ファウチ博士の「黒塗りなし」メールが公開に
COVID-19こと新型コロナウィルスが、武漢ウィルス研究所から流出したという説は相変わらず根強く残っており、ここでもたびたび取り上げてきました。
そんな中でこのたび、米国政府コロナ対策チームを代表するアンソニー・ファウチ博士らのグループが、研究所流出説を隠蔽しようとした証拠メールが公開されました。
これは独立系ジャーナリストのジェームズ・トビアス氏が情報開示請求をし、ファウチ博士の編集前のメールを入手することに成功したものです。
以前当ブログでもお伝えしたように、ファウチ博士のメールはすでに2021年6月にワシントンポストが入手していましたが、重要な部分に黒塗りの編集が施されていました。
今回公開されたメールは、さすがにメアドや電話番号などは黒塗りされているものの、メール本文には黒塗りが入っていません。
ジェームズ・トビアス氏のツイート
長かった情報開示請求の戦いにより、私は2020年2月1日のファウチ博士とウィルス学者のSARS-Cov-2に関する電話会議の詳細について、新たに編集されていない電子メールを受け取りました。
After a long #FOIA fight, I just received a bunch of new unredacted emails detailing the Feb 1 2020 teleconference between Dr. Fauci and virologists discussing SARS-Cov-2: https://t.co/bSuhtJR7rM
— Jimmy Tobias (@JamesCTobias) November 22, 2022
ウィルスの特徴が操作されている
2020年2月1日にファウチ博士と科学者達が何らかの電話会議をしていたことは以前もお伝えしましたし、今年4月にヴァニティ・フェアが報じています。
流れとしては、まず1月31日に免疫学者のクリスティアン・アンダーセン博士がファウチ博士に宛てたメールの中で、ウィルスについて「いくつかの特徴が操作されている」可能性について指摘しました。
January 31, 2020:
Kristian Andersen, a government-funded scientist who runs the Andersen Lab at Scripps Research Institute, writes #Fauci on #COVID19:
"…some of the features (potentially) look engineered…inconsistent with expectations from evolutionary theory.":#TeaParty pic.twitter.com/vhYXeWMduM
— Michael Johns (@michaeljohns) June 2, 2021
「look engineered」(操作されているように見える)と書いてます。つまり自然の状態ではないということでしょう。これは他の科学者からも指摘されていました。
ファウチ博士はこれに「すぐに電話で話そう」と返信しています。
2020年2月1日の電話会議
しかし翌2月1日に行われた電話会議の直後から、アンダーセン博士を含む電話会議のグループが、自然発生説を支持し始めたのです。
特にアンダーセン博士はこの約5ヶ月後に、188万ドルの助成金を受けています。
2 months later he reverses course and publishes his "Proximal Origin" paper, helping shield NIH/NIAID from potential probes into its GOF funding.
5 months after that, he gets $1.88 million in CREID funding, along with Daszak who gets $1.54 million more.https://t.co/PFPIMxZd7o pic.twitter.com/7JmapgRNTm
— Radical Centrist, wrathful tantric deity 🇺🇦 (@RadCentrism) June 2, 2021
2月4日には、後に「プロキシマル起源」論文と呼ばれることになる草稿をファウチ博士、NIHのフランシス・コリンズ所長が共有しています。
Looks like we finally have the original Proximal Origin draft. cc @Ayjchan pic.twitter.com/stetiFJlNI
— Hans Mahncke (@HansMahncke) November 22, 2022
「プロキシマル起源」論文は、アンダーセン博士を含む電話会議に参加した3人の科学者が共著したもので、つまりコロナウィルスの「自然発生説」を唱えるものです。
後にファウチ博士や左派メディアは、この「プロキシマル起源」論文を根拠として、研究所から流出した説を否定することになりました。
武漢ウィルス研究所のバイオ安全性
またメールでは、武漢ウィルス研究所が”バイオセーフティーレベル2”という、せいぜい歯科医院程度の細菌対策しか持っていないことに懸念を示しています。
そのメールの中でレベル2のような細菌対策の低い研究所で、危険な実験を行っていたことが信じられないといった内容を示しているという。
実際、武漢ウィルス研究所の石正麗博士はインタビューで、バイオセーフティーレベル2の研究所でコロナウイルス実験を行っていたことを認めています。
細菌対策レベルが低い研究所であれば、何らかの原因でウィルスが漏れ出す可能性も高くなるのでは。
論文の改変
最初の「プロキシマル起源」論文の草稿では、自然発生説と研究所流出説の両方の可能性について、「どちらかを証明または反証することは現時点で不可能である」と、どっちつかずの結論が書かれていたという。
しかし発表された最終バージョンでは、この部分は省かれ、「研究所説のシナリオがいかなるものであっても、もっともらしいとは考えていない」と書き換えられました。
またフリン切断部位について書かれた部分も削除されていたという。
研究所流出説を否定するのに必死
2月8日にアンダーセン博士は、電話会議のグループに「あらゆるタイプの研究所流出説を否定することに集中していた 」とメールしており、さらに「我々は科学的根拠が十分に決定的でない岐路に立っている」と嘆きのような言葉を発しており、研究所流出説を否定するのに必死だったことがうかがえます。
2月9日には、電話会議に参加したドイツ政府のアドバイザー、クリスチャン・ドローステン博士がメールで「我々は自分たちの陰謀論を否定するために働いているのか」と苦言を述べています。
また同じく電話会議に参加したオランダのウィルス学者マリオン・クープマンズ博士は、「これは裏目に出る可能性がある」といい、「このグループとして何も発表すべきではない」とメールしています。
隠蔽疑惑
このたび公開されたメールから、ファウチ博士らは
- ウイルスが実験室で操作されたことを示す特徴を持っていること
- 武漢研究所がそのような実験を行っていたこと
- 武漢研究所が適切なバイオセキュリティ対策を取っていなかったこと
などを2020年2月1日の電話会議の時点で把握していたことを示す、決定的な証拠になっています。
さらに「プロキシマル起源」論文を、都合の悪い部分を書き換えて発表し、新型コロナウィルスが「自然派生」したとする説を推し進める根拠にしたことがわかりました。
NIH(米国立衛生研究所)は武漢ウィルス研究所に資金を提供していたので、ファウチ博士やコリンズ所長らは研究所流出説を認めるわけにはいかなかったでしょう。
今後、真実が明らかになっていくのか?
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