武漢ウィルス研究所、米国からの助成金を二重に受け取っていたか

Ureem2805, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

武漢ウィルス研究所が二重に資金を受け取っていた?

先ごろ米エネルギー省(DOE)は、新型コロナウィルスが「武漢ウィルス研究所から漏洩した可能性が高い」とするレポートを提出したと報じられました。またFBIのクリストファー・レイ長官もその可能性を認めています。

米国政府は非営利団体エコヘルス・アライアンスを通じて武漢ウィルス研究所に資金を提供していましたが、このたび報じられた情報によると、その資金が二重に支払われた可能性があるという。

下院エネルギー・商業委員会の元連邦調査官ダイアン・カトラー氏は、5万件の文書を調べた結果、二重支払いの可能性がある証拠を見つけたといいます。

その額は数千万ドルと言われています。

調査で証拠を見つけた

武漢ウィルス研究所は、米国立衛生研究所(NIH)や米国際開発庁(USAID)から資金提供を受けていました。

共和党のロジャー・マーシャル上院議員(カンザス州選出)は、元連邦調査官のカトラー氏に依頼し、この件を調査させていました。

5万件の文書を調べたというカトラー氏は、「これまでに私が発見したのは、二重請求や政府資金の窃盗の可能性を示す証拠です。特に、危険な病原体やリスクの高い研究に関わることなので、気になります」と述べました。

それによると米国政府は、武漢ウィルス研究所における医療用品、機器、旅費、給与といったものに対して、二重に支払っていた可能性があるとのこと。

匿名の情報筋がCBSに語ったところによると、被害額は数千万ドルに上る可能性があるという。

USAIDはカトラー氏の調査報告を受け、独自の調査を開始しましたが、完全に調査するまでは最長6ヶ月かかると言われています。

漏洩説を隠蔽したファウチ博士

NIHは資金を提供したいわばスポンサーであるにもかかわらず、武漢研究所での危険なウィルス研究を「監視していなかった」と非難を浴びています。

12年以上もNIH所長を務めたフランシス・コリンズ氏は、なぜか2021年12月に退任しています。

またNIHの下部組織である国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長だったアンソニー・ファウチ博士も、2022年12月末で退任しています。

2020年2月に他の科学者たちが、新型コロナウィルスは武漢ウィルス研究所からの漏洩したかもしれないと主張したわずか数日後に、ファウチ博士は漏洩説を否定する論文を発表するように科学者達に指示したとして告発されました。

ファウチ博士によって態度を変えた科学者らは、漏洩説を否定し「近位起源」であるとの論文を発表し、その後NIHから数百万ドルの助成金を受け取っているという。

エコヘルス会長は否定

エコヘルス・アライアンスはNIHやUSAIDの他にも、国防総省、保健社会福祉省、国立科学財団、国土安全保障省、商務省、農務省、内務省などからも助成金を受け取っており、それらの資金がどれだけ武漢ウィルス研究所に流れていたかは不明です。

今回の報道に対し、エコヘルス・アライアンスのピーター・ダザック会長は二重支払いを否定しています。ダザック氏はニューヨークポストに対し、「これらは別個のものであり、重複ではない」と述べました。

さらに資金提供された研究は危険なものではない、とも言っています。

ダザック氏曰く、「両機関が資金提供した研究は危険なものではなく、より良い監視プログラムの構築、抗COVID-19治療薬やワクチンの試験への協力、米国の豚肉生産を衰退させる可能性のある家畜の死滅の原因特定など、公衆衛生対策を可能にした」とのこと。

これに対してマーシャル議員は、「証拠に自信がある」としてダザック会長に反論しました。

コロナ起源報告の機密解除法案が可決したが・・・

米議会は、上院・下院とも新型コロナウィルスの起源に関する報告書の機密解除をする法案を、すでに可決しています。

この法案はあとバイデン大統領の署名待ちですが、まだ署名していません。先週末に記者団の質問に対し、「まだ決断していない」と語っていたとか。上院下院とも全会一致で可決してますけどね。

まあバイデンファミリーは中国からたくさんお金もらってると言われてますが。

WHO(世界保健機関)のテドロス会長は、新型コロナウィルスの起源を探る事は「科学的かつ道徳的に必要なことである」との考えを示しました。

COVID19の起源を理解し、あらゆる仮説を検討することは、今後も必要である。
-将来の感染を防ぐための科学的な必須事項である。
-死亡した何百万人もの人々や、ロングCOVIDと共に生きる人々のために、道徳的な要請である。


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