イーロンの側近、ツイッターの検閲担当責任者が退社――その裏で起こっていた事とは

ツイッターの信頼・安全責任者が突然の退社

満月のタイミングでガーシーが帰国&逮捕、なかなか興味深い展開です。そういえばジャニー喜多川氏の性加害を最初に世間に拡散したのはガーシーですね。

さてツイッターはイーロン・マスク氏が買収して以来、「言論の自由」を標榜していましたが、はたしてそれは思い通りに進んでいるんでしょうか。

それに波紋を呼ぶ出来事が起こっています。

このたびツイッターの検閲を担当する「信頼・安全」部門の担当副社長エラ・アーウィン氏が突然、退社したと報じられました。6月1日をもって退社したという。

アーウィン氏が退社した理由は――あるドキュメンタリーの検閲をめぐって物議になっています。

エラ・アーウィンについて

アーウィン氏は、Amazonのマーケットプレイス不正利用製品管理担当GMから、通信ソフトウェア会社Twilioの製品担当副社長を経て、マスク氏が買収を完了する前の2022年6月にツイッターに入社しました。

前任の信頼・安全責任者だったヨエル・ロス氏が辞めた後、2022年11月に同職に就任したという。

ツイッター社は2016年に、ヘイトスピーチや児童虐待に対処する諮問機関「信頼・安全評議会」を設立しましたが、アーウィン氏がロス氏の後任になった事で、この諮問機関を解散させました。

最近、アーウィン氏がツイッター社内のSlackチャンネルからいなくなった、と関係者が伝えたことで、退社のウワサが広まりました。

その後アーウィン氏は自身のツイッターアカウントで、辞職したことを明らかにしました。

ロス氏た辞めた後、アーウィン氏はマスク氏の最側近の一人だと言われていたようです。なぜ1年ほどで辞めることになったのか?

ドキュメンタリー『What is a Woman?』

保守系メディア「デイリーワイヤー」のコラムニストであるマット・ウォルシュ氏は、1年ほど前にジェンダーやジェンダー・イデオロギーについて人々と議論し、女性のアイデンティティを抹殺しようとする左派の試みを暴露するドキュメンタリー映画『What is a Woman?』を公開しました。

この作品は、ウォルシュ氏が全米を旅して、トランスジェンダーの問題や、女性であることの意味について、さまざまな人々に尋ねているという。それはトランスジェンダーの活動家から精神衛生の専門家まで多岐にわたり、この問題に対するさまざまな信念が描かれているとのこと。

この映画の公開1周年を記念して、デイリーワイヤーはツイッター上で『What is a Woman?』を24時間無料ストリーミング公開することを決定しました。

「この映画は何百万人もの人々に見られていますが、それでもたった6人の映画評論家しかレビューをする勇気がない。しかもそのうちの一人は、主要なメイン出版社のものではありません。」・・・観客スコアはすごい高評価だけど。

ツイッターが手の平返し

当初ツイッター社はこの契約に同意していたものの、この作品に「ミスジェンダー」が2件あったとして、「憎悪に満ちた行為」と警告ラベルを貼り、制限してしまいます。

ミスジェンダーとは、性別呼称を間違えることらしい。つまり「he/彼」や「she/彼女」を逆に言ってしまうことで、例えば性転換して女性になった元男性を「彼」と呼ぶような。

デイリーワイヤーの共同創業者兼共同CEOのジェレミー・ボーリング氏は、この経緯をツイッターに投稿し、イーロン・マスク氏がツイッターの「言論の自由」の約束を守っていない、と非難しました。

「イーロン・マスクは保守派に従順ではない。彼は、自分の思うようにビジネスを行う権利がある。が、もしTwitterが社会が直面している最も重要な議論の片方だけを黙らせるつもりなら、言論の自由を支持しているとは言えないでしょ。」

マスク、ツイッターのミスを認める

マスク氏はすぐに反応し、ツイッターのミスを認めました。

「これは、Twitterのたくさんの人たちのミスです。間違いなく(配信は)許可されています。誰かの好みの代名詞を使うことに同意するかどうかに関係なく、そうしないことはせいぜい失礼なことであり、法律に違反することではありません。」

そしてこのドキュメンタリーをマスク氏自身のアカウントで再投稿し、「全ての親はこれを見るべきだ」とコメントしました。

検閲した側にとって皮肉なことに、この映画は1億数千万回以上閲覧されているようです。

マスク氏はその後も「同意した大人は、他人を傷つけないのであれば、自分たちが幸せになれることをするべきだが、子どもには同意する能力がないのです。」と投稿しています。

これは昨今、左派の州で行われている子供への性転換手術や、ホルモン治療のことを言っていると思います。

言論の自由はまだ実現していない

最終的にウォルシュ氏は、「ワイルドな24時間だったよ。Twitterが私たちの映画にヘイトスピーチのレッテルを貼り、完全に弾圧するところから始まり、すべての弾圧が解除され、イーロン・マスク自身がこの映画をツイートし、人々に観るよう促すところで終了しました」

「大成功です」

アーウィン氏はこの騒動の中で辞任していますので、なんらかの関連があるかもしれません。

まだツイッター社の中には、言論の自由を認めず、Woke左派のアジェンダを推進しているスタッフが残っているのではないかと思われます。そうしたスタッフが独断で処理してしまう可能性はあるのでは。

また全てをマスク氏が管理しきれるわけはないので、気付かないのは仕方がないでしょう。

その代わりにリンダ・ヤッカリーノ氏を新たなCEOに雇ったわけですが、この人物は世界経済フォーラムとのつながりがあり、言論の自由を進めることが出来るかは今のところ疑問に思えます。


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