バー元司法長官、自著の中でエプスタインの死について「映像で確認した」として他殺を否定

フロリダ州, パブリック・ドメイン, ウィキメディア・コモンズ経由で

バー元司法長官がエプスタインの死について語る

ウィリアム(ビル)・バー元司法長官が回顧録『One Damn Thing After Another』を記し、その中で性犯罪者ジェフリー・エプスタインの拘置所内での死について記しているようです。

エプスタインは2019年7月6日にパリから帰国の際、未成年性的人身売買の容疑でニュージャージー州のテターボロ空港で逮捕されました。

マンハッタンにあるメトロポリタン矯正センターに拘留中、8月10日の朝に監房内でベッドシーツを首に巻いて心停止の状態で発見されました。看守が蘇生措置を行った後、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。

それより約半月前の7月23日にも、監房内で意識不明の状態で見つかっており、首の周りに絞められた痕がありましたが、エプスタインは何も覚えてないと言っています。

遺族の検視では他殺の可能性が示された

エプスタインの死は検死の結果、自殺と判断されましたが疑問の目が向けられています。

一度目の意識不明のあと、自殺防止の監視下に置かれましたが、なぜか解かれているのです。その理由もよくわかっていないかと。

エプスタインの遺族が、独自に法医学者マイケル・バーデン医師を雇って検死させたところ、舌骨や甲状軟骨など多数の骨折がみつかり「自殺では極めてまれ」だとして、絞殺されたことを示す証拠だと主張しました。

エプスタインは「自殺する気はない」と言っていた

また以前ニューヨークタイムズが、エプスタインに関する連邦刑務所局の記録を入手しています。

ニューヨークタイムズはそれまで何度も情報公開請求をしましたが、そのたびに刑務所局が拒否したため、提訴に踏み切りようやく入手したのです。

その文書によると、エプスタインは収監中に何度も「自殺する気はない」「自分自身でそんなことはしない」と語っており、保釈されることを信じていたことがわかりました。

エプスタインは「自殺する気はない」と繰り返し語っていた――NYタイムズが刑務所記録を入手

2021年11月25日

この夜看守は見回りを怠っていたことがわかっている

またエプスタインが死亡したときの担当看守2名が、警備記録を捏造したことも明らかになっています。

看守だったマイケル・トーマス氏とトバ・ノエル氏は、司法取引の一環として記録の改ざんを認める代わりに、禁固刑を逃れています。

2名はネットショッピングなどをしていて、30分ごとに義務づけられている巡回見回りを怠っていました。

エプスタイン死亡時の看守、司法取引で警備記録の捏造を認める――実際は寝ていた

2021年5月22日

バー元司法長官「映像を確認した」

バー元司法長官は著書の中で、不正行為の証拠はなかったと述べているようです。

「私は個人的に(監視)映像を確認した。」「8月9日の夜7時49分にエプスタインが独房に入れられてから、翌朝6時30分に発見されるまでの間、誰も彼の室に入らなかったことが決定的に示されていた。」

今頃になって・・・

ただエプスタインが死亡した夜、監視カメラは故障していたと言われていました。

それが何らかの形で映像が残っていたのか、あるいは最新技術で復元されたのか、そもそもカメラが壊れていたというのがウソだったのか、その辺はよくわかりません。

もし映像があるのであれば、今からでも公開されることを期待したいですが。

個人的には今頃になって本で書くというのが釈然としませんね。当時あれだけ騒がれていたので、なぜその時に明かされなかったのか。後で本で書いたら儲かるとでも思ったのでしょうか。

いずれにしても疑問は残ります。