注目のマックスウェル裁判がスタート
米現地2021年11月29日、ギレーヌ・マックスウェル氏の性的人身売買に関する裁判がニューヨークで始まりました。
Ghislaine Maxwell's sex-trafficking trial to begin in New York City https://t.co/CJt8lWH5zc
— BBC News (World) (@BBCWorld) November 29, 2021
陪審員は女性7名・男性5名の計12名で、28~70才の年齢層とのことです。
開廷前、裁判所には列が出来たと言います。
マックスウェル氏にはどのような容疑があるか
現在59才のマックスウェル氏は、1994~2004年にかけてエプスタインのために4名の未成年女性を勧誘し、性的虐待するよう仕向けた罪に問われています。
- 違法性行為を行うために未成年者を旅行に誘うことに共謀した罪(最高刑5年)
- 違法な性行為を行うために未成年者を旅行に誘惑した罪(最高刑5年)
- 犯罪的な性行為を行うために未成年者の移送に共謀した罪(最高刑5年)
- 犯罪的な性行為を行うために未成年を移送した罪(最高刑10年)
- 未成年者の性的人身売買を行うことに共謀した罪(最高刑5年)
- 未成年の性的人身売買(最高刑40年)
その他、2つの偽証罪にも問われています。
マックスウェル氏は未成年女性達と親しくなり、生活や学校のことを尋ね、映画や買い物に連れていって信頼を得た上で、エプスタインに引き渡すことで彼女たちを安心させていたと言われています。
Ghislaine Maxwell was Epstein's 'partner in crime', prosecution claims in blistering opening statement https://t.co/7U6DRKJrx9
— Daily Mail US (@DailyMail) November 29, 2021
検察の冒頭陳述
検察は冒頭陳述で、マックスウェル氏は「ジェフリー・エプスタインの犯罪パートナー」であり、若い女性を性的虐待の対象にしたと述べました。
ララ・ポメランツ連邦検事補はマックスウェル氏が「彼女たちを安心させるため」だったといい「全ては中年の男性に性的虐待されるためだった」と述べました。また、「彼女(マックスウェル氏)が部屋にいたこともあった」
ジェーン(仮名)という女性は、キャンプで資金提供者だという男性と女性を紹介されたとし、そのときはこの二人が弱みにつけ込む人だとは知らなかったと述べました。
「被告は少女達の前でエプスタインをマッサージし、その後少女達にエプスタインをマッサージするよう勧めた」「しかしそのマッサージ部屋で起こっていたことはマッサージではなく、性的虐待だったのです」と主張しました。
またエプスタインとマックスウェル氏は、少女達に他の少女も勧誘してお金を得ることを提案し、「虐待のネズミ講」を実行していたと言っています。
エグい直接的表現も
さらにポメランツ検事補は具体的なエグい表現も使いました。
「エプスタインはマッサージ器あるいはバイ○レーターで、10代の少女の○部に触れた」
「自○をしながら少女達にマッサージするよう指示した」「オー○ル○ックスをさせ、時には少女達を○することもあった」
検事補は陪審員たちに向かって「こうしたことを聞くのは辛いことはわかっています。しかしこれらは事件の事実なのです。これが少女達に起こったことなのです」
弁護士の主張
マックスウェル側のボビー・スターンハイム弁護士は、クライアント(マックスウェル氏)は「悪い行為をした男のスケープゴートにされている」と述べました。
「女性は男性の悪行の責任を負わされ、男性以上に悪者にされ、罰せられることが多いのです」
「マックスウェルに対する容疑は、エプスタインが行ったものですが、彼女はエプスタインではないのです」
そして告発者達が金目当てであるとし、「告発者達は金のなる木を揺らして、何百万ドルもの金が彼女らの元に落ちてきた」と主張したといいます。
さらに4名の告発者のうちの1人アニー・ファーマー氏が、ニューメキシコ州で性的虐待されたときに州の法律で同意年齢を超えていることを指摘しました。
エプスタインのパイロットの証言
エプスタインのパイロットとして働いていたローレンス・ヴィソスキー・ジュニア氏が、最初の証人として呼ばれました。
ヴィソスキー氏はエプスタインのプライベートジェット「通称:ロ○ータ・エクスプレス」の操縦士として、ビル・クリントン氏、アンドルー王子、俳優ケビン・スペイシー氏、クリス・タッカー氏、モデルのナオミ・キャンベル氏などを乗せていたと言われています。
1991年にエプスタインに雇われ、フロリダ、ニューヨークなどにあるエプスタインの邸宅を往復するために4日に一度くらいフライトしていたと述べました。
ヴィソスキー氏によると、エプスタインとマックスウェル氏はカップルっぽかったというものの、キスしたり手をつないだりしたことを見たことはなく、ロマンチックな関係ではないと語っています。
ちなみにこれまでヴィソスキー氏は、エプスタインのプライベートジェットに少女達が乗っているのを見たことがないと捜査官に証言していたようです。
世紀の大裁判
裁判所には、別のエプスタインの告発者サラ・ランサム氏なども駆けつけました。
ランサム氏は集まった報道陣に「こんな日が来るとは思わなかった」と語っています。
Victim Sarah Ransome: “I never thought this day would come. “ pic.twitter.com/aKMsVRHB3s
— julie k. brown (@jkbjournalist) November 29, 2021
今回の裁判には少なくとも4名の告発者が証言することになっており、そのうち3名は匿名を認められています。しかし最も有名なバージニア・ロバーツ・ジュフレ氏は、今回証言台に立つことは認められませんでした。
一説によるとジュフレ氏は、性的虐待を受けたいくつかの州で、同意年齢を超えていたためと言われています。
世紀の裁判の幕開け
まさに世紀の裁判が始まりました。この裁判は何週間も続くことが予想されているといいます。
長期間に及ぶことで、陪審員たちの中には経済的な困難を訴えたり、有給休暇の延長を確認する者もいたとのことです。
また続報が入りましたら取り上げたいと思います。
ではこの辺で失礼します。
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