ウクライナ検事長を解任する見返り
トランプ氏が極左検事のジャック・スミスに起訴されましたが、まさにこのタイミングに合わせてきたかのようで非常にわかりやすい。
その話ですが、ジョー・バイデン氏が副大統領だった頃に、政策の見返りに海外から賄賂を受けていた汚職疑惑で、それを調査したFBIの文書「FD-1023フォーム」が土壇場で下院監視委員会に開示されることになった事は、昨日お伝えした通りです。
その代わりに、委員会はクリストファー・レイFBI長官の議会侮辱罪追求をストップしました。この土壇場というのが、トランプ起訴と重なる気がしてなにやら匂うわけですが。つまり火消しというか、トランプに注目を浴びさせてバイデンを目立たなくさせるというね。
いずれにしても前日の時点では、このFBIのフォームはバイデン副大統領とウクライナのビジネスパーソンに関わるものだということが明かされていました。ただしその時点では名前はわかっていませんでした。
そして現地6月8日、共和党のマージョリー・テイラー・グリーン議員がFD-1023フォームの内容を明らかにしました。
それによるとバイデン副大統領は、当時のウクライナの検事長ヴィクトル・ショーキン氏を解任する見返りとして、500万ドルを受け取ったという。
I just read the FBI’s FD-1023 form implicating Joe Biden in a political bribery pay-to-play scheme.
Here’s what the American people deserve to know. pic.twitter.com/b3X8qh9MPf
— Rep. Marjorie Taylor Greene🇺🇸 (@RepMTG) June 8, 2023
バイデン「10億ドルと引き換えに、検事長をクビにしろ」
このストーリーは、最初から当ブログや他でチェックされていた方は「あれか」と気付くと思います。
当時ショーキン検事長は、前任から引き継いでウクライナのエネルギー会社ブリスマ・ホールディングスの汚職を調査していました。ブリスマ社のオーナーだったミコラ・ズロチェフスキー氏に、マネーロンダリング、脱税、汚職など容疑がかかっていたのです。
ズロチェフスキー氏は指名手配され、2014年にはイギリスがズロチェフスキー氏の口座を凍結しています。
これを調べていたのがショーキン検事長ですが、ある時期からさまざまな圧力がかかり、ついに2016年3月に解任されてしまいます。
これにより、ブリスマ社は捜査の追求から逃れることが出来たのです。
このときバイデン副大統領は、アメリカの10億ドルの融資保証と引き換えに、ショーキン検事長を解雇するようウクライナ政府に圧力をかけていたことがわかりました。
なによりも本人が自慢してるので、証拠は鉄板です。
「もし検事がクビにならなければ、お金は渡さないぞと言ってやった。このサノバビッチめ。(会場笑)それで彼はクビになったんだ」↓
FLASHBACK: Biden tells story about getting the Ukrainian prosecutor fired pic.twitter.com/4AI9TWJ8Bw
— The Post Millennial (@TPostMillennial) June 8, 2023
問題を解決するためにハンターを雇った
当時、息子のハンター・バイデン氏がブリスマ社の取締役を務めており、そのためバイデン副大統領は助けを出す狙いもあったでしょう。
ハンター氏はエネルギー業界の知識もキャリアも全くないにもかかわらず、ブリスマ社の取締役に就任し、月額5万ドル(約500万円以上)ともいわれる高額報酬を受けていました。
グリーン議員によると、「彼らは問題を解決するためにハンターを役員として雇った」と述べました。
ハンター氏は2014年からブリスマの取締役に就任していますが、その頃すでにズチェロフスキー氏の調査は始まっており(2012年~)、なんとか捜査の手から逃れたいと思って、アメリカ副大統領の息子を雇ったのかもしれません。
すべてはブリスマ調査を終わらせるための賄賂だった
グリーン議員は、ズチェロフスキー氏が一人に500万ドルを払い、もう一人にも500万ドルを払ったといい、
「すべてはショーキンをクビにしてブリスマへの調査を終わらせるための賄賂だった」と述べました。
グリーン議員によると、FD-1023フォームの情報提供者は、ブリスマのオーナー(ズロチェフスキー氏)が、ハンターとジョー・バイデンへの支払いの証拠を示す2枚の証拠を持っていると主張しているという。
ハンターは、ブリスマが米国の会社を買えばもっと資金を集められるとアドバイスしました。情報提供者は正しいことをしようとして、ブリスマに、このルートはやめたほうがいい、弁護士を雇って、捜査されている問題を解決したほうがいいとアドバイスしようとしたのですが、彼らは他にも法的問題を抱えていて、そのためにこのショーキン検事に捜査されていたわけです。
情報提供者は、このルートはやめとけ、なぜ捜査を受けている間に他の米国企業を買うんだ、とアドバイスしていた。それは良い考えではないと。彼はまた、あるバイデンに500万ドル、別のバイデンに500万ドルを支払ったと言った。そして、それはすべてショーキンをクビにして、ブリズマの調査を終わらせるための賄賂だった。
彼は情報提供者に、これはロシアやウクライナの常識だ。彼らの文化とはそういうものだ、とも言っていた。ビジネスを成功させるために、賄賂を払うのです。それを予算に計上する…それが普通なんです。ブリスマがハンター・バイデンを役員として雇ったのは、問題を解決するためだったのです。
これは、汚職や法的な問題でブリスマを調査していたショーキン検事のことで、アメリカの副大統領とその家族にとっては、間違いなく違法なことでした。
こぼれ話として、当時トランプ大統領はこのときのバイデン親子のウクライナでの活動を調べるよう、ゼレンスキー大統領に電話で申し入れましたが、これが政治的圧力だとして弾劾裁判にかけられることになったんですよね。
いずれにしても今後の展開を見守りたいです。
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