タッカー・カールソン解雇で、視聴者はFOXをボイコット

FOX退社後、初めて公の場に

FOXニュースを追い出されたタッカー・カールソン氏が、解雇後初めて公の場に姿を見せ、沈黙を破りました。

カールソン氏は4月21日の放送終了後、突然解雇を言い渡されたと言われています。事実上視聴率ナンバー1のニュースキャスターが、ゴミのように捨てられた瞬間です。

カールソン氏は現地4月26日、自身のツイッターアカウントで動画のメッセージを発表しました。この動画は公開して1時間ほどで500万回以上再生され、現時点で1000万回を超えています。

「数日間、騒音の外に出てみて最初に気づくことのひとつは、この国には本当にいい人がたくさんいること、まともな人、何が真実かを本当に気にする人がいることだ。そして、陽気な人たちもたくさんいる。今でさえ、人口の大半を占めているはずです。だから心強いんだ。」

テレビはいかに愚かなのか

もうひとつ、少し離れてみて気づくのは、テレビで見る討論のほとんどが、いかに信じられないほど愚かかということだ。参加したことのある人間として、信じてほしい。

戦争、市民的自由、新興科学、人口動態の変化、企業権力、天然資源など、私たちの未来を決定づける大きなテーマが事実上まったく議論されていないのです。

このような問題について、正当な議論を聞いたのはいつ以来だろうか?

カールソンは、アメリカの主要政党とその献金者が、これらの問題について「いかなる会話も封じる」ことに同意していると述べ、以下のように述べました。

現在の正統派は長続きしない。彼らは脳死状態だ。誰も実際に信じていない。それによって生活が改善される人はほとんどいません。この瞬間は、本質的にあまりに馬鹿げているので、続かないのです。

担当者はそれを知っているからこそ、ヒステリックで攻撃的なのだ。彼らは恐れているのです。説得をあきらめ、力に頼っているのです。

しかし、それはうまくいきません。正直な人が、冷静に、恥ずかしがらずに、本当のことを言うと、彼らは力を持つようになります。同時に、それを封じようとした嘘つきは萎縮し、弱体化する。これが宇宙の鉄則で、真実のものは勝つのです。

なお気になる今後の進退については、何も触れていません。

FOXは大量の視聴者を失う

カールソン氏を解雇したことで、先日書いたようにFOXは株価が下落し9億3千万ドル(約1200億円以上)を失ったといわれ、それとともに視聴者も失いました。

月~金のPM8時に放送されていた『タッカー・カールソン・トゥナイト』はダントツの視聴者数を誇っていましたが、カールソン最後の放送の260万人以上が→170万人に減り、コア層と言われる25~54才では27万人が→15万人以下に減ってしまい、しかもMSNBCやCNNに抜かれるという体たらくです。

またSNSでは、FOXのサブスクリプション・ストリーミング配信サービス「Fox Nation」のキャンセル運動が拡散しています。

※4月21日(カールソン氏最後の日)↓

※4月25日↓

解雇理由は未だ不明

カールソン氏の解雇理由については様々な説が出ており、未だ不明です。

オーナー一族のマードック家がFOXを身売りしようとしている説、ドミニオン訴訟に関係している説、1月6日国会議事堂乱入事件の監視カメラ映像を放送したことで批判を浴びている説、などいろいろあります。

他にもヘリテージ財団のイベントでカールソン氏がスピーチした内容が、宗教的でスピリチュアルなニュアンスを含んでいたことで、スピ嫌いのルパート・マードック会長が怖がって解雇したなどというものも。

さらにスカイオーストラリアのホスト司会者アンドリュー・ボルト氏は、カールソン氏がウクライナにある米国のウィルス研究所について秘密をバラそうとしたため、解雇されたと主張しています。

一方、先日取り上げたように、元プロデューサーのアビー・グロスバーグがFOXを提訴した件で、『タッカー・カールソン・トゥナイト』のスタッフにイジメ、ヘイトされたとする説もあります。

しかしこれに関して、新たな情報が浮上してきました。というのも、グロスバーグ氏はタッカー・カールソン氏に「会ったこともない」というのです。

これはグロスバーグ氏の弁護士が明らかにしたもので、グロスバーグ氏はFOXのマンハッタンオフィスに勤務していおり、そこでスタッフからいじめや反ユダヤ主義的な発言、性差別を受けたと述べています。

しかしカールソン氏はマンハッタンのオフィスには来たことはなく、メイン州とフロリダ州の個人スタジオから番組を収録していたため、会うことはなかったという。

グロスバーグ氏側の主張によると、ヘイトは「カールソン氏が促した」と主張しているという。なんじゃそりゃ。

すでにオファーも

すでにカールソン氏には、OAN(One America News)の創始者であるロバート・ヘリングCEOが2500万ドルのオファーを出すのではと言われています。

ヘリングCEOは「タッカーをゲットできれば最高だ。2500万ドルくらいは出すかもしれない。そして、彼はその価値が十分にあるだろう」・・・大谷翔平選手の2023年の年俸が3000万ドルですからね。メジャーリーガーのスターレベルです。

「ロブ・ヘリングは、カールソンに交渉のために会うことを招待したい。」

またロシアの国営放送RT(Russia Today)も本気だか冗談だか分からない意思表示をしています。

「ヘイ、タッカー・カールソン、いつでもRTへ質問できるよ」

デイリーメールによれば、カールソン氏は辞めた後、同じくFOXを解雇された元エグゼクティブ・プロデューサーのジャスティン・ウェルズ氏と一緒にいたという。

ただカールソン氏の弁護士がFOXとの退社の交渉をする間は、大きな動きはないだろうとみられています。


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