後にアリーヤの両親によって婚姻は無効になっている。

アリーヤは9才ごろから芸能活動をし、R・ケリーのプロデュースによるデビューアルバム『Age Ain’t Nothing But a Number』は全米で300万枚を売り上げ、後にリリースしたアルバムも軒並みミリオンを突破している。後に映画『ロミオ・マスト・ダイ』でジェット・リーと共演し女優としても活躍をしていたが、2001年8月25日に乗っていた飛行機が墜落し22才の若さで死亡した。