やはりサイン盗みはあった
野球ファンにとっては非常に残念な話だが。
サイン盗み疑惑のあったヒューストン・アストロズだが、調査の結果、メジャーリーグ機構から処分が下った。
アストロズのサイン盗み疑惑 GM&監督に厳罰。1年間出場停止。それを受け球団が両者の解任を発表 https://t.co/tjxKL23s6x #野球 #baseball
— スポーツ報知 (@SportsHochi) January 13, 2020
処分内容
- A.J.ヒンチ監督→1年間活動停止
- ジェフ・ルーノウGM→1年間活動停止
- アストロズ→2020、21年のドラフト1巡目2巡目の指名権剥奪、罰金500万ドル(約5億5千万円)
- ジム・クレイン(球団オーナー)→知らなかったとして処分なし
- 当時在籍していた選手→処分なし
以上がMLB機構からの処分。
さらに、これを受けてジム・クレインオーナーはヒンチ監督とルーノウGMを解雇した。
ヒューストン・アストロズ
2011年 56勝106敗
2012年 55勝107敗
2013年 51勝111敗
2014年 70勝91敗
2015年 86勝76敗
2016年 84勝78敗
2017年 101勝61敗 ※ワールドチャンピオン(ここから疑惑)
2018年 103勝59敗
2019年 107勝55敗
2011年より3年連続年間100敗以上。2017年より3年連続年間100勝以上。絵に書いたようなチーム再建成功の構図。
実際、ここ数年のアストロズの強さはハンパじゃなかった。
アストロズの復活はルーノウGMのチーム改革の成果と思われていたが、称賛の声が多い一方で、FAで加入したピッチャーの平均急速がアップしたりと、なにかと謎が多いチームでもあった。
発表された処分では、2017年ワールドチャンピオンのタイトルは剥奪されないようだが、個人的にはアスタリスク(*)くらいは付けてもよかった気もする。
高解像度カメラでサイン盗み
この疑惑は、2017年にアストロズに所属していたマイク・フィアーズ投手らがスポーツメディア「ジ・アスレチック」に告発したことから発覚、MLBコミッショナーが調査していた。
球場のセンターに設置された高解像度カメラで相手キャッチャーのサインを撮影し、ベンチ裏に設置されたモニターに転送、ゴミ箱を叩くなどして選手に球種を伝えていた疑い。
証拠映像
試合後はさっさと片付け
What we were told: Astros set up a monitor between dugout and clubhouse to watch a camera feed & relay signs
What we know: they had a monitor in that spot, that they broke down and took away as soon as games ended. A banging sound paterns perfectly with off-speed pitches. pic.twitter.com/ssXd85ezQ4
— Jomboy (@Jomboy_) November 17, 2019
ジェフ・ルーノウGM
この処分で、ケン・ローゼンタール記者がルーノウGMの声明を伝えている。
Statement from Luhnow pic.twitter.com/RO8m8Rd7Pw
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) January 13, 2020
「私は欺いていません。32年間のキャリアにおいて、近くで働いたことのある人は私の誠実さを保証してくれます。ルール違反があったことを把握していませんでした。コミッショナーの声明にあったように、私はこのルール違反を指示していませんし、携わっていません。サイン盗みは編成部門によって計画、指示されたものではありません。ごみ箱を叩くことは選手によって行われ、ビデオによるサイン解読はベンチコーチと働いていた下級従業員によって行われたものです。このようなルール違反について知らされなかったことを大変残念に思っています。そうであれば止めていました」
ジェフ・ルーノウ氏は2011年末からアストロズのGMに就任、チームの改革に着手した。すでに書いたように2017年以降のアストロズの強さは、ルーノウGMの手腕によると言われており、カリスマGM的な評価だったわけだが。
ただチーム編成の全権を握るGMが、部下のせいにして責任逃れはどうなのかなと。
ルーノウGMは以前も取り上げたけど、ホロスコープからすると、残念ながら自己弁護しても現状はなかなか厳しそうだ。これで、さらに株を下げて信用を失うってことにならなければいいが。
ジム・クレイン球団オーナー
アストロズオーナーのジム・クレイン氏は実業家で、クレーンキャピタルグループの会長兼最高経営責任者。2011年11月にヒューストン・アストロズを買収し、その年ワールドチャンピオンになっていたセントルイス・カージナルスから、ルーノウ氏を引き抜いた。
ジム・クレイン氏のホロスコープもかなり厳しかった。
アレックス・コーラ氏(ボストン・レッドソックス監督)
次にターゲットになりそうなのが現レッドソックス監督のコーラ氏。
いまボストン・レッドソックスもサイン盗み疑惑が疑われていて、MLB機構はアストロズの次にレッドソックスの調査に動くといわれている。
またアストロズ疑惑の2017年シーズンに、コーラ氏はアストロズのベンチコーチを務めており、関与していたのではないかという疑いの目がある。上で挙げたルーノウGMの声明に「ベンチコーチと働いていた下級従業員によって行われたものです」とあるが、このベンチコーチがアレックス・コーラ氏のことだろう。
コーラ氏はアストロズ退団後、2018年シーズンからボストン・レッドソックスの監督に就任、その年にレッドソックスはワールドチャンピオンになっている。
見たところコーラ氏のホロスコープもかなりひどいが、調査の結果はどうなるか。
いまのところニューヨークはベルトラン氏のメッツ監督就任の歓迎ムードだが、それに水を差さなければいいが。
土星冥王星の疑惑はどんどん波及する。
それはその意味を知ればわかること。
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