米エンタメ界の一大スキャンダル――ハーヴェイ・ワインスタイン氏のセクハラ騒動

近ごろ日本では、芸能事務所と所属タレントの不自然な従属関係が話題になっているが、まさにアメリカでも一人の映画プロデューサーが問題になっている。その人=ハーヴェイ・ワインスタイン氏は、映画会社ミラマックス・フィルムズ社の創立者で、数々の映画をヒットさせた実力者だ。そのワインスタイン氏のセクハラ騒動が、いま業界を揺るがす大騒動になっているのだ。

華麗なワインスタイン氏のキャリア

ワインスタイン氏はミラマックス社で「セックスと嘘とビデオテープ」や、クエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」等のヒット作を生み出し、1996年には「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー賞作品賞を獲得した。他にも「シカゴ」や「恋におちたシェイクスピア」などでも獲得している。
また「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」で当時まだ無名だったマット・デイモン氏やベン・アフレック氏をブレイクさせたりなど、ハリウッド界きってのヒットメーカーとして知られる。

ミラマックス社がディズニー傘下になり、ワインスタイン氏は2005年に同社を退社後、自らザ・ワインスタイン・カンパニー(TWC)社を設立し、引き続き映画製作に携わる傍ら、人道的な活動にも熱心だったと言われる。また俳優ロバート・デ・ニーロ氏と組んで、レストラン事業にも乗り出していた。

そんな輝かしいキャリアの一方で、ワインスタイン氏はかなり傲慢なキャラだったことも有名なようで、その強引な手法でのエピソードには事欠かず、そのたびに物議をかもしてきたという。

米エンタメ界の歴史に残る一大スキャンダル

まさにハリウッド映画界の成功を絵に描いたようなキャリアのワインスタイン氏だが、今年10月5日にNew York Times誌が書いた記事によって、彼を取り巻く状況は一変した。

記事では、ワインスタイン氏が30年以上にもわたって、売り出し中の若い女優や女性スタッフらにセクハラをしてきたことが詳細に書かれていたという。その後New Yorker誌が続き、彼はセクハラだけでなくレイプにまでに及んだという驚きの記事が掲載された。
またNew York Times誌は続報を報じ、それらの被害者の中にグウィネス・パルトロウ氏やアンジェリーナ・ジョリー氏が含まれていたことで、全米を揺るがす大問題になっている。ちなみにアンジェリーナ・ジョリー氏はその後ワインスタイン氏とは一切仕事をしていないというが・・・。(蛇足だけど、この二人共と関係したブラッド・ピットって笑)

その裏で、New York Times誌もNew Yorker誌にしても、このスクープを掲載するのには一筋縄ではいかなかったようだ。過去にもワインスタイン氏の暴挙を報じようとしたが、そのたびに取りやめになったり、何らかのストップがあったことが明らかになっている。(似たような話は日本の芸能界にもあるが)

いずれにしてもこの話題は、アメリカのエンタメ界を巻き込んでの一大スキャンダルに発展し、米女優兼歌手アリッサ・ミラノ氏の呼びかけによって、ハッシュタグ「#Me Too」=私も(被害者)を付けた投稿が相次ぎ、SNSを席巻する事態となっている。

エンタメ業界の「忖度」

この騒ぎに対して微妙な立場に追い込まれたのが、ワインスタイン氏に忖度してもらった業界人たちだろう。中でも上述したマット・デイモン氏やベン・アフレック氏そしてクエンティン・タランティーノ監督などは、明らかにワインスタイン氏によって引き立てられてきた存在であることは間違いない。

先立って2004年にワインスタイン氏のセクハラ問題を記事化しようとしたジャーナリストは、その時に圧力を受けたと告白した。その中にはマット・デイモン氏とラッセル・クロウ氏それぞれ本人からプレッシャーの電話を受けたこと、その後このニュースは握りつぶされたこと、などを明らかにしている。またDKNYのオーナー兼デザイナー、ダナ・キャラン氏はワインスタインの友人で、擁護コメントをしている。

その中でタランティーノ氏は先日ついに口を開き、友人である女優のアンバー・タンブリン氏のSNSでそれが公表された。

タランティーノ氏はかつて交際していた女優ミラ・ソルヴィーノ氏もワインスタイン氏からセクハラ行為を受けていたことを告白しており、その思いは複雑だろう――その思いがこのコメントに現れている。

当のワインスタイン氏は今回の騒動に対し、言い訳がましい謝罪声明を出した後、セックス依存症のための更生施設に入所したと言われている。しかし彼の状況は時の経過とともに落ち着くどころかカオス化する一方であり、その結果として自らが立ち上げたTWC社から解雇された。さらに、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーから追放されることが決定した。

華麗なキャリアから一転、まさに一落千丈を絵に描いたような事態に陥っている。

ワインスタイン氏のホロスコープ

ハーヴェイ・ワインスタイン氏:出生ホロスコープ

ハーヴェイ・ワインスタイン氏:出生ホロスコープ

ワインスタイン氏のホロスコープは、魚座の最後にポツンとある太陽が気になるが、それよりも彼は1952年生まれであり、先日ラスベガス銃乱射事件の犯人の記事で述べた「気になる1952~53年生まれ」世代であることに注目だ。
その時の記事で私は「1952~53年あたりの世代って、ちょっと今危ないかもしれない」と書いたのだけど、まあワインスタイン氏は例外なくその法則にハマってしまったわけだ。

これに若干付け加えるとするならば、この1952~53年世代特有の天体配置は、確かにいま危ういのは危ういのだけど、それは様々な現れ方をすると思うので、「これに注意した方がいい」と言ったような定形的アドバイスが出来にくいことだ。

なぜならラスベガス事件のような明らかな暴走もあるし、ワインスタイン氏のようなセクハラスキャンダルというのもあり、その出方は様々だ。また逆に、人によっては被害を被るケースも大いにあり得る。いずれにしても、それは常人の範囲を超えるのは明らかで、とりあえず「気をつけろ」としか言えない。(もちろん環境やホロスコープ配置次第では、その限りではないが)

※ちなみに「日本の◯ャンヌ・◯ルク」氏は、あれだけ勢いがあり与党を脅かしかねない存在だったにも関わらず「全員を受け入れる考えはさらさらない」発言によって、一発で撃沈したようだが・・・。

過剰な性的エネルギー

もう一つ、ワインスタイン氏のホロスコープについて付け加えるならば、やはり性的エネルギーが度を超えているということだろう。つまり自制や理性どうのこうの以前の問題として、生まれながらにそうした過剰なものを持って生まれてきたと言っていい。だからセックス依存症の更生と言っても、なかなか生来持って生まれたエネルギーを制御するのは、生半可なことではない。

いすれにしてもこの配置は、性的な面から言えば見るからに危ないが、人生でのエネルギーの向け方(つまり活かし方)を問われるポイントになる。

ワインスタイン氏が生まれた時、ヒトラーも持っていたと言われるペルセウス座のアルゴルが、火星とは天頂←→天底の関係にあった。アルゴルは邪悪な性質で、時に破壊的でさえある。それが性的エネルギーと結びついてしまっては、本人による自制は難しいものなのかもしれない。

・・・にしても、こういうことがあるたびにホロスコープを見て思うのは、育つ環境や教育などの後天的な事柄だけでは、避け難いものもある、ということを思い知らされるのは残念なことだ。


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2023年4月1日
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