ハンターのWhatsAppメッセージ
またモンタナ州上空に気球が現れたみたいですが。国防総省は撃墜しないと言ってます。いま中国との関係が微妙だからですかね。
さてバイデン疑惑が新たな展開になってきています。
先ごろ議会で発表されたIRS(歳入庁=国税局)内部告発者の証言で、ハンター・バイデン氏のWhatsAppメッセージの爆弾証拠が波紋を呼びました。
先日ここで書いたようにハンター氏は2017年7月30日に中国の実業家ヘンリー・チャオ氏にメッセージを送り、約束を果たさないなら「後悔することになる」と脅迫していました。
A July 30th, 2017, WhatsApp message from Hunter Biden to Henry Zhao: "I am sitting here with my father and we would like to understand why the commitment made has not been fulfilled… pic.twitter.com/yVukTL9emb
— Miranda Devine (@mirandadevine) June 22, 2023
問題なのはこのメッセージで「父と一緒にいる」と書いていることで、つまりジョー・バイデン(当時副大統領)が一緒に加担していることを示唆しており、アメリカ副大統領たる父親の威厳を使って相手を脅していた可能性が示されていることです。
ハンター氏の弁護士は「この当時、彼はドラッグに溺れていたのでどうしようもない」とワケのわからん言い訳をしており、想像ですが相当焦っているのかもしれません。もっとましな言い訳はなかったのか。
バイデン弾劾の証拠になる
元連邦検事のブレット・トルマン氏は、このメッセージは「バイデン弾劾の理由になるし、刑事訴追の理由にもなる」と言ってます。
🚨Former U.S. Attorney Brett Tolman (@tolmanbrett) reacts to BOMBSHELL Hunter Biden WhatsApp text message proving criminal corruption scheme involving Joe Biden:
"You have grounds for impeachment and you have grounds for criminal prosecution. Ironically, this is really criminal… pic.twitter.com/ELtnAeNhdU
— Benny Johnson (@bennyjohnson) June 26, 2023
またテッド・クルーズ上院議員も「バイデンの弾劾訴追の調査をしろ」と下院共和党に指示したという。
しかも下院議会は、このメッセージを送った2017年7月30日に、ハンター氏がデラウェア州ウィルミントンのジョー・バイデン家の自宅付近にいた証拠をつかんでいるという。つまりハンター氏と父親が一緒にいた可能性が高まっています。
実はIRSの調査チームは、その日ハンター氏がどこにいたのかGPS位置情報を入手しようとしましたが、妨害されて入手できなかったのです。
しかしクラウディア・ケニー下院議員は、この日ハンター氏がデラウェア州ウィルミントンにいた証拠を示しました。
これはワシントン・フリービーコンが報じていたもので、父親ジョー氏が所有する1967年製コルベット・スティングレイ・コンバーチブル(通称C2)に乗っているハンター氏が写っている写真を示しました。ボカシがかかっていますが横に乗っている一人はナタリー・バイデン(ハンターの姪)です。
This photo appears to show Hunter Biden, in his father’s infamous corvette, hours after texting his Chinese business partner: “I am sitting here waiting for the call with my father.”
Where was Joe Biden when Hunter sent that text? pic.twitter.com/Nds3xts8Nz
— Claudia Tenney (@claudiatenney) June 23, 2023
この写真はハンター氏のラップトップに保存されていたもので、メタデータによると2017年7月30日午後6時49分に撮影されており、GPS位置情報はウィルミントンのバイデン自宅の近くでした。
蛇足ですがこのコルベットを駐車しているガレージからは、バイデンがホワイトハウスから持ち出した機密文書が見つかっています。
ガーランド司法長官の弾劾を優先か
こうした証拠が揃っているにもかかわらず、ケビン・マッカーシー下院議長ら下院共和党の上層部は「まだバイデン弾劾の段階ではない」と主張しているという。
むしろマッカーシー氏は、メリック・ガーランド司法長官の弾劾調査を優先しており、そっちが先だ、と言わんばかりの雰囲気を漂わせています。それはなぜなのか?
マッカーシー氏は、ガーランド司法長官がデラウェア州のデビッド・ワイス検事に、「ハンター氏の調査の全権を与えている」と3月に議会で宣誓証言していたにもかかわらず、IRS内部告発者の証言では、ワイス検事は特別検査官の申請を却下され、カリフォルニア州やワシントンDCでの調査ができなかった言っていたという。
通常、地方検事には他の州の調査をすることはできず、それを可能にするためには特別検査官に任命されないとできません。
もしガーランド司法長官が議会で嘘をついているのなら、偽証罪に問われる可能性もあるため、マッカーシー氏はそちらを優先する意向なのか。
McCarthy hints at Garland impeachment over 'weaponization' of DOJ after whistleblower claims https://t.co/2xK7lAQAk2
— Fox News (@FoxNews) June 26, 2023
議会証言との食い違い
ガーランド司法長官は今年3月1日に行われた上院議会の司法委員会で、デビッド・ワイス検事がハンター調査の全権を持っていると証言しました。
「デラウェア州の連邦検事は、必要だと感じれば、他の司法管轄区で起訴する全権限がある、とアドバイスを受けています」と、ワイス検事がデラウェア州以外でもハンター氏を調査・起訴できる権限を持っていると明言しました。そして、
「いかなる政治的や、不適切な干渉はない。」と断言もしています。
しかしIRSの内部告発者ゲイリー・シャプリー氏の証言によれば、ワイス検事は2022年10月7日にIRSの調査チームに「私は告発を行うかどうかの決定権者ではない」と告げ、チームを驚かせたという。
そしてワイス検事は、その夏の初めに特別検察官の権限を要請したが、司法省に断られたと述べていたとのこと。
だとすると、ガーランド司法長官の議会証言と真っ向から矛盾しており、もし内部告発者の主張が事実であれば、ガーランド氏は議会で嘘をついたことになります。
ワイス検事に高まる疑念
ところがここにきてフェデラリストがワイス検事の書簡を入手したことで、事態が混乱しています。
今年6月7日にワイス検事は、下院司法委員会に書簡を送っているという。そこに書かれていたのは、驚くべき内容でした。
司法長官が述べているように、私はこの件に関して最終的な権限を与えられており、その中には、連邦法、連邦検察の原則、および司法省の規則に従って、どこで、いつ、起訴するかどうかを決定し、検察の完全性を維持するために必要な決定を下す責任も含まれていることを明確にしておきたい。
・・・?
IRSの調査チームには「決定権者ではない」と言っていたのに?しかもその場には6人が聞いていたとされています。
これが事実だとすると、ワイス検事は嘘をついてIRS調査チームを騙したのか?・・・つまりガーランド司法長官とグルでハンターを守る側だったのか?
ワイス検事は2018年にドナルド・トランプ大統領によって任命されており、通常ならバイデン政権に移った時点で交代するはずですが、ハンター・バイデンを長期にわたって調査していたことで、それを完了するために留任していました。
ワイス検事は隠れバイデン派だったのでしょうか。
映画のような展開になってきました。
IRS Whistleblower Emails Suggest David Weiss Misled Congress In Letter Claiming Charging Authorityhttps://t.co/m67aD4DIyL
— The Federalist (@FDRLST) June 26, 2023
司法委員会は回答を要求中
おそらくこれが、マッカーシー下院議長らが「バイデンよりガーランド司法長官の弾劾調査の方が先だ」と主張している理由かもしれません。
下院司法委員会はワイス検事に、この書簡を誰が起草したのか、作成に協力した人物のリスト、誰が送付を指示したのか、などについて回答を求めているという。
またガーランド司法長官やその他の人物とどのような話し合いがあったのか、その詳細を求めているとのこと。
内部告発者ゲイリー・シャプリー氏はハンター氏の調査について、司法省からあらゆる妨害があったと主張しており、もしかしたらその中にワイス検事も含まれていたのか疑念が高まっています。
司法委員会は、ワイス検事に7月6日までに回答するよう命じています。
今年の夏はなかなか暑く、そして熱くなることが予想されます。
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