イーロン・マスクとADLの騒動「ADLの圧力で広告が減少した」――ADL代表はオバマ補佐官だった

イーロン・マスク「ADLによって広告がストップした」

一昨日書いたイーロン・マスク氏の記事の件で、波紋が広がっています。

ツイッター”X”が検閲を復活――イーロン・マスクが戦わなければならない強大な相手

2023年9月3日

マスク氏は↑の騒動の後、左派団体「ADL」を名誉毀損で提訴することを示唆しました。

「反ユダヤ主義問題について我々のプラットフォームの汚名を晴らすためには、名誉毀損防止連盟に対して名誉毀損訴訟を起こすしかないようだ……ああ皮肉だ!」

一連のツイートでマスク氏は、ADLがツイッター/Xを積極的に妨害しようとしており、その結果、米国とヨーロッパ両方で広告収入が大幅に減少していると主張しました。なおアジアについては影響を受けていないと述べています。

「広告主は論争を避けるので、ADLが米国とヨーロッパの広告収入を圧迫するのに必要なのは、根拠のない非難をすることだけだ。アジアでは彼らの力ははるかに弱いので、そこでの広告収入はまだ好調です。

この”論争”によって広告主は”一時停止”するが、その一時停止はADLが許可を出すまで永久に続くのだ。

それが、彼らが長年X/Twitterと築いてきた関係だ。おそらく、彼らはすべての西洋の検索やソーシャルメディアの組織との関係を持っている。」

ツイッター/Xの広告はまだ60%減少している

ここまでに至る経緯は上に貼った記事をお読みいただければと思いますが、そもそもは新しくツイッター/XのCEOに就任したリンダ・ヤッカリーノ氏が、ADLのトップと話し合いをしたという情報から始まりました。

ヤッカリーノ氏はツイッターXのCEOに就任する前は、左派メディアNBCユニバーサルの元広告担当幹部で、さらに左派グローバリストが運営する「世界経済フォーラム」で委員を務めていたことがわかっています。

一方ADLはユダヤ人団体ですが、左翼的なやり方で保守派とは対立しており、マスク氏がツイッター/Xで目指している「言論の自由」も妨害しようとしていたという。

ADLのやり方は、広告主であるスポンサー企業に圧力をかけて、ツイッター/Xへの広告出稿を停止させ、財務的に逼迫させるというものでした。

「私たちの米国での広告収入は、主にADLによる広告主への圧力が原因で、まだ60%減少しているのです!(これは広告主が我々に教えてくれました)
それにより彼らはX/Twitterを殺すことにほぼ成功したのだ!」

反ユダヤ主義者のレッテルを貼った

2022年10月28日にツイッター社の買収が完了した後、マスク氏は「ツイッターの利用率が過去最高を記録した」と述べていました。これは本来スポンサー企業にとっては「おいしい話」のはずです。

広告は見られてナンボのものです。なのに広告企業が続々と「ツイッター離れをしている」と報じられ、なぜ撤退するのか個人的に不思議に思っていました。

しかしこれらの話が事実なら、「ADLの圧力」が理由だったようです。

マスク氏は「ハッキリさせておくと、私は言論の自由には賛成だが、反ユダヤ主義には反対だ」と主張し、自身はユダヤ人ヘイト主義者ではなく、ADLが偽りのレッテルを貼ったと述べました。

「買収以来、ADLはこのプラットフォームと私を反ユダヤ主義者だと偽り、このプラットフォームを潰そうとしている」

こうした中で、ADLを名誉毀損という話になっていきましたが、マスク氏は広告主から聞いた話として、ツイッター/Xの収入減の大部分をADLが担っていたといい、責任を負わせる場合、その損害は10%どころじゃないと言っています。

そして「ADLと広告主とのコミュニケーションの文書開示が明らかにするだろう」と述べました。

ADLのジョナサン・グリーンブラットCEOはオバマ関係者

ここまではメディアも報じるでしょうが、ここからちょっと深掘りです。

ADLの代表であるジョナサン・グリーンブラットCEOは、オバマ大統領の元補佐官でした。やはり左派はどこかでつながっている。

2011年にオバマ大統領の特別補佐官兼米国内政審議会ソーシャルイノベーション・市民参加室(SICP)室長に任命されていることから、それなりに深い関係だったことが想像できます。

さらに2020年にはFacebookの「リアルFacebook監視委員会」のメンバーにもなっていました。この団体はそれまであったFacebook監視委員会が「不十分である」として、対抗するために設立されたものです。

このリアルFacebook監視委員会でグリーンブラット氏は、親トランプ派の政治広告の検閲を主導したという。つまり保守派を弾圧してきた。

また彼が率いるADLは、トランプ氏が大統領選に勝った後、「反ユダヤ主義が急増している」と主張しました。

しかし後の検証で、それが「でっち上げ」だったことが判明しています。実際には47%減少していたとのこと。左派はメディアも含めてこういうことをするので、信用を失っている。

The Mind-Bendingly Insane, Completely Craven, Utterly Unconscionable Redemption of Al Sharpton /Tablet

こうしたことから、つまりグリーンブラット氏は急進的な左翼活動家であり、言論の自由を取り戻そうとしているマスク氏は、絶好のターゲットになったと言えるかもしれません。

いずれにせよ今後どのように展開していくのか。


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