Amazonがインドでコピー製品を販売
こちらもリークになります。まさにリーク時代です。
Amazonがインドで自社製品を売るために、コピー商品を作って、検索結果を操作しているとの内部文書がリークされました。
Amazon copied products and rigged search results to promote its own brands in India, documents show @adityakalra @stecklow https://t.co/FES7dwPiwB via @specialreports pic.twitter.com/uZatOLl7X8
— Reuters (@Reuters) October 13, 2021
このたびロイターが入手したAmazonの内部文書によると、Amazonは他社が販売している商品の模造品を作り、検索結果を操作するという組織的な取り組みをおこなっていたことが明らかになっています。
なぜインドかというと、インドの人口は13億人以上と言われ、今なお毎年8,000万人増のペースで増え続けており、いずれ中国を抜くのではないかと言われているほどの強力なマーケットだからでしょう。
検索で優位に
文書によると、インドのAmazonプライベートブランドチームは、他社が販売している商品のコピー商品を作ってAmazon内で販売していたといいます。
さらにスタッフは検索結果を不正に操作して、2~3番目にAmazonブランドの商品が表示されるよう細工し、販売を促進していたとしています。2~3番目というのがなかなかの策士ですが。
これらは「サーチシーディング」や「サーチスパークル」という技術で、Amazon自社製品を優位に表示されるようにしていたとしています。
こうした手法は消費者を特定の商品に誘導するために開発された技術だとのことです。
インドでは、Amazonのような海外のEC業者のオンライン販売について制限を設けているといい、これは国内の小売業者を守るためのようです。そのためAmazonは、自社製品を他業者を通じて販売しているといいます。
ライバル社と同等の品質で低価格に
Amazonは自社のブランドで、競合ブランドと同等かそれ以上の品質で、価格を10~15%抑えた商品を提供することを目的としていたと文書で明らかになったようです。
中には「Old Navy」や「Gap」などのブランドのメンズシャツや、インドのメジャーなキッチン用品メーカー「Prestige」の商品などが参考にされたとのこと。
さらに各ブランド商品の返品率などのデータを調べ、返品率が少なかったブランドの商品をコピーするなどしていたようです。
こうしたデータは競合他社から閲覧できないようになっていたと伝えられています。これが公平な競争を阻害していると言われています。
コピー疑惑
Amazonが他社製品をコピーしているというのはすでに米国内でも問題になっており、Instant PotやAllbirdsのスニーカー、Peak Designのカメラバックなどのコピー疑惑がありました。
中には訴訟になったケースもあるとのことです。
今回コピーされたブランドの担当者は、Amazonが他社を真似て自社ブランドを構築していることについて「驚きと衝撃を受けた」と語っています。
「Amazonはマーケットプレイスの運営者であると共に、データの販売者でもあり、それを収集しているという強力な立場にいます。これによって消費者や販売店のデータが悪用され、インドの業者やブランドを壊滅させる力をもたらしています。」
Amazon「事実に反している」
Amazonはこの件に関して「ロイター社は文書やその出所を我々と共有していないため、記載されている情報や主張の信憑性を確認することはできない。これらの主張は事実に反しており、根拠がないと考えている」とコメントしています。
ではこの辺で失礼します。
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