Facebookに2人目の内部告発者が登場も、保守系メディアが沈黙の不思議とは?

Facebookに2人目の内部告発者

先ごろ関東地方も揺れましたが、ちょっと地震が不気味です。11日にアラスカ沖でM6.9が起きて、昨日もギリシャのクレタ島近くでM6.3が起きました。各地のプレートに波及しなければいいですけど。

それとは別に、10月中盤は何かあると大ごとになりそうです。国内でもすでにボヤというか兆候が出始めてますが。

さて表題の件、Facebookに2人目の内部告発者が現れました。ソフィー・チャン(Sophie Zhang)という人物です。

チャン氏について取り上げる前にまず、以前から書いているように時代はすでに「リークの時代」が来ています。日本政府も、内部通報者への嫌がらせを保護する規定作りに着手したと報じられています。

これが実現すれば、これまで報復が怖くてリークできなかった人たちが立ち上がる時代が来るのかもしれません。

まさに予想した通りの流れです。

すでに法的機関に文書提出済み

2人目と書きましたが、正確にはチャン氏は2020年にすでに内部告発をしていました。最近Facebookの告発をしたフランシス・ホーゲン氏の出現により、ふたたび脚光を浴びています。

ただ下の方で書きますが、チャン氏には若干懸念材料もあります。

Facebookで2年半ほど勤務したチャン氏ですが、Facebook社内では「下っ端のデータサイエンティストだった」と言っており、それほど地位が高くない技術者だったようです。

2020年8月にパフォーマンスを理由に解雇されています。解雇された後、メモを公開してFacebookを批判していました。

メモはBuzzFeedが一部紹介しています。

チャン氏は6万4,000ドルの退職金を断り、免責同意書へのサインを拒んだといいます。

現在すでに刑事事件として法的機関に文書を提出していると述べており、また議会で証言する意思があるとCNNに語っています。

Facebookは世界中の権威主義政権が操作

メモの中でチャン氏は、”Facebookは世界中の権威主義政権に操作させている”との考えを示しています。

チャン氏はパスワードをかけたWebサイトを立ち上げ、一連の告発メモを掲載しました。そしてパスワードをFacebookの従業員に配布したのです。

これに対してFacebook社はホスティングサービスに連絡し、彼女のWebサイトを強制的にオフラインにしました。まさにキャンセルカルチャーです。

日本でも最近ツイッターで、反自民政権の人たちを批判するアカウントが法人によるものだったことが発覚し、その会社の取引先の中に自民党があったことが物議になっています。

そういえば以前、「何ワード何円」で某政権を持ち上げる投稿を募集している広告がありました。もしこうしたものが、権威主義政権による世論操作だとしたらどうなんでしょう。
個人的には実に山羊座っぽい事象だと思っております。

それもそうですが、仮にその会社がそれで収入を得ているなら、どこからどんなお金が出ているのか疑問です。
まさか税○ではないでしょうけど・・・?

ネット偽装工作を発見

話の流れとしては、チャン氏がFacebookに入社して半年過ぎた頃、ホンジュラスのファン・オルランド・ヘルナンデス大統領が大量の「偽装いいね!」を集めていることに気付いたといいます。

50万以上のユーザーから「いいね!」が付いていましたが、そのうち78%以上が実在の人物ではなかったことがわかったとのことです。しかも一人の人物が何百ものアカウントを操っていたと。

彼女は会社に報告しましたが、誰も責任をとろうとしなかったといいます。これに焦りと不満を感じ、社内コミュニケーションの中でぶちまけました。そこでようやくホンジュラスに関与したいくつかのアカウントと投稿が削除されたようです。

その後もチャン氏はアルバニア、アゼルバイジャン、メキシコ、アルゼンチン、イタリア、フィリピン、アフガニスタン・・・など多数の疑わしいネットワークを見つけたといいます。

しかしチャン氏がこうした事例を見つけて対処しても後からまた復活し、ホンジュラスの件なども再構築されてしまったようです。

チャン氏は退社するに当たり、後任にメモを残しました。そこにはボリビアで200件、エクアドルで100件、ブラジルで500件、ウクライナで1,700件、インドで4,000件、メキシコで10,000件以上の不審なアカウントが政治家を持ち上げていることがわかったと記されていました。

ホンジュラスでも130ほどのユーザーが復活していたようです。

Facebookは見て見ぬふりをしている

「残念ながらFacebookはこうした権威主義的な弾圧に無抵抗で加担してしまった」「事実上見て見ぬふりをしている」とチャン氏は主張しています。

もともとチャン氏にとってこの業務は本来の役割ではなく、仕事の合間を見つけて上司の許可を得てやっていたと述べています。最初は会社側も協力的だったものの、次第に我慢が出来なくなっていたようだと言いました。

チャン氏が2020年8月に確かな証拠を見つけ、全容を解明する準備をしていた矢先に解雇されてしまいました。

それでも2020年大統領選挙が近づいていたため、無給で会社に残ってボランティアで働くことを申し出ましたが、それは実現しなかったようです。

Facebookの反応

Facebookは以下のように声明しています。

我々は、プラットフォーム上での不正行為を一掃するための優先事項と努力について、チャン氏の説には基本的に同意しません。

こうした不正に対する取り締まりの一環として、我々にはこの業務に特化した専門のチームがあり、すでに150以上の偽のネットワークを削除しています。

そのうちの半分はラテンアメリカ、中東、北アフリカ、アジア太平洋地域で運営されている国内ネットワークです。

チャン氏についてわからないこと

先のFacebook告発者のフランシス・ホーゲン氏のバックボーンに、極左とのズブズブな関係など、胡散臭さがあることは以前紹介しました。さらに最近になって、ホーゲン氏のプライベートアカウントがマルクス主義に触れたりしていることが明らかになっています。

そのホーゲン氏の告発に、チャン氏は勇気づけられたといっています。しかしチャン氏の信憑性についてはまだなんとも言えません。

今のところ、保守系メディアはあまりチャン氏について触れていないようです。

保守系のナショナルファイルは、チャン氏の両親は中国からミシガン州に移った移民であり、彼女自身はトランスジェンダーであることを報じています。

○国とかトランスジェンダーとかミシガン州とか、気になるワードがお子様ランチ状態です。

最後に

日本ではまだあまり感じないかもしれませんが、世界では社会主義がコツコツと音を立てて忍び寄ってきている気がします。

これからの世の中、どうなっていくのでしょう。

ではこの辺で失礼します。

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