ファウチ博士、コロナの武漢研究所漏洩説に反論する論文を作るよう指示していた証拠、議会でリーク

ファウチ博士、漏洩説を反証するよう指示していた

アンソニー・ファウチ博士が、コロナウィルスが武漢ウィルス研究所から漏洩したとする説を反証するよう、科学者達に促していた事を裏付ける証拠が議会で出ました。

現地3月5日に下院議員による特別小委員会で、元NIAID(国立アレルギー感染症研究所)所長だったファウチ博士が、研究室漏洩説を否定するために「Proximal Origins(近位起源)」を主張する説を作成するよう促したとするメモが提出されました。

近位とは文字通り近いところという意味で、つまり遺伝子的に近いところから自然に進化したという感じですかね、わからんけど。

いずれにせよ、この近位起源説「The proximal origin of SARS-CoV-2」はスクリップス研究所のウイルス学者クリスティアン・アンダーセン博士らによって起草され、2020年3月にネイチャー誌に掲載されています。

議会で提示されたメモ

新たに提示された証拠メモによると、

2020年2月1日、アンソニー・ファウチ博士、フランシス・コリンズ博士(元NIH所長)、その他少なくとも11人の科学者が、COVID-19について話し合うために電話会議を開いた。

この電話会議でファウチとコリンズは、COVID-19が中国の武漢の研究所から流出した可能性があり、さらに、意図的に遺伝子操作された可能性があることを初めて警告された

と書かれているという。

その3日後の2月4日に、電話会議に参加した4人が「SARS-CoV-2の近接起源」(Proximal Origin)と題する論文を執筆し、ファウチとコリンズに草稿を送っています。これはネイチャー誌に掲載される前に、編集と承認のためにファウチ博士に送られていたとのこと。

またメモによると、「アンダーセン博士は実際にはセンザンコウのデータに説得力を感じなかった」が、ファウチやコリンズらから促されて「Proximal Origins」を執筆したという。

さらにこの論文に関与していたジェレミー・ファラー博士の名前がクレジットされなかった事も示唆されているようです。

効果を発揮しなかった

しかし「Proximal Origins」論文は、それほど効果を発揮しませんでした。

この約2ヶ月後の2020年4月16日に、コリンズ所長がファウチ博士宛にメールを送っており、それによると、近位起源説が研究所漏洩説を覆すことができなかった事に失望しています。

そしてコリンズ所長は、研究所漏洩説を鎮圧するためにNIH(米国立衛生研究所)として何か出来る事はないか?とファウチ博士に尋ねています。

その後ファウチ博士はホワイトハウスで、「Proximal Origins」を主張しました。

オハイオ州選出のブラッド・ウェンストラップ議員が委員長を務める委員会は、「アンソニー・ファウチ博士が、クリスティアン・アンダーセン博士にProximal Originを書くように促し、その目的はあらゆる研究所漏洩説の反証だったと示唆している」としています。

ファウチメールでも明らかになっている

この問題は以前情報公開されたファウチメールからも発覚しています。

アンダーセン博士はコロナウィルスが出てきてすぐの2020年1月31日にファウチ博士にメールを送り、ウィルスが人の手によって作られた可能性があることを訴えています。

アンダーセン博士「ウィルスに異常な特徴があり、いくつかの特徴が(潜在的に)操作されているかを確認する必要がある」↓

『メール爆弾』ファウチ博士、ウィルスが操作された可能性を知っていたメールが発覚

2021年6月3日

ところがこの後、上に書いたようにファウチ博士を交えた電話会議が行われ、その直後からアンダーセン博士は手の平を返して近位起源説を発表したのです。

さらにその後、アンダーセン博士には188万ドルの助成金が支給されており、さらに5,000件以上のツイートを削除しました。

クリスティアン・アンダーセン博士、ツイッターアカウントが停止――まさか証拠隠滅?

2021年6月7日

ま、そういうことです。

特に真新しい情報って感じでもないですが、議会の委員会で出たというのがポイントでしょうね。

それよりも期待されるのはファウチ博士のツイッターファイルですが・・・。


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